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2015年03月03日

本紹介 No. 001 『マンダラ事典』


理趣会のパーツ入れ中ですが、ちと時間がかかりそうなので・・・
本紹介とかっていうのも適時入れていこうかなと
本紹介ってなに?

描く対象についてなにも知らずに描いているだけだとただのお絵かきになっちゃうので、曼荼羅についていろいろ調べたり読書したり理解を深めたりしています。

このブログで曼荼羅の描き方を記録しているだけだとゆっくり単調で、書いている方も飽きるので、お勉強のために読んでいる本などもちょっと紹介してみることにします。
『マンダラ事典 100のキーワードで読み解く』

第1回目は「曼荼羅ってなんだろう?」っていうことで

森 雅秀 著 
『マンダラ事典 100のキーワードで読み解く』(春秋社、2008)



「マンダラ事典」ってあるのでこれ一冊でなんでもわかるお得な本って感じ。帯にも「これ一冊あれば、あなたはもうマンダラ通!」って書いてあるじゃないですか!
「まかせとけ!!」って雰囲気(^_^)
構成

構成はというと100の項目を図1つを含む見開き2ページにまとめてあって、各項目は次の7つの章に分載されている。

  1. マンダラの歴史と思想
  2. 主要なマンダラ
  3. マンダラの仏たち
  4. マンダラの儀礼と実践
  5. アジアのマンダラ
  6. 日本のマンダラ
  7. マンダラの文化


紙面の制約が多くてまとめるのは大変そうだけど簡潔にまとまっていて読みやすい。どの項目から読んでも良いのも気が楽。

各章の最後に【参考文献】もまとめてあり、さらに詳しく知りたい場合に便利。
巻末には「項目別索引」として

 【マンダラ名と作品名】
 【尊格名】
 【文献名】
 【人名】 
 【寺院名】 
 【地名・遺跡名】


があげてあり、さらに「図版リスト」まである。すばらしい。
内容について

内容は歴史、背景、種類、作成法、使用法、展覧会や現代美術に至るまで曼荼羅に関する事柄を幅広く取り上げ、簡潔かつ濃厚に表現してあり読みやすく面白く大変参考になる。

『両界曼荼羅』に限らずチペットの曼荼羅や立体曼荼羅などが項目に上がっており、より広い視野に立って「マンダラ」の世界を理解することができる。

・・・と、いいことばかりだとうそくさいので、気になる点としては、曼荼羅や密教および仏教の中でのそれぞれの項目(事柄)の立ち位置とか、重要性とか相対的な価値のようなものがわからない。

全て重要と言われればそうだろうけど、この事典の内容が曼荼羅重要項目ベスト100と単純に考えてよいのか。
他に重要なものはないのか?というのが初学者には判断できない。とはいえ、この本のねらいは「はしがき」に丁寧に書かれてあるので、それをもって指針となると考えるべきなのでしょう。

また、各章末にまとめてある【参考文献】を各項目の最後にあげていただくほうがよかったかなと。

どの文献がどの項目と直接関係しているのかを明確に示すためには項目の最後にあげていただいた方が、気になった項目についてさらに詳しく知りたい場合にも便利かなと思いました。とはいえ、参考文献が重複したり、本文字数制限に影響するかも知れずそれはそれで問題ですが・・・

あとは、できれば写真はカラーの方が・・・でも、それはこのタイプの本の必須要件では無いような気もするし・・・

と、いくつか気になる点をあげてみましたが、「曼荼羅についてなんでもわかる!」というところまではいかないまでも、1900円という価格からすると費用対効果は抜群で、曼荼羅に関わることを気軽に俯瞰して見るのに十分な価値のある本です。
曼荼羅図との関わり

いま描いてる『西院本両界曼荼羅』との関わりとしては、図像を描くことに直結する情報ではないけれど、基礎として知っておくべき事柄や描くときに図像の意味合いを深く考える背景となる知見が随所に見られます。

あと、ほかの種類の曼荼羅も描いてみたいな〜って夢が広がります。

内容の豊富さと文章の読みやすさから、著者のほかの本も読んでみようかなとおもいました。
このような本をまとめていただいて著者に多謝!

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ




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posted by mandalazu at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介

2015年03月01日

金剛界 理趣会のパーツ描き さらにつづき・・・

理趣会パーツ描き(尊像編) 

前回、金剛界 理趣会の大きな9尊のパーツ描きをしました。
今回は小さい第二重の8尊のパーツ描きです。

小さいし、部分的に絵の具が剥離しているものもあり、雰囲気を損なわないようにできるだけ元図を尊重して描いているつもりですが・・・
なんか・・・まあよくわからないところは心眼で描きます。

前回の五秘密菩薩と四供養菩薩は直径16 cm以上あるけど、今回は全て直径で6 cmなので細かいところがわかりにくい。

下の図は左から理趣会での尊像の位置を赤丸で示し、真ん中がその拡大図、右が描いたパーツです。

以下、01)〜04)は外の四供養菩薩(他の会では内の四供養菩薩)
   05)〜08)は四摂菩薩。曼荼羅内外の交流を管理する四菩薩

01)金剛嬉菩薩

_DSC4465-2-Edit-4-Edit.jpg

相互供養として毘盧遮那如来が阿閦如来の供養のために出生した菩薩で嬉び、歓喜、円満安楽を表現する。理趣会では春金剛と号す。

02)金剛鬘菩薩

_DSC4465-2-Edit-5-Edit.jpg

相互供養として毘盧遮那如来が宝生如来の供養のために出生した菩薩で様々な宝を象徴し、宝生如来の福智の二徳を讃える。理趣会では夏金剛と号す。

03)金剛歌菩薩

_DSC4471-2-Edit-5-Edit.jpg

相互供養として毘盧遮那如来が無量寿如来の供養のために出生した菩薩で箜篌を奏で歌曲を象徴し、無量寿如来の説法の徳を讃える。理趣会では秋金剛と号す。

04)金剛舞菩薩

_DSC4468-2-Edit-4-Edit.jpg

相互供養として毘盧遮那如来が不空成就如来の供養のために出生した菩薩で舞踏でもてなしの心を象徴し、不空成就如来の精進の徳を讃える。理趣会では冬金剛と号す。

05)金剛鉤菩薩

_DSC4471-2-Edit-4-Edit.jpg

東門の門衛菩薩。金剛の鉤をもって一切の衆生を救い曼荼羅に引き寄せる。

06)金剛索菩薩

_DSC4468-2-Edit-6-Edit.jpg

南門の門衛菩薩。金剛の羂索(縄)をもって一切の衆生を曼荼羅に引き入れる。

07)金剛鏁菩薩

_DSC4468-2-Edit-5-Edit.jpg

西門の門衛菩薩。金剛の鏁(鎖)をもって一切の衆生を曼荼羅に繋ぎとめる。

08)金剛鈴菩薩

_DSC4471-2-Edit-6-Edit.jpg

北門の門衛菩薩。金剛の鈴の音をもって一切の衆生を歓喜せしめる。

四摂菩薩については香・華・燈・塗の四供養菩薩の護衛や諸尊への働きかけなどの役割ももつがここでは説明を割愛します。

以上で金剛界 理趣会のパーツ描き終了。

次回から下絵製図へのパーツ入れですが・・・

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年02月27日

金剛界 理趣会パーツ描き つづき・・・

理趣会パーツ描き(尊像編) 

前回、金剛界 理趣会の文様パーツ描きをしました。
引き続き、とっても単調なパーツ描きです。ブログネタとしては・・・

尊像なあ・・・あんま似てない・・・ま、いっか・・

下の図は左から理趣会での尊像の位置を赤丸で示し、真ん中がその拡大図、右が描いたパーツです。

01)金剛薩埵

_DSC4468-2-Edit-Edit-Edit.jpg

真言宗で付法の第二祖とされる金剛薩埵。毘盧遮那如来(第一祖)の教えを聴く衆生の代表。
右手の五鈷杵は如来の五智をあらわし、左手の金剛鈴にて迷妄から解き放ち菩提心を発心させるという。

02)慾金剛菩薩

_DSC4468-2-Edit-3-Edit-Edit.jpg

愛の神、慾金剛菩薩。手に矢を持つのはエロス(キューピッド)と起源を同じくするのかもしれない。
いきなりエロス(キューピッド)って言うと???ってなるけど、『ミリンダ王の問い』にあるように紀元前2世紀ごろインド北部はギリシャ人に統治されていたので、そういうこともあるかも

03)触金剛菩薩

_DSC4465-2-Edit-Edit-Edit.jpg

触金剛菩薩の「触」は男女の触れ合いのこと。
金剛薩埵の菩提心をもって、慾金剛菩薩の愛に芽生えれば、触れ合いたいと思う心(触金剛菩薩)は自然なことで、菩薩の境地へとみちびきますよ〜的な流れかな?

04)愛金剛菩薩

_DSC4465-2-Edit-2-Edit-Edit.jpg

愛する人に伝えたいと思うこころである愛金剛菩薩。
あれ?慾金剛菩薩でも「愛」っていってなかったけ?ってなりますが、こちらは愛する人に働きかけるこころ。
慾・触までは自分がどうしたいかというという内面的なこころですが、ここからは愛する人とひとつになりたいと思う外向きのはたらきを象徴する。

05)慢金剛菩薩

_DSC4471-2-Edit-Edit-Edit.jpg

慾・触・愛までの願いが叶えられ、こころが満たされることをあらわす慢金剛菩薩。
愛(欲)や(傲)慢はいわゆる仏教では否定され修行により克服されるべきと考えられる煩悩のひとつ。
密教では現世利益を強く打ち出しているので、生きる上で必要なことを否定しない。

以上の五菩薩を五秘密菩薩とよぶ。

以下の香・華・燈・塗菩薩は理趣会以外では外の四供養尊とされるが、理趣会では内外が逆転して内の四供養尊となっている。

06)金剛焼香菩薩

_DSC4471-2-Edit-3-Edit-Edit.jpg

金剛焼香菩薩は焼香の香りが広く行き渡ることから、ほとけの智慧がひろがることを示し讃えている。

07)金剛華菩薩

_DSC4468-2-Edit-2-Edit-Edit.jpg

金剛華菩薩の華はほとけの智慧を荘厳することをあらわし、ほとけの智慧を敬い讃えている。

08)金剛燈菩薩

_DSC4471-2-Edit-2-Edit-Edit.jpg

金剛燈菩薩の燈はほとけの智慧のあかりが無明を切り開くことを示し讃えている。

09)金剛塗香菩薩

_DSC4465-2-Edit-3-Edit-Edit.jpg

金剛塗香菩薩の塗香とは沈香、白檀などの香木を粉末にして身体に塗るフレグランス。
香りを身につけることで穢れを除き清浄なる身にてほとけの智慧を敬い讃えている。

以上で第一重の9菩薩終了。
このへんはあまり絵の具の剥離とかもないので、そのまま見て描けばそれなりに描けるのでそれほど悩まずに進む。

ちなみに、この01)〜09)の順番は中尊金剛薩埵から東南西北の十字方向と四隅で時計回りに二回まわっている順になります(金剛界曼荼羅は上が西)。

今日はここまで、次回は第二重の四隅と四門の8菩薩を描く予定です・・・なんかちっさい・・・がんばります

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年02月25日

金剛界 理趣会パーツ描き

金剛界 理趣会パーツ描き

「金剛界 理趣会」のパーツ描きをしてます。単調な作業で特段ブログに記録する必要もないのですが・・・

ちょっと時間がかかりそうなので、書いているパーツなどをちまちまアップしてそれっぽい雰囲気を醸し出すことにします。

と、その前にちょっと

  @ A3トレペ
  A 円定規3種
  B 円切りカッター


の紹介
@ パーツ描き用A3トレペ


パーツ描きにはこれを使ってます『コクヨ インクジェット プロッター用紙 トレーシングペーパー A3 100枚 セ-PIT78N』

本来インクジェット用ということですが、普通のトレペよりもにじみが少なくインクの種類を選ばない。厚手で使いやすいので普通のトレペとして使っています。

下絵製図から枠線を写しとったり下絵製図にパーツを写すときに『ドラフティングテープ』で固定して位置がずれないようにしている.

このときドラフティングテープの剥がし方を失敗してトレーシングペーパーを破いてしまうことがあったので、トレーシングペーパーの周囲を『メンディングテープ』で補強している。

_DSC4336.jpg
メンディングテープ補強前・補強済みA3トレペ

A 円定規3種

_DSC4344.jpg
(円定規3種)

頭光輪、背光輪、月輪と尊像を描くのに大小様々な円を描くが、その度にコンパスで丁度いい大きさを測って描いていると尊像によって頭光輪、背光輪の大きさが微妙に違ってしまう。

特に小さい円はコンパスで正確に描くのが面倒なので、amazon.comで「ベストセラー1位」に輝いていた『ステッドラー 円定規 976 01』を購入。

と、これが思いのほか使いやすかったので、もう少し大きめの円を描ける『ステッドラー 円・円周定規 976 38』を追加でゲット。

大きめの円はコンパスでいいよな・・・と思いながら・・・円定規が楽ね〜となり『ドラパス テンプレート E118 円定規 (超特大) 31118』を買ったりして。

結局3種類の円定規で直径0.5 mm〜95 mmまで描けるようになってた。
『ステッドラー 円定規 976 01』 0.5〜33 mm
『ステッドラー 円・円周定規 976 38』35〜45 mm
『ドラパス テンプレート E118 円定規 (超特大) 31118』45〜95 mm
B 円切りカッター


月輪円に囲まれた尊像は円形に切り取り下絵製図に貼り付ける。円形に切り取るのに『NT 円切りカッター C−1500P』を使ってる。

『NT 円切りカッター C−1500P』には『NT 円切りカッター iC-1500P クリア』という枠が透明のタイプと『NT エコシリーズ 円切りカッター eC-1500P 替刃付 黒 再生ABS樹脂』という黒枠のエコシリーズがあります。

まあ、使い勝手はどれでも一緒だと思います。

円切りカッターは他にもいくつか使ってみたけど・・・イマイチ・・・長さが足りない


『NT 円切りカッター C−1500P』を選んだ理由は、『NT 円切りカッター C−1500P』だけでは直径1.8cm〜17cmまでの円しか切れないけど、これに『NT 円切りカッター専用延長スライド CE−700P』を取り付けることで直径16〜40cmの円まで切れること。あと、安定して円切りができるから。

延長スライドのもっと長いの作ってくれないかな・・・
パーツ描画

さあ、やっとパーツ描きのはなしになりました。
でも、う〜ん・・・むちゃくちゃ単調ですが、やってることを記録することしかできません

以下の左図で同じ色枠で囲まれているパーツは移動、反転、回転により共通利用可能なことを表しています。

01)蓮華門

EPSON007-Edit-Edit-Edit.jpg

外周の東南西北(金剛界曼荼羅では上が西)の中央に位置する蓮華(ハスの花または睡蓮の花)の門。
蓮華が清らかなこころを象徴し清浄なるこころ持てさとりに至る・・・のかな。東西と南北で微妙に形が違う。

02)流雲唐草文

EPSON007-Edit-Edit.jpg

多分、こんな名前だと思う・・・てきとーです・・・
流雲文と唐草文が融合した文様(多分)。自然や外の世界を表しているんだと思う。元の図だと唐草というより蓮華門から伸びる蓮華の葉を表しているように見える。また、流雲文は剥離してほとんど見えません。ので描いていません。

03)三鈷界道(外周)

EPSON007-Edit-Edit-2.jpg

三鈷杵という法具で囲む結界。古代インドの武器が源流にあり、障害を打ちくだき、仏法を守る象徴。金剛杵には他に独鈷杵、五鈷杵、七鈷杵、九鈷杵・・・をいをい・・・まあなんかいっぱいある。本来金剛界曼荼羅は立体を平面に描いているもので、金剛界道は柱の意味もあるといわれる。立体におこしてみたいな〜

04)蓮華文様

EPSON007-Edit-Edit-3.jpg

お華がたくさんあって仏の世界を表している。蓮華(ハスや睡蓮の花)は美しさと清らかさの象徴。
ちなみに、ハスはlotusで睡蓮はwater lilyなので全く違う植物だけど、花弁の数や色を見ると区別していないっぽい。

05)三鈷界道(内周)

EPSON007-Edit-Edit-4.jpg

三鈷界道については上記 03)で説明済み。03)の「三鈷界道(外周)」とは長さが違うので、共通利用できないから別に描く。
三鈷界道は同じ構造の繰り返しなので、ハンコでも作ってペタペタ押したいところだけど、写経みたいなものでコピーしちゃったら意味がないというか、下絵なんだからそこまで厳密じゃなくてもいいと思うのだけど性分なので致し方ない。精進精進

以上で、金剛界 理趣会の文様関係のパーツ描きは終了。
ほどんどのパーツが四印会と一印会に共通なので、一度決めちゃうとあとは楽。

次回は理趣会 尊像のパーツ描きになる予定・・・17尊かあ・・・予定は未定・・・

で、では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ




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タグ:下絵道具

2015年02月23日

パーツ描きとは

パーツ描きとは

前回金剛界曼荼羅理趣会の下絵製図を描いた。直線や円で構成されている骨格部分以外の尊像や三昧耶形などを便宜上パーツと呼んでいる。

下絵製図とは別に尊像や三昧耶形などのパーツを描き、あとから下絵製図の円の中などの各配置場所にパーツを描き入れることをパーツ入れと呼んでいる(注:完全に個人的な言い方であって専門用語とかそんなんではありません。万が一にも誤解なきよう)。

下絵製図で各小部屋を作り小部屋のサイズに合うように中に入るパーツを描いて転写するようなイメージ。
どうしてパーツ描きするのか?

EPSON008-Edit-Edit.jpg
(尊像剥離部分拡大図)

下絵製図に直接描けばいいのに、どうしてこんな面倒な方法にしているのかというと、

1)一つには、元の『西院本両界曼荼羅』は絵の具の剥離や経年劣化により画像に不鮮明な部分が散見され、そのまま模写しても何を描いているかよくわからないこと。

2)また、絹本は生地なので平面性が十分には確保されておらず、そのまま書き写しても直線や直角、円や配置などがくるって出てしまうこと。

3)さらに、不鮮明な部分を共用可能なパーツで補完することができること。また、全体のバランス(相同性、同一性やシンメトリー性など)を取るためにもパーツを共通使用した方が良いと考えたため。

4)最後に、できるだけ正確な図形を元に曼荼羅を描きたいと考えているので、まず図形を製図で描き、そこに尊像を補完して描くこととした。

もちろん、描かれているほとけ様はほとけ様として尊重し、『西院本両界曼荼羅』をできるだけそのままの形で写し取り現状模写することの方が重要であるとも思う。しかし、残念ながら完全模写するのに十分な技量を持ち合わせていない。

それに、剥離して見ることのできない尊像を補完した『西院本両界曼荼羅』を見てみたい。そのため、ここでは復元模作とした・・・というか似たような感じのものをそれなりに描こうかな〜と思っているぐらいのことです

パーツ描きの手順

パーツ描きの手順としては
 (1)下絵製図からパーツを描き入れる場所をA3トレペに写し取る
 (2)『西院本両界曼荼羅』の図像を(1)の場所に合わせて描く
 (3)(2)で描いた図像をカーボン紙で下絵製図に写す
となる。
ちょっと何言ってるかわからない・・・
具体例 金剛界 理趣会 蓮華門

では、実際に「金剛界 理趣会 蓮華門」について

(1)下絵製図から蓮華門を描き入れる枠線をA3トレペに写し取る_DSC4353.jpg
(2)元図の「金剛界 理趣会 蓮華門」を見ながら枠線の大きさや形に合わせて描く_DSC4356.jpg
(3)(2)で描いた「金剛界 理趣会 蓮華門」をカーボン紙で下絵製図に描き写す_DSC4365.jpg
(4)完成_DSC4359-2.jpg
となる。

   ちなみに使ってるカーボン紙はこれ⇩ 

「金剛界 理趣会 蓮華門」は理趣会に限らず、四印会と一印会にも同様の構造があるので、同じパーツ(蓮華門)として共通利用することができる。
EPSON002-Edit-Edit-2-Edit-Edit.jpg
(矢印:金剛界 四印会、一印会、理趣会の蓮華門)

これを繰り返すことで曼荼羅の下絵を作る寸法です。

次回は「金剛界 理趣会」の各パーツを描く予定です。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年02月21日

金剛界 理趣会下絵製図

下絵の製図手順

前回まで長々と下絵製作のお道具紹介を書いていて一向に曼荼羅作成へと進まず、ブログタイトル詐称疑惑が出そうなので、曼荼羅の下絵を描く手順などをまとめておく。

@ 『841 mm x 20 mトレペロール』を910 mm長でカットする
A 『ドラフティングテープ』でMDF板にぴったり貼り付ける
B 理趣会の写真を元に長さや幅などを「それとなく」決める
C シャープペンで下絵線をひき、ドローイングペンで清書する

@ トレペロールを910 mmでカットする

_DSC4282.jpg
(トレペロールのカット)

なんのことはない大きな紙を切るだけだけど、いくつか注意点。
『1000 mmアル助』を使って910 mmで直線切り。『600 mmアル助』は大きな文鎮としてロール紙を伸ばしておくのに使用する。

トレペをカットする時に普通のカッターで切ると切り始めに引っかかってシワが入ってしまうことが度々あった。新しい刃を使い、切り始めに5 mm程度残して切り始めた方がいい。または『オルファ テクニックナイフ』のような曲線刃ナイフを使うと引っかかりにくい。

910 mmの長さだけを測って直角が狂っていると後で泣きを見るので必ず直角を確認する。『曲尺』があればいいがなかったらプリント用紙やカッターマットの直角で代用する。

<<いまさらの注意事項>>
基本的には個人の備忘録的なブログなので非常に瑣末で極個人的なプロトコルなどがちょくちょく出てきます。何卒ご了承ください。

A ドラフティングテープでMDF板にぴったり貼り付ける

910 mm x 910 mm MDF板に910 mm x 841 mmのトレペを固定する。文章だけだとわかりにくいので紙芝居形式にするけど・・・微妙

(1)トレペの長軸(910 mm軸)の片方の端をまっすぐ伸ばしながら両端4ヶ所で仮固定_DSC4285-Edit.jpg
(2)端を18 mmドラフティングテープで直線貼り_DSC4290-Edit.jpg
(3)長軸反対端の中央部で紙を引っ張り仮固定。左右に約20 cm間隔で紙を引っ張り仮固定_DSC4293-Edit.jpg
(4)反対端を18 mmドラフティングテープで直線貼り_DSC4296-Edit.jpg
(5)短軸(841 mm軸)の両側を約20 cm間隔で紙を引っ張り仮固定_DSC4299-Edit-Edit.jpg
(6)短軸両方を24 mm ドラフティングテープ直線貼り_DSC4305-Edit.jpg
(7)引っ張りながらMDF板の後ろへ回しこみ固定する_DSC4306.jpg
(8)完成_DSC4314.jpg
こまかく書くと面倒くさそうだけどなんのことはない
というより写真が小さすぎてわけわからんなあ
B 理趣会の写真を元に長さや幅などを「それとなく」決める

_DSC4329.jpg
(理趣会下絵設計図)

もし金剛界曼荼羅の設計図が厳密にきまってたらまずいんだが・・・
いろいろな両界曼荼羅で必ずしも長さや幅や円の大きさが同じではなく、厳密なルールはなさそうなので、「なんとなく」「それとなく」「良さそうな感じ」になるように設計図を決める。

EPSON002-Edit-Edit-2-Edit.jpg
(四印会、一印会、理趣会)

特に金剛界曼荼羅は上段三会(四印会、一印会、理趣会)の外周が同じ構造なのでバランスを取るために共通の設計とする。
C シャープペンで下絵線をひき、ドローイングペンで清書する

_DSC4320.jpg
(シャープペンでの製図下書き)
ん、写真なんか見にくい・・・

いきなりドローイングペンで描いて間違ってしまうと下絵として使用するとき見苦しいので、まずシャープペンで線を引いてバランスを確認する。

(1)900 mm x 810 mmの外枠線を引く
気が変わったので、いきなり変更して
(1)895 mm x 800 mmの外枠線を引く
(2)設計図を元にシャープペンで印をつけて線を引く
(3)全体の設計バランスをみるために補助線を引いて確認する
(4)最後に下絵として必要な線のみドローイングペンで清書する。
   製図線は主に0.3 mmドローイングペンを使用する。

_DSC4347.jpg
(金剛界 理趣会 ドローイングペン製図下絵)
下絵製図完成!!

次に製図下絵に各パーツを描き入れ下絵を完成させる。

というわけで次はいよいよパーツ描きについてです。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年02月19日

ドローイングペンという選択

ドローイングペンという選択

_DSC4264.jpg
(ドローイングペン各種)

筆墨を使った鉄線描で下絵を描きたかったが筆墨は吐出量を調整するのが難しく、一定幅の作画は製図ペンの方が向いている。

下絵の作図で製図用品をつかっていることもあり、その流れで『ロットリング ラピッドグラフ』『ステッドラー マルスマチック』などの製図ペンを使うことも考えた。

しかし、高価なのと長期間保存で不具合が出ることがあり、コストパフォーマンスが悪いので仕事以外で使うのはキビシイ。

製図ペンの使い捨て廉価版(製図ペンと区別するためにドローイングペンと呼ぶことにする)が使いやすい印象があったので、いくつか試用してみたところ筆墨と異なり吐出量調整のための技術など必要なく気軽にサクサク描くことができた。

何はともあれ下絵を描くことが重要なので、筆墨に慣れるまではドローイングペンで下絵を描くことにする。

ここにいくつか使用しているドローイングペンの種類とその特徴についてわかる範囲でまとめておく。

試用したドローイングペンは次の9種類

    @ Too コピック マルチライナー
    A Too コピック マルチライナーSP
    B ステッドラー ピグメントライナー
    C マービー フォードローイング
    D サクラクレパス ピグマ
    E 三菱鉛筆 水性サインペン PIN
    F PILOT 水性ドローイングペン
    G OHTO 水性ボールペン グラフィックライナー
    H タチカワ ラインマーカーA.T



線幅7種類(0.03/0.05/0.1/0.3/0.5/0.8/1.0 mm)のセット

はじめに下絵に使用しているTooのトレーシングペーパーとの相性が良いとの触れ込みでToo コピック マルチライナーを選択した。

これが使い勝手がよく思い通りの線が引けたので安価なドローイングペンでいいのではないかと思い始める。

下絵描画につかう線の太さがわからなかったので比較的種類の多いA-2セットを選んだ。

描いているうちに0.03/0.05/0.1/0.3あたりを多用することがわかってきた。

残念ながらペン先がデリケートで、筆圧が高いとペン先が引っ込んだりつぶれたりしてしまう。描き心地は抜群。


パーツ交換のできるアルミボディのユーロモデル
10種類(0.03/0.05/0.1/0.2/0.25/0.3/0.35/0.5/0.7 mm/BS)のセット

Too コピック マルチライナーのヨーロッパ仕様の豪華版。アルミボディで堅牢。インクカートリッジとスペアニブ(ペン先)をそれぞれ別々に交換可能。

描き心地はToo コピック マルチライナーと微妙に異なり少し硬めな印象。先端加工が少々違うように感じられる。

ただし、握る部分の形状や軸素材は通常のコピック マルチライナーの方が自分には向いているように感じる。アルミはちょっと滑る。


線幅は9種類(0.05/0.1/0.2/0.3/0.4/0.5/0.6/0.7/0.8 mm)あるが0.05/0.1/0.2のみを使用している。

Too コピック マルチライナーはペン先が弱く、強く押すとペン先が引っ込んでしまう。

ステッドラー ピグメントライナーはToo コピック マルチライナーに比べるとペン先が堅牢で押しても引っ込みにくい。ただし0.03 mmがラインナップになく、価格は比較的高め。


UCHIDAで販売しているドローイングペン
線幅5種類(0.03/0.1/0.3/0.5/0.8 mm)のセット

ステッドラー ピグメントライナー と比べペン先の堅牢性がさらに高くなり書き心地が固めの印象。逆に高めの筆圧をかけないとペン指定の線幅に即した線が引けない。

弱い筆圧では掠れるか線幅が狭くなる。0.03 mmが設定されている。

ただし、軸の直径が太く一部のペン差し込み式のコンパスにセットできない。

余談だがキャップの締まり方が他と比べたいへんソフト。


線幅は9種類(0.05/0.1/0.2/0.3/0.4/0.5/0.8/1.0/2.0/3.0 mm)あるが0.05/0.1/0.3のみを使用している。

線幅9種類のそれぞれに黒/赤/青/緑の4色があり、0.1 mmにはさらにオレンジ/茶色/ローズ/紫の4色が加わる。

ドローイングペンの多色使用をしたい時に便利かな。ペン先は比較的柔らかめでインクの載りもよい。

Too コピック マルチライナーに似た印象だが0.03 mmがラインナップされていない。

またペンの中でインクがカタカタと動くのが気になる。

特別なことはしていないつもりだが他のものに比べインク漏れする個体が多いように思う。


線幅は3種類(PIN-101 = 0.28 mm /PIN-102 = 0.33 mm/PIN-103 = 0.38 mm)

線幅と商品名の関係がわかりにくい。最も安価にどこででも手に入る水性サインペン PIN。

サイズが0.28〜0.38 mmと狭い範囲に集中していて線幅も軸先の当て方によって大きく変わる。

書き味は少し引っかかるような感じで好みが分かれるところ。ニブは固めで筆圧が高めでもつぶれにくい。

0.2 mm以下の線幅ラインナップが出れば使用頻度が上がること間違いなし。だって安いもん。


線幅は6種類(0.05/0.1/0.2/0.3/0.5/0.8 mm)あり、0.1/0.3/のみ使用している。

書き味は大変にスムーズでペン先も堅牢で安定。価格も比較的安価。

ただし持った時の印象がToo コピック マルチライナーに比べ固め。またはグリップ部の形状によると思われるがペン先の取り回しがToo コピック マルチライナーに比べ不安定。

どうしても最初に慣れたToo コピック マルチライナーとの比較となり不公平感は否めない。

デザイン変更の過渡期に購入したらしく使用中の0.1と0.3でデザインが異なる。0.03 mmはラインナップにない。

ここまではToo コピック マルチライナーと同じプラスチックニブの水性顔料ドローイングペンのまとめ。

ここからはペン先形状の異なるドローイングペン二種類。


線幅は6種類(0.05/0.1/0.2/0.3/0.5/1.0 mm)あり、0.05/0.1/のみ使用している。

名前の通り水性ボールペン型のドローイングペン。

ボールポイントなので上記のプラスチックニブ系と比べるとペン先の圧力耐性が格段に高い。

直液式水性顔料インクで『PILOT V CORN C』と似たような書き味だが『PILOT V CORN C』よりにじみにくい。

通常の水性ボールペンと比べても線引きの安定性が高くほとんど筆圧をかけなくとも掠れるようなことはない。

ただしボールポイントペンの性質上凹凸の少ない滑りやすい紙面ではペン先が逃げやすく線が流れやすい。



線幅は3種類(0.1/0.2/0.3)、0.1/のみ使用している。

「万年筆でもフェルトペンでもない!画期的なラインマーカーA.Tの誕生!」だそうです。

タチカワは日本の数少ないペン先メーカーでラインマーカーA.Tは丸ペンのような万年筆のようなペン先のドローイングペン。

ソリッドな書き心地でドローイングペンのように一定幅の線描きができる。

インクの交換もカートリッジ式万年筆と同形式で安心。

ただし、ペン先の向きは一定にする必要があり使い心地は万年筆に近い。慣れれば面白い使い方ができそう。

どれが一番いいかな?

他にもいくつかドローイングペンを試用したが話が煩雑になるのでこのあたりで終える。

一見同じドローイングペンといっても性質や書き心地などが結構異なる。

いろいろ試用したが、結局、描く対象や大きさによってペンの種類を変えて使っているのでどれが一番いいとは一概に言えない。

その日の気分で変えることもあるし、目的の線や太さが描きやすいドローイングペンを探すために次々と手に取り試しながら描き進むことが多い。

今更ながらこんなにいろいろ調べるなら『ロットリング ラピッドグラフ』『ステッドラー マルスマチック』に限定したほうがテストに時間を使わずに済んだのではないかと思いながらも、『ロットリング ラピッドグラフ』『ステッドラー マルスマチック』はテストしたドローイングペンの10倍近い価格なので、調子が悪かったらすぐ新しい物に取り替えられる廉価なドローイングペンの方が精神安定上いいと思うことにする。

準備の話ばっかりで全然先に進まんなあ

よせばいいのに長々と試用記録を書いて時間を潰している

ま、こういう記録も後で役にたつかもしれないし・・・ってないな

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年02月17日

ドローイングペンまでの道のり

ドローイングペンまでの道のり

シャープペンで描いた上からドローイングペンで清書しているが、はじめは筆墨で清書しようと考えた。しかし、細密描画で骨書きをしたことがなくちょっと自信がない。

骨書きができるようになってから下絵を描がこうと考えていたら下絵がいつ完成するかわからない。

下絵から本絵に移るまでに骨書きの訓練をしないといけないが、下絵が本当に完成するのかさえ不確定なのだから、まず下絵を作成するために幾つかの方法を模索した。
面相筆と筆ペン

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(細筆と墨汁と筆ペン)

筆墨による骨書きに自信がないとはいえ試してみないとどの程度描けるかはわからない。

手元にある面相筆や細い筆で描いてみたが安定した運筆には程遠い。太さを調節できてるとはいえない・・・波打ったりするし・・・

頭で描きたい像と実際に描ける像との距離が遠いと描くことが苦痛になってくる。

ここでウデが悪いのを墨汁のせいにして幾つか試してみた。

始めに使った墨汁は百均の『書道液』。次に瓶に直接筆先を入れられるので洗い物がなく楽だという理由で『ペン習字用 開明墨汁』『KAIMEI まんが墨汁』。そして、トレーシングペーパーとの相性を考えて『カイメイ ドローイングゾルーK 製図墨汁』(ケント紙・トレーシングペーパー用)を使ってみた。

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(金剛界 理趣会 慢金剛菩薩と筆墨描き)

まあウデの問題なので、基本的に結果は同じだったが、墨汁の種類によって描きやすさや乾燥時間、滲みやすさや色の濃さなど少しづつ性質が違うように感じた。筆と合わせて墨の使い方にも慣れや訓練が必要だと痛感した。

筆ペンは筆と墨汁の組み合わせに頭を使わないし、筆につける墨汁の量などを考えなくていいので楽だと思い、試しに描いてみたが結果は惨憺たるものだった。墨の量を調節できないということはそれだけ自由度が低くなるということだ。

筆や墨の違いで描ける自由度がこれほど違うとなると筆や墨の種類をもっと試してみないことには本絵の段階で自分の望む線が描けるのかどうかさえ不安になってくる。

行く先に筆墨沼が見え隠れする。

ただ精進あるのみ
ガラスペン

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(ガラスペン)

骨書きで難しいのは鉄線描といわれる線幅をほとんど変えずに描く方法なので、筆よりももっとシンプルな筆記具の方が描きやすいのではないかと考え、ガラスペンと竹ペンを物色してみた。

両方とも墨が使用でき、ガラスペンは安定して細い線が描けると思い、また、竹ペンはペン先を自分で加工して線の太さを調節できるものと妄想した。

ガラスペンは佐瀬工業所 の『竹軸セット ガラスペン』で細字、中字、太字の3種類のガラスペンがセットになっている。

ガラスペンは思ったよりインク吐出量の調整が難しく一定幅の線を描くのは簡単ではない。

ペン先へ伸びる数本の溝にインクを保持し先端から少しずつインクを出すわけだが、溝の開口部分の幅が微妙に異なり持ち方によって線幅が少しずつ違ってしまう。

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(金剛界 理趣会 触金剛菩薩とガラスペン描き)

特に細字用のペン先の引っ掛かりが強く、紙を切ってしまうのではないかと心配になる。これが『竹軸セット』のペン先の性質であるのか一般的なガラスペンの性質によるものなのかがわからなかったので、もう1種類ペン全体がガラスでできたガラスペンを選んでみた。

こちらはそれほど引っ掛かりはなくスムーズに描けたが、溝の開口部分の幅の違いによる線幅の差はさらに大きく、思ったより難しいものだなと感じた。

精度の高い製品であれば強い引っ掛かりもなく、インク吐出量も一定の製品があるのかもしれないが、それを見つけ出すために何種類くらい試せばいいか全く見当がつかない。

しかしこれは何か面白い使い方ができる可能性を感じさせる筆記具だ。
竹ペン

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(竹ペン)

竹ペンはホルベインの各種『竹ペン(KP-1, KP-2, KP-6, KP-7, KP-12)』と安価で気軽に先端加工が試せるゆめ画材の『竹ペン 10本入』を試用してみた。

描き始めは墨汁がドバッとでるので調整描きの必要があり、描いた感触は柔らかいような固いような不思議な感覚だ。6種類ほどの竹ペンを試用したが、見た目の多彩さに関係なく、基本的には同様の線が引かれる。
EPSON012-Edit.jpg
(金剛界 理趣会 慾金剛菩薩と竹ペン描き)

とにかく墨汁の保持能力が低く、すぐに描けなくなる。ドバッと出てすぐに描けなくなるを繰り返しながら描いていると集中できずフラストレーションが溜まる。線幅をコントロールできてるとは言えない。

一方、骨書きに使うという目的から離れて見た場合、その線は素朴で滋味溢れる自然な味わいをもっている。

独特の書き味と線の味わい深さから、もっと墨汁保持能力を高めることができれば面白い筆記具になると思う。
つけペン

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(つけペン)

漫画家さんやイラストレーターの方などはつけペンで絵を描いていらっしゃるので、『つけペン』で下絵を描くことに・・・なんでもっと早く気がつかなかったんだろう?

まず、描いた第一感想は「細く硬い」だ。カリカリと引っ掻くようにして大変細い線を描いていく。トレーシングペーパーを通して机に溝を刻んでいる感覚といったらいいだろうか。

漫画などを書くときは厚手で滑らかな紙面を特徴とするケント紙などを使うと聞いたことがある。

そのような種類の紙ならもう少し気持ち良く描けるとおもうが、トレーシングペーパーに描いていると疲れる。まあ慣れの問題だろうけど。

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(金剛界 理趣会 金剛焼香菩薩とつけペン描き)

とにかく線が細い。5種類(サジペン、日本字ペン、Gペン、スクールペン、丸ペン)のペン先を試用したが、どれも比較的細い線が引かれる。Gペンだけは線を引く方向によって太い線や細い線がひけるが、それでもまだ細い印象。

小さく細かい図像を描くのには向いていると思う。細密画など描いたら面白いだろう。

もっとタッチが柔らかく滑らかな書き心地のつけペンがあれば・・・太字の万年筆などは柔らかい書き心地のものもあるので、墨汁をインクとして使うことのできる万年筆があれば・・・もしくは万年筆のペン先を付けペンの代わりに使って描けば・・・と考え出したらキリがない。
総評

以上4種類を試用して、最も骨書きに適していると感じたのはガラスペンだった。

筆墨は太い細いを自在に操ることができれば無敵の筆記具だろう。ただし使いこなす技量をもっていればである。

ガラスペンは比較的固めの書き味で、他の3種類に比べると一定の線幅を描きやすい。

竹ペンは線が太く、墨汁の保持がわるいので何度も墨汁をつけなければならず線が途切れる。

つけペンは線が細く、細かい部分を描くのに向いているが大きく描くのには線が心細い。

他にもっと使いやすいペンがあるのかもしれないといろいろと調べているうちに漫画家さんやイラストレーターさんがつけペンだけでなくドローイングペン、特に『コピックマルチライナー』を使っていることがわかった。

それでこのあとドローイングペンをいろいろと試用するようになるのだけれど、それはまた今度

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年02月15日

鉛筆とシャープペンと消しゴムと

鉛筆とシャープペンと消しゴム

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(鉛筆とシャープペンと消しゴム)

はじめ下絵は鉛筆でいいだろうと描き始めた。すぐに線の太さがバラバラになることが不満になり、1ダースの鉛筆を削って対応したが気に入らず、シャープペンに切り替えた。

長い線を引くのに0.5 mmのシャープペン芯ではすぐになくなったり折れたりして心もとなく、0.9 mmシャープペンをメインに線引きを行っている。

0.5 mmシャープペンで尊像の形などを描くがお顔や持物などの細部は主に0.3 mmシャープペンを使っている。

また、消しゴムはブロック型のものとペン型のものを使い分けている。

シャープペン

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(各種シャープペン)

0.9 mmシャープペンは必要にかられ百均で適当に選んだものだとおもう。特に問題ない。予備芯もついていて良い製品だと思う。

0.5 mmシャープペンはいろいろ使ってみて最後に残ったのが『PILOT SUPER GRIP 0.5』だった。

これまで特に意識したことがなかったけど長時間描き続けるのには良いシャープペンなんだなと改めて思った。

グリップが固すぎると指先が痛くなって描いていられない。逆に柔らかすぎると、握る力の入れ具合でペン先(芯先?)が微妙にズレて思い通りの線が引けない。その中間のちょうど良いバランスのグリップなのだと感じた。

いま手元に3種類の『PILOT SUPER GRIP 0.5』がある。それぞれグリップの感触が違う。青は滑りやすく、オレンジは滑りにくく、黒はその中間といったところ。

わざとそうなっているのではなくグリップ素材の経年劣化や透明ゴムと黒色ゴムの物性の違いによる偶然の結果だと思う。

描く対象によっていろいろ変えるとぴったりはまるグリップを選べるときがあるので3種類とも使っている。

そういえば、以前日曜美術館で磯江毅を特集したときにスペインの写実画家マヌエル・フランケロが青い『PILOT SUPER GRIP 0.5』で描く場面が映ったので、スペインでも日本の文房具はメジャーなのかな?って思った。

0.5 mmでは細かすぎて描けない部分については0.3 mmを使うようになった。使っているのは『PILOT airblanc 0.3』だ。

もともとはグリップが付いていたけど、グリップが柔らかすぎて使いにくいので外してしまった。持つ部分が細く固いがこれでちょうど良い。

しかし、『PILOT SUPER GRIP 0.3』がないのが不思議・・・

芯の硬度は0.9 mmのみ2Bで0.5と0.3 mmは主にBを使用している。
細いペン型消しゴムと消しゴム

_DSC4226.jpg
(ペン型消しゴムとたくさんのブロック消しゴム)

消しゴムも重要だが普通のブロック型の消しゴムならMONOやPILOTなどメジャーどころを選んでおけば問題ない。

それよりもすぐに取れる場所においておくことの方が重要で、常に複数個が本棚の上などのいつも見えるところに並べてある。

描き間違ってすぐに直したいのになかなか消しゴムが見つからないと途方にくれる。すぐに消して次の線を描かないと思い描いている線が消えてしまいそうで焦る。精神安定のためにも消しゴムはたくさんあったほうがいい。

今回一番役に立っているのは部分消し用のペン型消しゴムで、百均で偶然見つけて試しに使ってみたら消したい部分だけを消したい量消せるスグレモノだった。

製図で部分消しをするときは字消し板を使うものだけど、字消し板は慣れないと余計に面倒だし、自由な曲線を思い通りに消すにはそれなりに技術が必要。それに比べて、ペン型消しゴムは鉛筆で描くように消せるので感覚的にも使いやすい。

思い通りの線が描けるまで描いては消し、描いては消しを何度も繰り返しているので、部分調整ができる消しゴムに出会ったのはありがたかった。消しゴムの予備も付いていてありがたい。

現在使っている消しゴム芯の直径が2 mmなので、もっと細い物がないか探しているけど・・・あるかなあ

はじめは鉛筆描き(シャープペン描き)のみで下絵を完成させようと思っていた。ところが、何度も描いたり消したりをしているうちにまえに描いた場所がこすれて線が見えにくくなってしまう。

どこかを完成させたら他の部分が薄くなっていて、その部分を再度描いたら他が薄くなってを繰り返していてはいつまでたっても完成しない。 

そこでシャープペン描きの上からドローイングペンで清書することにしたのだけれど・・・

ドローイングペンの話は長くなるのでまた今度

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年02月13日

下絵製図のためのお道具たち

下絵製図手順

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(下絵製図に使う道具類)

下絵製図用のお道具
(1)図画板(91cm x 91cm x 6mm MDF板材)
(2)トレーシングペーパー(Too トレペ1/1 薄口 841mm x 20m
(3)ドラフティングテープ(スコッチ 12, 18, 24 mm x 30 m)
(4)定規(シンワ 1000 mm, 600 mm アル助、ほか)
(5)筆記具(0.3, 0.5, 0.9 mmシャープペン、ドローイングペン)

手順

(1)図画版に
(2)910 mm x 841 mmでカットしたトレーシングペーパーを
(3)ドラフティングテープで四方を貼り付け固定する。
(4)定規と(5)シャープペンを使って線を引いた上からドローイン
   グペンで清書する。

これが下絵のベースになる。
正確な作図にこだわるわけ

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(金剛界 成身会元絵とCG製図)

曼荼羅の下絵を機械的な製図作業で作成していく。ミリ単位で正確な作図を目指し、できるだけ正確な円を描くことを一つの目標にしている。

これは金剛界曼荼羅が目に見えない高次元のほとけの世界の相互作用を表現しているので、これを現実世界にあって目に見えないものや概念を表現し見ようとする方法の一つである数学的概念(数と図形)に置き換えて表現しようとしているため。

世界が理解されるとするならやはり数学のことばで書かれているとおもう。だからできるだけ正確に直線を引き円を描くことが曼荼羅を荘厳することになると思っている(密厳というべきか)。

それならコンピューターグラフィックスで描いたほうが無限に近い正確さを得られるようにおもえるのですが・・・そうしようかなとちょっと思ったんだけど・・・有限な正確さより可能性の無限さに惹かれたというか、iPodスピーカーからお経を流して仏様が喜ぶかなあという感じで(まあやらないよりは何倍もいいとおもうんだけど)手書きとした。
ちと話がずれた
ドラフティングテープ

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(ドラフティングテープ その他)

トレーシングペーパーを図画版に貼り付ける方法もいろいろと試して最終的に『Schoch ドラフティングテープ』に行き着いた。セロテープ、メンディングテープ、ビニールテープやマスキングテープ、両面テープも接着が強いものや弱いもの、テープ糊やスプレーのりも試してみた。

結論だけ言うと、セロテープ、メンディングテープは貼りやすいけど、剥がしにくい、ビニールテープは剥がしやすいけど伸び縮みするので貼りにくい。マスキングテープは意外と伸びるし、剥がしにくい。両面テープやテープ糊はトレーシングペーパーにはくっつきやすいけどMDF板材とは剥がれやすく位置が固定しにくい。貼ってはがせるスプレー糊はしっかり貼るのには一番良かったのだけど、写し書きする時に下に紙を挟み込むことができないのと、下絵の保管を考えた時に丸めた紙がくっつきそうなのがいやなのでちょっと保留。

いろいろ試した中でほとんど伸び縮みせず、固定しやすさ、貼りやすさ、剥がしやすさとも良好で、数回なら再利用が可能な点も◎というわけで『ドラフティングテープ』に決まり。
定規

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(定規類拡大裏表)

定規は大は小を兼ねるで『1000 mmアル助』だけで十分だけど、当初の計画では『600 mm アル助』で間に合うと思い購入しておいた。その後1000 mmが必要で追加購入し2本もつことになってしまった。

アルミ製はカッターで削れるかもしれないのでステンレス製のほうがいいけど値段が倍以上違うし・・・『アル助』は滑り止め付きだし(写真四角枠内参照 黒く見えるのが滑り止めゴムスポンジ)、筆で線描きする時に使うと便利な溝も付いていてお得。ほんとは1500 mmアル助があるといいんだけど・・・

300 mm 定規は取り回しがいいので短い距離を測ったり、線描きに使う。透明な300 mm定規はドローイングペンで線引きするときインクが定規の下に回り込まないようにドラフティングテープを両端の裏に貼りゲタを履かせている。このゲタが滑り止めの役割も果たす。透明定規の27から30の間にちょっと見えるのがドラフティングテープのゲタ。

シャープペンなど筆記具のはなしは長くなりそうなのでまた今度

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ




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