2017年01月30日
長寿大国であり続ける理由と今後の課題
生活習慣病は、生まれてからの不健康な生活習慣のみによるだけでなく、
胎児の子宮内栄養環境に起因するとする説もあります。
事実、妊娠前半に炭水化物摂取量の少なかった妊婦の子どもは、
6歳、9歳での体脂肪量の増加や肥満、高血圧を発症するリスクが
高くなることが報告されているのです。
つまり、
生活習慣予防は、中高年からではなく胎児の頃から始まっているのです!
さらに、子どもの頃からきちんとした食生活習慣を持たずに育ってきたがゆえに、
栄養バランスのとれた食事がどういうものかわからない人も多いといいます。
一方で、「野菜中心の食事がいい」とする考えが、高齢者の低栄養に
つながっている事実もあります。肉や炭水化物、油分も適度に摂取する
必要があるということはよく覚えておきましょう!
「粗食のほうが健康にいい」という考え方が世間に広まっていますが、
実際はそうとも言い切れないんですよ。
◉ 日本人は世界一の長寿大国
世界の高齢化率をみると、上位は
1位 日本 23%
2位 イタリア 20.4%
3位 ドイツ 20.4%
【長寿国家になった理由】
・栄養が豊かになった
・米を主食とした食生活を続けている
つまり、栄養豊富でバランスのとれたおかずを数品組み合わせた食事
こそが、生活習慣病を予防する基本の食事なのです!きっと、主食が
パンやパスタなどに偏り、「おかず」が不足している人も多いことでしょう。
是非、日本を長寿国家へと押し上げた「ご飯+汁+おかず」の食事スタイルを
取り続けてもらいたいものです!
《長寿大国、今後の課題》
一般的に、先進国はみな平均寿命が長いのですが、大きな要因として、
日本では乳幼児の死亡率が諸外国に比べて低い、ということが言えるでしょう。
また、保険制度なども様々な問題を抱えているとはいえ、比較的整備されているといえます。
(一昔前ほどではないのですが) 日本人は貧富の差があまりなく、
劣悪な健康状態を強いられる一部の貧困層も他国に比べて圧倒的に少ない、
ということも平均寿命が長い要因となっています。
日本国民の健康意識は高く、今後ますます平均寿命は伸びていくと
思われていますが、逆に、問題もいくつか抱えています。その一つが
認知症・介護の問題...
日本では痴呆など、アルツハイマーが問題となっていて、介護が必要な
人も数多く存在します。医学の発展と共に、少しずつ解決に向かっていく
とも思われますが、それでも、早急に解決しなければならない問題と言えるでしょう。
各地では災害も増えていますし、東北大震災では数万人単位
の方が命を失うといった歴史に残る災害も発生しました。
また、企業はリストラ問題を抱えていますし、貧困層も増え
格差は確実に大きくなっています。それに伴い、金銭的理由
での自殺者も増える可能性があり、医学が発展するからといって
一概に平均寿命が延びるという事は言えないのかもしれません。
いくら寿命が延びても ”健康” ”元気”で長生きしなければ意味がありません。
平均寿命はあくまでも統計的平均の結果であって、個人が幸せに長生き
できる努力は個々に行うべきなのです。
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