2019年07月22日
ヨーグルトの「選び方」「食べるタイミング」「効能」
「体に良いと思って摂っている食べ物は?」という質問でよく答えに出るものの一つにヨーグルトがあります。
でもこのヨーグルト、商品を問わずどれも得られるメリットは同じ、と思ったら大間違い。市販の「フルーツヨーグルト」「プレーンヨーグルト」「ヨーグルトドリンク」は同じラインにあるものではありません。
個人的には原料に「生乳」とだけ記載されているものを選ぶようにしていますが、果汁、酸味料、スクラロース、ステビアなど、カタカナの原材料が多く羅列されている商品も少なくありません。それでも、ちょっと割高にはなりますが、「身体のために」と思って買うのであれば「本物」を選びたいものです。
朝、ヨーグルトを食べると太る
皆さんは、炭水化物を食べるには時間帯が重要だということをご存知でしょうか。
その理由の一つとして、朝から晩まで悪玉菌にエサを与え続けるのは避けたい...というのがあります。腸内細菌に一日中でんぷんや糖を与えるなんて言語道断なのです。なぜなら、脂肪を燃やすどころか脂肪を体に蓄えてしまうから。つまり、朝食に菌の豊富なヨーグルトは良くないのです。
ヨーグルトを食べるのは夜にしましょう!
菌活しているのになぜか便秘が解消しない理由
「健康のために菌活をしています」という方々の食事記録を見せていただくと……なるほど、それらしき食材がずらりと並んでいます。例えばこんな感じです ↓
朝: パン、ベーコン&エッグ、ヨーグルト、スムージー
昼: キノコ系のパスタ
夜: ごはん、味噌汁、納豆、サラダ
でも、これではなかなか「便秘が解消されない」そうです。こんなに良いものを摂っているのになぜ?と思うかもしれませんが、正直このメニューでは納得です。なぜなら、便秘に悩む女性たちはダイエットを意識しすぎて食事量が少ないからです。
この食事量の少なさこそが便秘の原因であり、代謝を悪くし、痩せにくい体を作ってしまうのです。せっかく菌活をしているのであれば、結果が出せるようもっと頑張りましょう。ちなみに、ダイエットのことを考えるとヨーグルトを食べるタイミングは夜でGoodです。
市販ヨーグルトの効能・効果はそれぞれ異なる
まずはじめに、あなたのヨーグルト選び、テキトーではありませんか?
今回のテーマは「ヨーグルト」です。「健康に役立つ食品と言えば?」と聞かれれば、おそらく誰もが何番目かに「ヨーグルト」を挙げるでしょう。「発酵食品」「乳酸菌」...
確かにヨーグルトは体に良い食品です。ところが多くの人たちは、それぞれのヨーグルトに含まれている乳酸菌の種類や乳酸菌ごとの効果・効能の違いについてはあまり気にしていません。極端に言うと、「ヨーグルトはどうせ体にいいんだから安いものでもいいだろう」みたいなノリで、価格重視で購入している方も少なくないでしょう。
でもそれは間違いです!
上述した通り、健康効果を考えるのであれば「高額」で「原材料は生乳」のものを選ぶべきなのです。
さらに厳密に言えば、目的別にヨーグルトの種類を変えるべきなのです。
・便秘の予防・解消 (ダイエット効果)
・潰瘍性大腸炎の改善
・免疫力強化
・花粉症予防・改善
・アトピー性皮膚炎の改善
・肌荒れ改善 (美肌)
・血糖値上昇の抑制
・コレステロール値の低下
・インフルエンザ予防
・骨粗鬆症の予防
・口内環境を整える
具体的な商品名はここでは省略させていただきますが、例えば「花粉症に良いヨーグルトは◯◯」「免疫力を高めるのは△△ヨーグルト」...といった具合に金の種類が違うため効果も異なってくるのです。
乳酸菌の種類と効果
ヨーグルトは乳酸菌によって効果効能が違ってきます。生きて腸まで届くもの、途中で死滅してしまうものの腸で善玉菌の餌となり、腸内環境を整えるものなど色々です。それぞれの菌にどのような効果が期待できるのかをご紹介するので、ヨーグルト選びの参考にしてください。
大腸で働くビフィズス菌SP株
・便秘の改善
・免疫力アップ
・病原性大腸菌の感染予防
内臓脂肪を減らすガセリ菌SP株
内臓脂肪や皮下脂肪を減らす効果があることが分かっているので、ダイエットによい乳酸菌といえます。
ピロリ菌に強いLG21乳酸菌
ピロリ菌とは胃の中にいる菌で、胃の病気、特に胃がんの原因ともいわれている菌ですが、LG21乳酸菌はこのピロリ菌を死滅させる働きを持っています。
美肌を作るブルガリア菌
ブルガリア菌は胃酸で死滅してしまうことも多いのですが、その代わり乳酸をたくさん作り出し、他の善玉菌の餌となり、腸内環境を整えて、免疫力を高め、美肌効果をもたらしてくれます。
整腸 & 便秘改善効果のサーモフィラス菌
伝統的なブルガリアヨーグルトはブルガリア菌とサーモフィラス菌で作られていて、この2つが合わさることで整腸 & 便秘改善の働きをします。
漬物から発見されたラブレ菌
生命力の強い菌で、生きたまま腸まで届きます。
・整腸
・コレステロール値を下げる
・生活習慣病の予防
・アレルギー症の抑制
乳酸菌シロタ株 (ヤクルト菌)
生きて腸まで届き、腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やして悪玉菌を減らす整腸作用に優れた乳酸菌です。便秘の改善はもちろん、アレルギー症状の緩和に役立つとされています。毎日摂取することで花粉症やアトピー性皮膚炎などの症状を軽くしてくことができるとされています。
カスピ海ヨーグルトのクレモリス菌FC株
高い整腸作用を持っており、便秘の解消はもとより「アレルギー症状の改善」「免疫力の向上」
「中性脂肪の低下」「血糖値の抑制」といった健康 & ダイエット効果のある乳酸菌です。
まとめ
ご自身で調べてもらうとわかることですが、ほぼ全ての市販商品が1種類だけの乳酸菌を使用しています。つまり、基本的に菌種と商品は1:1の関係にあるのです。その一方で、複数の疾患に対応している菌種、すなわち商品が多い点も覚えておきましょう。
例えば筆者の場合は「花粉症の改善」が最優先ですから、「おいしいカスピ海 特選生乳100%」「小岩井 大人の元気ヨーグルト」「たっぷりいちごヨーグルト」「ドリンクヨーグルト おなかへGG!」「乳酸菌のチカラ プレーン HSK201」「ハイハイン」「森永ビヒダスプレーンヨーグルトBB536」「ヤクルト各種」といった商品を選ぶようにしています。
そして、花粉症の次に気になるのはコレステロール値だから『おいしいカスピ海』がよさそうかなあと考えたりして購入しています。1日に食べるヨーグルト量の目安は100~200gが良いでしょう。それ以上食べる時はカロリーのことも考えてくださいね。
最後に、これまで「ダイエットのためには夜が良い」という話をしてきましたが、実は、期待する効果によって食べるタイミングは異なります。
・乳酸菌を腸まで届けたい人は「1日3回食後に」
・カルシウム摂取の目的であれば吸収率の良い食前に
・善玉菌を活性化させるためであれば夕食後に
継続しないと意味がないですからね!
頑張って食べ続けてくださいね!
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