2018年07月10日
骨粗鬆症薬の効果と副作用について
骨粗鬆症に使用される治療薬は「サプリメントのカルシウム剤のようなものだ」と思い込んでいた私は、母親の骨密度改善のために「病院で薬を貰って飲んだ方がいいよ」と勧めたのですが...
医師が不親切だったためか、きちんとした検診と説明がなされぬまま単に薬だけが処方され。。。おかげで母は「胸が苦しくなる」などの不調を訴えるようになり...
「ひどいじゃないかっ!」
「利益追求型の病院は信じられない!」
「いったいどんな薬を飲ませているんだ?」
と疑問に思い調べてみると、結構な副作用があることがわかったのです!というわけで、それぞれの薬の効果と副作用を以下にまとめましたので、是非参考になさってみてくださいね。
まずは注意点から↓
◉ 骨粗鬆症の薬を服用するときに注意したいこと
(骨粗鬆症の治療薬は3種類)
(1)骨が溶けるのを抑える薬
(2)骨の形成を助ける薬
(3)骨代謝の吸収と形成を調節する薬
※ 症状によっては複数の薬を組み合わせて治療していきます。骨粗鬆症の薬は、安全かつしっかりと効果が出るように服用する方法が決まっています。危険を伴うため、同時に使用してはいけない薬や、服用直後は食事をしてはいけないものもあるので、必ず医師や薬剤師の指示に従って服用してください。
《ひどい副作用》
乳癌や子宮体癌の発症率を高めたり、心筋梗塞や脳卒中を招く場合もあります!顎骨壊死(がっこつえし)になる...なんてことも!肺塞栓症(突然の息苦しさや胸の苦しさを感じる)、網膜静脈血栓症(急激な視力低下)、肝機能障害(全身けん怠感や食欲不振、吐き気など)もあるようです。
【それぞれの薬の効果・副作用】
@ 活性型ビタミンD3製剤(一般名:カルシトリオール、アルファカルシドール、エルデカルシトール)
(効果)
カルシウムの吸収を助け、骨の代謝を調節する薬です。また、骨を壊す作用を持つホルモン(副甲状腺ホルモン)を抑制する働きもあります。(高齢者はビタミンDやカルシウムの消化・吸収機能が低下し、それらが不足しがちです。そのような方々の基礎薬として有益な薬剤です。
(副作用)
血液中のカルシウム濃度が増え過ぎて、食欲不振、全身倦怠感などが見られます。カルシウム剤と活性型ビタミンD3製剤を併用している場合に副作用が出やすいので気をつけましょう。
A エストロゲン製剤 (エストラジオール、エストリオール)
(効果)
骨からカルシウムが溶け出すのを抑えます。
(副作用)
性器出血、乳房痛などがみられることがありますが、服用を続けているうちに治まってくるケースが多いようです。エストロゲンは乳癌、子宮体癌の発症率を高めるといわれています。また、心筋梗塞や脳卒中の危険性を増します!子宮体癌、乳癌を経験された方、ご家族にそのような方がいらっしゃる方、深部静脈血栓症の既往がある方は、必ず医師に伝えてください。
B 選択的エストロゲン受容体モジュレーター (一般名:ラロキシフェン、バゼドキシフェン)
(効果)
骨密度増加、骨の代謝抑制、骨折頻度抑制効果があります。
(副作用)
更年期症状で見られるような「ほてり感」、足の痙攣(こむらがえり)などが比較的多く、まれな副作用として深部静脈血栓症、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)があります。症状としては突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急な視力障害などです。
C ビスホスホネート製剤(一般名:アレンドロン酸、リセドロン酸、ミノドロン酸、エチドロン酸、イバンドロン酸)
(効果)
骨の破壊を抑える働きがあり、骨量を増やし骨折率を低下させます。
(副作用)
食道潰瘍や、独特顎骨壊死という上あごと下あごの障害を引き起こすことがあります。服用中にあごや歯に違和感がある場合には医師や薬剤師に相談することが適切です。
D 副甲状腺ホルモン製剤(一般名:テリパラチド)
(効果)
骨密度を増やし、骨の形成を促進する働きがあります。
(副作用)
血液中のカルシウム量が増えすぎる場合があります。
E ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤(一般名:デノスマブ(遺伝子組換え))
(効果)
骨の破壊を減らし、骨密度を増やします。デノスマブは皮下注製剤で半年に1回投与しますが、自己注射は認められていませんので必ず医師・看護師による投与が必要な薬剤です。投与期間については特に制限はありません。
(副作用)
低カルシウム血症が起こる場合がありますので、定期的に血液検査を受け、医師の指示通りカルシウムやビタミンDを服用する必要があります。また、稀に顎骨壊死障害を引き起こすことがあります。
F ビタミンK2製剤(一般名:メナテトレノン)
(効果)
納豆などに含まれる成分で、骨の形成を補助する薬です。骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きがあります。
(副作用)
心筋梗塞などでワルファリンを服用している場合にはその効き目を減らすため使用できません。ワルファリンを服用している場合には医師に必ず伝える必要があります。
G カルシウム製剤
(効果)
カルシウムは成人で1日600mg必要と言われていますが、骨粗しょう症の方は1000mg程度の摂取が必要です。食事から摂るのが一番ですがなかなか...カルシウム製剤だけでは骨粗しょう症を改善できないので、他の薬と併用して治療を行います。
(副作用)
胃腸障害がみられることがあります。
副作用が重篤になる原因は
・体質に合わない
・複数の薬を併用している
・服用方法を誤っている
などが考えられます。
「おかしいな...」と思ったらすぐに、医師や薬剤師に相談しましょう!そして、日頃から
・バランスのとれた食事を摂る
・日光浴をする
・運動をする
ようにしてくださいね!
最後に...
高齢になったら骨密度が減り、身長が縮むのは当然のこと。それなのに「骨密度が減ったから病気だ」と安易に薬を飲ませることに疑問を感じています。
冒頭で述べた、私の母はこの薬が体質に合わなかったようです。母を苦しめたのは以下の薬と同種のボナロンというもの。これにより、腹痛、頭痛、目の異常が。。。
ビスフォスフォネート(BP)製剤の副作用による深刻な病気とは?
この薬は必ず、起きた直後の空腹時に食道に薬を残さないよう十分な量の水で飲み、服用後30分間は上体を起こしたままでいなければなりません。これは、かなり刺激の強い成分が薬に含まれており、すぐ横になると逆流性食道炎を起こす恐れがあるからです。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなります。
さらに、腹痛・便秘・膨満感・吐き気・目のかすみ・むくみ・頭痛・関節痛・筋肉痛など様々な副作用リスクがあるのです!顎骨骨髄炎(アゴの骨の炎症)、顎骨壊死(アゴの骨の壊死)という深刻な病気をもたらす場合すらあるのです!
それにも関わらず骨粗鬆症薬の処方量は増え続けているのです。患者にリスク説明がなされないままに...
自分の身体は自分で守りましょう!
タグ:健康長寿
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