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2015年03月21日

金剛界 四印会のパーツ描き(三昧耶形)

三昧耶形って?

持物などで諸尊を象徴したものを三昧耶形(さまやぎょう、さんまやぎょう)といいます。略して三形とも。

諸尊の意味(誓願)を手のかたちや持物により表現するなかで、さらに象徴化しわかりやすくするために一種のアイコンとして三昧耶形で表現しているのだと思う。

また、初期仏教では仏像を作らず釈尊を法輪や菩提樹で象徴していた。そのような歴史的流れが尊像を象徴物で表現することに影響を与えているのかもしれない。

と話が飛びすぎですが・・・

金剛界曼荼羅には三昧耶会と降三世三昧耶会という諸尊を三昧耶形のみで表現してる会(え)が二つあります。

EPSON002-Edit-Edit-3.jpg
(金剛界曼荼羅の九会)

今回描く四印会は尊像形と三昧耶形の二形式を有するハイブリッド型の会になっています。

EPSON005.jpg
(四印会)

大きな三昧耶形が描かれている会は四印会のみなので、三昧耶会と降三世三昧耶会を描く前に三昧耶形の特徴についてしっかりお勉強しておきたいとおもいます。
四印会 三昧耶形パーツ

理趣会で尊像を描いた際に香炉や矢などの持物も描きました。これらの持物が三昧耶形を描く指標となります。

やわらかい印象の尊像と異なり物体である持物は実在感を出すために硬質感やデザイン性などを表現したいところです。そこで、特に左右対称性を意識しながら三昧耶形のパーツ描きをするように心がけました。

以下の図で左から赤丸で三昧耶形の位置を示し、中央はその拡大図、右に描いた三昧耶形パーツです。

金剛輪内側の四三昧耶形は四波羅蜜菩薩を示します。

1)金剛波羅蜜菩薩

_DSC4452-Edit-3.jpg

三昧耶形は五鈷金剛杵。堅固な菩提心によって悟りに至ることを誓願する。
・・・と、間違って三鈷杵描いてる・・・あとで直しとこっと

2)宝波羅蜜菩薩

_DSC4452-Edit-2.jpg

三昧耶形は三弁宝珠。様々な願いを叶える宝珠により布施の徳を表し、願いが叶えられ、悟りの境地に至ることを誓願する。

3)法波羅蜜菩薩

_DSC4452-Edit-Edit.jpg

三昧耶形は独鈷杵を茎となす未敷紅蓮華(赤いハスの花の蕾)。未敷紅蓮華で象徴される仏の智慧を誓願する。
元図では間違って箜篌を描いて、その上から独鈷杵未敷紅蓮華を描いているように見える。
箜篌は「くご」とよみ、ハープのような弦楽器。7)の金剛歌菩薩に金剛箜篌を描いている。

4)羯磨波羅蜜菩薩

_DSC4452-Edit-Edit-2.jpg

三昧耶形は羯磨杵(十字三鈷杵)。羯磨(カルマン)とは業(精進)のこと。三鈷杵は三業(身口意)を象徴し、十字三鈷杵は衆生の三業と如来の三密が融合して悟りの境地に至ることを誓願する。

つづいて金剛輪外側の四三昧耶形は理趣会にも描かれていた嬉・鬘・歌・舞の四供養菩薩を表します。

5)金剛嬉菩薩

_DSC4461-Edit-2.jpg

三昧耶形は曲がる三鈷杵。嬉びに踊り曲がりくねる様にて金剛嬉菩薩をあらわす。

6)金剛鬘菩薩

_DSC4452-Edit-Edit-3.jpg

三昧耶形は宝鬘。金剛鬘菩薩の持物である宝鬘にて金剛鬘菩薩をあらわす。

7)金剛歌菩薩

_DSC4452-Edit-4.jpg

三昧耶形は金剛箜篌。金剛歌菩薩の持物である金剛箜篌にて金剛歌菩薩をあらわす。

8)金剛舞菩薩

_DSC4461-Edit2.jpg

三昧耶形は十二鈷杵。十二鈷杵はあらゆる障害を砕破する如来の神通力を象徴し金剛舞菩薩をあらわす。

以上、四印会の三昧耶形パーツ描きでした。

さあ、次は四印会の月輪尊像を描く予定ですが・・・
次回は本紹介になるかも・・・

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年03月19日

金剛界 四印会下絵 製図(大円描画)

四印会下絵製図

理趣会の時と同様トレペをMDF板に貼り付けて、前回作成した設計図を元にシャープペンで下絵製図を描いて・・・あ!

そうだ!ここではじめて大円用コンパスの登場です!

ここは『STANLEY デッドストック mabo メジャー』を使って大円を描くことにします。

まず大円の中心に『中心器』を置きます。

_DSC4548.jpg
中心器と中心器の置き方)

『中心器』を置くといっても置いてあるだけだと滑って位置がずれてしまいがちですので『ドラフティングテープ』で固定します。

次に『STANLEY デッドストック mabo メジャー』の支点針を中心器の中心のくぼみに置いて、大円が描ける長さまでメジャーを引き出し、ストッパーで固定します。


この時、円を描いてみるとメジャーが「パタッ」と横に倒れてしまいがちなので、下に適当な滑り板を貼り付けて倒れないようにしています。ちなみにこの滑り板はMUJIのプラスチック製整理箱の仕切り板です。


さていよいよ大円を描いてみると、メジャーのペン穴は小さいように見えても、ある程度アソビがあるので、ペン先の位置はそれほど正確ではありません。

シャープペンをできるだけ垂直に立てるように意識して身体全体を使って円を描くようにします。

ここでは金剛輪の内外の線で半径の異なる二つの大円を描きます。


できました!

あとは設計図をもとに他の部分をシャープペンで描いて、もう一度ドローイングペンで金剛輪の大円を描きます。

今度も同じように『中心器』をセットして、というより剥がす必要がなかったのでそのまま『中心器』を使います。中心の毘盧遮那如来の月輪円も同じ中心なので同じくドローイングペンで描きます。

_DSC4566-Edit.jpg
ドローイングペンで大円を描く)

できました。

あとは下絵製図に不必要な線を引かないように注意しながらドローイングペンで下絵線を引いていきます。

_DSC4583-Edit.jpg
(金剛界 四印会下絵製図完成)

できました!

以上で四印会下絵製図は終了です。

下絵製図作業は肉体労働的で体を動かせば悩まなくてもどんどんできるので楽しいし場所だけ確保できたらそれなりの時間で終わります。

中腰だったり、四つん這いだったりでちょっと腰にきますが・・・

次回からは金剛界 四印会パーツ描きです。楽しみです。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年03月17日

金剛界 四印会下絵 設計図

どうしよっかなあ

さて、本紹介でひと段落つけつつ、理趣会で慣れているうちに四印会の下絵作成に進みたいと思います。

EPSON005.jpg
(金剛界 四印会)

一方で、理趣会は下絵から本絵へと進んでもいいのですが、まだ筆墨での骨書きのスキルが十分でないとか、色つけの方法で悩み中とかで・・・

顔料でいくか、岩絵の具でいくか、岩絵の具なら天然か新岩かはたまた合成、水干だけでいくかとか・・・

曼荼羅の理念的には天然岩絵の具だけでいかんとなあと思いつつ全体で一体いくらかかるのかなと思うとおいそれとは実行に移せない。

まあ下絵を作りながらボチボチ考えることにします。

で、話が逸れましたが、 四印会下絵の作成手順も基本的に理趣会下絵と変わらないので、同じ様なことをいちいちブログに上げていくのも芸がない・・・

とはいえやっていることは同じなので同じだけ時間がかかるという・・・どうしよっかなあ
金剛界 四印会設計図

まずは、理趣会と同じく四印会も設計図を描きます。

理趣会の設計図のとき言い忘れましたが、この設計図はA3用紙に約3分の1の大きさに縮尺して描いています。

_DSC4527-Edit.jpg
(金剛界 四印会の設計図1)
なんか金剛輪の外の三昧耶円(左下)の見え方が元図より小さいような・・・

理趣会のときは「なんとなく」「それとなく」でミリ単位を基準に設計図を描いただけなので、特に制約らしいものはなかったのですが、四印会の設計図では金剛界曼荼羅全体のバランスを取るために上段三会の外周の構図は同じとします。

同じくしておかないと、理趣会で作った外周のパーツが共用できなくなってしまいますから制約というより積極的に共通構造としておきたいです。

それで、四印会の設計図を描いてみて気がついたのですが、どうも上段三会のうち他の二つと比べて四印会だけ外周の幅が狭い。

EPSON002-Edit-Edit-2-Edit.jpg
(金剛界曼荼羅 上段三会)

その結果、理趣会と外周の設計を同じくして描いた今回の四印会の設計図では金剛輪の外にある四つの三昧耶形の大きさが小さくなってしまう。

大円の外にある円の大きさが元図とバランス的に異なることに気がついて、なんでかなあというところで止まったので設計図では左下のひとつしか描いていません。

各会のイメージを損なわないように元図と同じく各会の外周の設計をバラバラとするか、それとも、描きやすさとバランスを考慮して同一設計とするか・・・

とりあえず外周の幅を狭くして設計しなおしてみます。

_DSC4536-Edit.jpg
(金剛界 四印会の設計図2)

比較のために並べてみます・・・

_DSC4536-Edit-Edit.jpg
(金剛界 四印会の設計図 1(左)2(右))
そんなに違わないような・・・アレ?(??)

もう一つの方法として金剛輪を外の金剛界道にぴったりつけないで少し小さめにすることで金剛輪の外にある三昧耶形の大きさを大きくすることができます。

金剛輪が外の金剛界道にくっついていない理由がわからなかったので尊像を大きく描くために大円をできるだけ大きく描いて設計したのですが、そもそも、外の金剛界道と金剛輪がぴったりくっついていたら結界としての役割が不十分な気がします。

というわけで、大円を小さめにしたのがこれです。

_DSC4537-Edit.jpg
(金剛界 四印会の設計図3)
ん、これかな?

でも、これは外周の幅を狭くしたままなので、上段三会の外周を共通にするという考えでもう一枚設計してみます。

_DSC4540-Edit.jpg
(金剛界 四印会の設計図4)
おっ!いいんじゃないですかね

これは当初の目的通り外周の設計を上部三会で共通にするようにしていますので、望み通りの設計図となりました。
縮尺設計図重要!
設計図を描かないで下絵製図からスタートしていたら下絵製図を四度書き直したかもしれません。こわ

今日はここまで・・・

次回は四印会下絵製図です。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年03月15日

本紹介 No. 003 『曼荼羅の美と仏』

『京都東寺秘蔵 曼荼羅の美と仏』

四印会の設計図でちと手間取っているので今回は本紹介だったりして・・・

前二回の本紹介では曼荼羅の知識面での本を読みましたが、あらためて作品をよく見てみたいという気持ちが湧いてきます。
といっても、いますぐに博物館や寺院へ見に行けるわけでもないので、おうちで図鑑でも見ます。

頼富 本宏 監修 東寺宝物館 編集 
    『京都東寺秘蔵 曼荼羅の美と仏』(東京美術、1995)

構成

縦 29.6 x 横 22.0 cm、全110ページ、内カラー図版 79ページ

 <三部構成>
(1)東寺の歴史や宝物の簡単な紹介
(2)曼荼羅図版
(3)曼荼羅解説


内容

曼荼羅図版では複数の曼荼羅を紹介しているが、79ページのカラー図版のうち半分以上(46ページ)が『西院本曼荼羅』の写真で占められている。特に『西院本曼荼羅』の写真のカット割りと色彩が素晴らしい。

いま見てももうゾクゾクする造形美。いつ見てもあたらしい発見があり、いつまでも見飽きない美しさ。

2作例目に『元禄本曼荼羅図』が載っています。さすが御本尊という貫禄と精緻な技巧、美しい彩色と金の輝きは密厳とはかくあるべしという模範のような装い。

その他には、『甲本・乙本両界曼荼羅』、『敷曼荼羅』、『種子曼荼羅』他、尊像図や白描など27種類もの曼荼羅および曼荼羅関連図が掲載されています。
けど、これは・・・う〜ん・・・カタログ?

こういう曼荼羅も所蔵していますよという感じで写真がたくさん載っていますが、『西院本曼荼羅』の写真と比べたら魅力の伝え方としては不十分・・・って言い過ぎましたが、他の曼荼羅図ももっと大きくて、美しくて、細部にまで肉薄した写真が見たいな〜とおもいます。

『西院本曼荼羅』は著名な写真家の石元泰博氏の作品が用いられています。そして他の写真は便利堂保管とのことで平面性の確保など十分な力量を発揮したプロの写真であることはわかります。でも、芸術写真と記録写真の違いというか、情念というか・・・なにかが違って感じられます。

解説は頼富本宏氏が書かれており、曼荼羅の特徴、種類、真言密教との関わりや両界曼荼羅の系統および別尊曼荼羅について、特に東寺との関わりを中心に詳細が示されています。読みやすく、また、読み応えのある文章で頼富本宏氏の他の本も読んでみたいと思いました。解説につづき少しながら密教用語がまとめられている点も私のような初学者には大変ありがたいです。
曼荼羅作画との関わり

幾つかの資料をもとに曼荼羅を作画してますが、その一つがこの本です。現在金剛界曼荼羅を描いていますが、この本で金剛界の写真が充実していたのも金剛界曼荼羅から書き始めようと思った理由の一つです。

この本で『西院本曼荼羅』をなんども見ているのですが、ただ見ているだけでは十分に理解するのは難しく、スケッチや模写をすることで細部まで理解が進むようにおもいます。

時間をかけひとつひとつ自分で描いている理由がその辺にあるのかもしれません。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ




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posted by mandalazu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介

2015年03月14日

大円用コンパス選び

次に金剛界 四印会を描く理由

次は金剛界 四印会を描く

理由は外周が理趣会と共通であり、比較的同じ程度の大きさの尊像を描くこと、また、はじめて三昧耶形を描くので大きめの三昧耶図でその描き方や細部の構造について理解を深めようと考えてのことです。

EPSON005.jpg
(金剛界 四印会)

大円用コンパスをどうするか?

そして、今度こそ大円用のコンパスを考えなくてはいけない。
ここにいくつか模索した方法をまとめておきます。

  @ ドラパス 独式洋裁筆コンパス 02074
  A NT 円切りカッター C−1500P
  B ステッドラー スクールコンパス 550 02
  C STANLEY デッドストック mabo メジャー 3m
  D ステッドラー マルス・552 09S コンパスセット


毛筆で使えるコンパスはないものかと探していたので、amazon.comで「筆 コンパス」と検索をかけたところ一番最初にでてきたのが、これ『ドラパス 独式洋裁筆コンパス 02074』


『ステッドラー 万能コンパスリング 942 71 差込径 3.5mm・4mm』を使っていろんな軸径の筆記具が取り付けられるコンパス。

両脚に内蔵されたスライド脚を伸ばして最大直径660 mmの円が描けるはず。


これでいける!とおもったら、『ステッドラー 万能コンパスリング 942 71 差込径 3.5mm・4mm』が安定せず、グラグラしてペンが開いてしまう。

補強のために『ステッドラー 万能コンパスリング 942 71 差込径 3.5mm・4mm』を追加して、二つでペンを支えて使用したが・・・

お世辞にも安定して大円が描けるという代物ではなかった。


使い方が悪いのかもしれないが、特に良いアイデアも思い浮かばないままとりあえず保留。



理趣会のところでも登場したが、この『円切りカッター』で月輪を切り出している。カッター刃を取り付ける部分に筆記具を取り付けられれば綺麗な円が描けるのではないかと考えた。

しかし、考えてみたら『NT 円切りカッター専用延長スライド CE−700P』で延長しても最大で直径40 cmまでの円しか描けない。概算では最大直径65 cm程度の円を描きたいので残念ながら却下。それに、筆をどう固定すればいいかあまり考えていなかった。


『ステッドラー スクールコンパス 550 02』には継足棒が付いている。汎用筆記具アダプタもついているのでので、筆をつけるのにも使えるだろうと思いよく調べないで購入したら、最大直径が395 mmまで・・・

学生用というか学童用の雰囲気ですが、普通の円コンパスとしては申し分ないので、これを使って小型の円を描いている。中車式のコンパスを使うのは初めてだったりする。なんとなく自由度が低い気がして使わず嫌いしていたがなかなか使いやすい。

ともあれ大きな円を描ける器具はないのか・・・とネット検索を繰り返し探していたら

偶然見つけたのが、『STANLEY デッドストック mabo メジャー 3m』。もちろん「デッドストック」はこのメジャーの正式な商品名ではない。なんか古いものらしい。たしかに新品として届いたメジャーはそこはかとなく古ぼけている。


商品ホームページに詳しい使い方が写真入りで載っていたので、なんとなく使い方を理解していたが、これ、結構つかいやすい。

このメジャーはスチール製で、ストッパーも付いている。折りたたみ収納されてる支点の針とペンを差し込む穴が空いていることで大円コンパスとして使うことができる。

_DSC4417.jpg
(mabo メジャー コンパス)

大きな円を描くときにゆっくりやらないとメジャー本体が倒れやすいので安定するように下に滑り板を履かせている。

3 mメジャーなので最大直径6 mの円が描ける。今の所はそこまでの大きさは必要ないが、いくつかアイデアがあってその時のために大きな円が描けるのは便利だなあと思ったりする。

でも、そのアイデアを実行に移すのはいつの話だ・・・?

というわけで、この『メジャーコンパス』を使って大円を描くことができるようになりました。

と、これでOKなわけだが、この小さい穴をつかってどうやって筆を差し込むか・・・他にも加工が必要になるかな・・・
と考えていたら、


偶然、『ステッドラー マルス・552 09S コンパスセット』をゲットした。どうも通常の552 09S セットには汎用筆記具アダプタと中心器がついていないようだけど、このセットには付属している。

それに、ずっと筆にこだわっていたけど、試しに使ってみたら、正確な幅の線を描くなら筆よりも烏口のほうが向いているような気がしてきた。ただし烏口は硬く絵の具を削ってしまう可能性もあるので本絵の段階で試してみないとわからないけど、下絵で円を描くなら問題なく使えそう。

烏口なんて考えもしなかったので、何事も経験だなあと思ったりする。

と、ここでひと段落しておくつもりが・・・

アホやから、『ステッドラー コンパスセット マルス 555 03』も別口でゲットしてたりして、何やってんだろうなという感じだけど・・・


大円を描くためだけにここまで悩まんでもという気がするけど性分なのでしかたない

ここまで続けて読んだ方はお気づきと思いますが文房具とか工具の類が好きだったりします。

というわけで、次回から本当に金剛界 四印会の下絵を描き始めます・・・ハズ

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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タグ:下絵道具

2015年03月12日

いまさらですが、金剛界 理趣会って?

金剛界 九会って?

EPSON002-Edit-Edit-3.jpg
(金剛界九会曼荼羅)

『西院本両界曼荼羅』の金剛界曼荼羅には九つの会(え)があるので、九会曼荼羅(くえまんだら)と呼んだりする。会は「会合」や「集合」といった意味あいで、中尊に諸尊が集まって一つの世界を形成していることを表している。

そして、それぞれの会は次の経典部分に基づいて描かれている。

  金剛会九会         対応経典品
(1)成身会      『金剛頂経』 金剛界大曼荼羅品 
(2)三昧耶会     『金剛頂経』 金剛秘密曼荼羅品 
(3)微細会      『金剛頂経』 金剛智法曼荼羅品 
(4)供養会      『金剛頂経』 金剛事業羯磨曼荼羅品 
(5)四印会      『金剛頂経』 金剛悉地四印曼荼羅品 
(6)一印会      『金剛頂経』 大乗現証曼荼羅品
(7)理趣会      『理趣経』  
(8)降三世会     『金剛頂経』 降三世大曼荼羅品 
(9)降三世三昧耶会  『金剛頂経』 忿怒秘密印曼荼羅品 

ちなみに、(1)〜(9)の順番のいみについて少しだけ触れると、それぞれの会を(1)から順番に(9)に進む見方を向下門といって仏から衆生への教えの道筋(衆生教化)を表していると考え、また(9)から順番に(1)へと進むことによって衆生が仏へといたる修行のあり方を示しているという。
金剛界 理趣会って?

EPSON007-Edit.jpg
(金剛界 理趣会)

理趣会だけが『金剛頂経』ではなく『理趣経』に基づいて描かれている。ほかの八会の中尊は全て毘盧遮那如来(もしくは法身大毘盧遮那)であるが、理趣会の中尊のみ金剛薩埵(こんごうさった)である。

あまり細かいことを書くとドツボにはまるので、ひらたく言えば、金剛薩埵は菩薩(ぼさつ)なので修行中の身で、修行の末に悟りを開いたのが如来(毘盧遮那如来、びるしゃなにょらい)という感じになる。

だから、金剛薩埵の方が人間臭いというか、わたしたち(衆生)に近い存在で、人間の生の営みにも理解を示す。すなわち、『理趣経』においては性愛の欲求を肯定的に捉え、悟りに至る道の一つであるとする。それで、理趣会にはほかの会(え)には見られない慾・触・愛・慢の四金剛菩薩が見られる。

考えてみればみんなが煩悩を否定し自分の悟りを開くためだけに修行だけをすれば人類は滅ぶ。

と、あまり宗教臭いのは苦手なので、煩悩即菩提とか色即是空とかのはなしはほかの方にお任せして、ここでは曼荼羅図を描くのに必要最低限のことだけふれることにする。

ちなみに菩薩が菩提薩埵の略で菩提心(さとりを得ようとするこころ)をもつ者、道を行くものみたいな感じで、如来が道を来たもの的な意味で捉えてる。道というのは悟りへの道で、まあ、武道とか書道とか求道者の道と同じで、そこから外れずに歩き続けることが重要なんだなあ

というようなどこにでも書いてあることをこのブログに書く必要があるのかどうかわからん。多分、面白いな!って思ったとこだけちょこっと書くくらいかな

次回から金剛界 四印会の下絵を描き始める予定・・・あっと、その前に・・・

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年03月10日

金剛界 理趣会下絵完成!

理趣会下絵完成!

本紹介を入れて時間かせぎとかしてましたが、月輪尊を下絵製図に描き入れて金剛界 理趣会下絵が完成しました!

_DSC4503-Edit.jpg
(金剛界 理趣会下絵完成!)
ドンドン! ドンドン! パフ パフ〜!

って、これはまだ二枚のトレーシングペーパーが重なっているので、完成下絵だけにすると

_DSC4508-Edit.jpg
(あらためて金剛界 理趣会下絵完成!)

・・・というわけで、記事の配分とか全然考えてなかったので、途中の写真とかありません。

このまま次に進んでもいいんですが、なんかきりが悪いので、とりあえず大きな月輪尊の写真を載せたりしよっかなあと・・・

というわけで、下絵完成記念ギャラリーです・・・時間つぶし?
下絵完成記念諸尊ギャラリー

01)金剛薩埵

_DSC4511-Edit-2.jpg


02)慾金剛菩薩

_DSC4512-Edit-2.jpg


03)触金剛菩薩

_DSC4511-Edit.jpg


04)愛金剛菩薩

_DSC4515-Edit.jpg


05)慢金剛菩薩

_DSC4517-Edit.jpg


06)金剛焼香菩薩

_DSC4512-Edit.jpg


07)金剛華菩薩

_DSC4510-Edit.jpg


08)金剛燈菩薩

_DSC4515-Edit-2.jpg


09)金剛塗香菩薩

_DSC4519-Edit.jpg


・・・ってこんだけ・・・

完成といいつつ、所々間違っていたり、さらに細かく修正を加えたりで、まだまだ完壁とは言えないのですが、とりあえず理趣会全体が描けたので、他の八会を描く弾みになります。

と、理趣絵の下絵作成までやってみて、思ったより大変じゃなかったけど、時間はかかるなあというのが正直なところ。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

2015年03月08日

本紹介 No. 002 『曼荼羅の世界とデザイン』

『曼荼羅の世界とデザイン』

前回の本紹介に引き続き、曼荼羅ってなんやろな〜ってことで

松原 智美 著 『曼荼羅の世界とデザイン』(グラフ社、2008)


前回森 雅秀 著『マンダラ事典 100のキーワードで読み解く』(春秋社、2008)では曼荼羅の周辺を俯瞰してみました。

では、曼荼羅の構造ってどうなってるの?というのをその「かたち」から読み解けるかな?という漠然とした期待と、曼荼羅を描き始めて気がついたんだけど、これって図像の大きさや比率に特別なルールみたいなものがあるのかな?という不安が出てきて、そういうことも含めて気になったので読んでみました。

本書のねらいを「 はじめに」から要約してみると「曼荼羅をデザインとして捉え、密教教義との関連の中で、曼荼羅デザインの種類や図形の意味、使われ方について理解する。」といったところでしょうか。

というわけで、『マンダラ事典』とは異なりこの場合の曼荼羅とは密教曼荼羅に限定していることがわかります。
構成

さて、構成は5章立てで以下の通り。

 第一章 さまざまな曼荼羅のデザイン
 第二章 曼荼羅デザインの構成要素
 第三章 曼荼羅デザインの基本的法則
 第四章 曼荼羅をより詳しく知るために
 第五章 日本の曼荼羅10選

内容

 第一章では20以上の図像パターンの説明とデザイン要素の抽出がされるけど、具体的な曼荼羅の写真は一切示されず、デザインパターン図のみを用いて説明される。ここで、「曼荼羅に興味があるなら知ってて当然。もしくは、ご自身で調べるでしょう。」と言われている気になってくる。

でも、これは著者の「実物の作品を見て欲しい」という願いからくるものであることが「おわりに」に書いてある。また、説明の幾つかをわざとぼかしてある「知らないふり」装置が機能している。このため、この先大丈夫かな〜と不安になりますが、大丈夫です。安心して読み進めましょう。

 第二章、この本の本領が発揮されるのはここからです。
五大、四種法、『法曼荼羅経』、観想、月輪、北斗法、『百宝口抄』、『死者の書』、『マハーバーラタ』、五大色および『大日経疏』と様々な知見から、曼荼羅に見られる図形や色について鋭い切り口の解説が重ねられていきます。

 第三章では、観想の円形と『金剛頂経』(金剛界法)との関わり、および、慈悲の蓮華形と『大日経』(胎蔵法)との関わりについて。また、金剛界曼荼羅成身会を例に諸尊配置の詳細と法則の抽出、および、胎蔵界曼荼羅への応用解説がなされます。

 第四章は、(1)仏教・密教の歴史と日本への伝播、(2)曼荼羅の言語的意味、(3)密教諸尊の種類と尊像、(4)曼荼羅の四種類、(5)両界曼荼羅と灌頂、(7)別尊曼荼羅と各修法について概略しています。

 第五章、ここでは日本に現存する10例の曼荼羅(両界曼荼羅3作例、別尊曼荼羅5作例、壁画曼荼羅および立体曼荼羅各1作例)について解説がなされます。本書のカラー口絵8図は主にこの章の説明に使われます。

以上、ざっと概説しましたが、全体的に実物写真に乏しい。

著者は小さな写真ではなく実物の曼荼羅に会いに行きその存在感を感じたり、立体曼荼羅の作り出す圧倒的な空間に身を置いて欲しいと考えています。そのために、本書では極力曼荼羅の写真を載せていない。

確かにそうなのだろうなと思います。それでも、あえて言わせて貰えば、デザインパターン抽出や説明に使用した元の曼荼羅の(1)写真、(2)名称、(3)所在をあげていただいたほうが良いと思う。

(1)があったほうが曼荼羅への親近感や興味が持てるし、それに(2)、(3)がわからなければ、著者が望む曼荼羅参拝もどこに何を見に行けば良いのか全くわからない。

学術的な面から見た場合にも、どの曼荼羅を元に第一章でのデータを構築したのかは著者でなければわからないのだから本書の内容を精査する術が担保されていないと思ったりする。

著者とすれば、第五章の10作例をきっかけとして、様々な曼荼羅に直接触れるようにして欲しいと思ってるのかもしれないがこれで十分なのだろうか?

とちょっと辛口になりましたが、著者の曼荼羅愛は十分に感じられました。

『西院本曼荼羅』について

さて、『西院本曼荼羅』が表紙に使われており、また、第五章でも取り上げられていました。特に新しい情報はなく、やはり謎の多い曼荼羅なのだなということが確認されただけなのですが、好きな曼荼羅が取り上げられていると嬉しく思います。

結局、当初の疑問点である「図像の大きさや比率に特別なルールみたいなものがあるのかな?という不安」については今の所「特にないのではないか」という感じで受け止めています。

一方、『西院本曼荼羅』に限らず、様々な曼荼羅の中で「色と形」が重要な役割を担っていることがわかり、今後の作画のなかで「色と形」の意味を深く心に留めて一筆づつおいていこうとあらためて思いました。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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2015年03月07日

金剛界 理趣会パーツ入れ2(尊像)

尊像パーツ入れ

さて今回は尊像パーツ入れですが、前回文様パーツ入れまで終わった下絵に直接尊像を描こうと思ったり、裏から尊像パーツのコピーを貼り付けて写し描こうと思ったりしてみたんですが・・・

直接描くのはまだ慣れてなくて難しく、裏からコピーを貼り付けようとして間違って下絵の一部を破ったりしてヘコみ・・・

結局、文様パーツ入れまでおわった下絵に幾つか間違ってたり、気になる部分があるのでトレーシングペーパーを重ねてもう一枚文様パーツから描くことにした。

円切り月輪貼り付け

まず、パーツ描きの月輪尊をコピーして、以前紹介した『NT 円切りカッター C−1500P』で円形に切り取ります。

_DSC4522-Edit.jpg
円切りカッターで月輪切り取り)

コピーを『カッティングマット』『ドラフティングテープ』で固定して、中心を合わせたら、真ん中を指で押さえながら、丸いハンドルを時計方向に回して切る。

1周回して切れなかったら2−3周するのだけど、ちょっとだけ切れないところがあったりした場合は逆方向に回転させたい。でも、刃が一方向にしか付いていないので逆回転しても切ることができない。V字刃にしたら両方向に回せていいのにと思った。

ちなみに、コピー元の月輪尊はA3トレペにこんな風に描いています。

_DSC4465-2.jpg
(理趣会 月輪尊1)

_DSC4468-2.jpg
(理趣会 月輪尊2)

_DSC4471-2.jpg
(理趣会 月輪尊3)

切り取った月輪尊を十字線を基準として貼り付けます。

_DSC4500.jpg_DSC4502.jpg
(下絵製図に月輪尊貼り付け)

と、ここで、6 cmの小さい尊像は顔に縦線が入ると描いているときに表情がよみにくくなると思って斜めに線をいれたのだけど、貼り付けの時に結局縦線をいれることになった。

初めから鉛筆で十字線を入れて顔を描くときに消せばよかったのにとあとで気づいた。

全部貼り終わって、全体としてはこんな感じ。

_DSC4487-Edit.jpg
(下絵製図に月輪尊貼り付け)

それで、この上にトレーシングペーパーを重ねます。

_DSC4521-Edit.jpg
(トレペ重ね)

というところで今日はおしまい。

また文様パーツ入れから始めないといけないんですが、今度は下の絵をドローイングペンでトレースするだけなので、A3トレペの位置合わせやドラフティングテープでの固定とカーボン紙の位置決めなど面倒な作業がないので、早く終わる・・・ハズ・・・はず

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



NT 円切りカッター C−1500P

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タグ:下絵道具

2015年03月05日

金剛界 理趣会パーツ入れ1(文様)

パーツ入れ(文様)

下絵製図にパーツを入れます。パーツ描きで一度描いている図像なので、コツは掴んでいるというか、描けば描くだけ慣れますので躊躇せず描け、早く終わる・・・ハズ・・・なんだが

ところが、約90 cm x 80 cmという大きさはそれなりに大きく、正座して描いていると届かないので腹ばいで描いたりするが、長時間腹ばいになって描いているとちょっと気持ち悪くなってくる。

それに、はじめにパーツを描いているときは特に気にならなかった部分が気になりはじめすこしづつ調整を加えたりして時間を使う。

まあ、少しづつ休みながら描き進めます。

実際に文様パーツがA3トレペにどう描かれているかというと

_DSC4432.jpg
(蓮華門)

_DSC4438.jpg
(流雲唐草文、蓮華門)

_DSC4435.jpg
(蓮華紋、流雲唐草文)

_DSC4456.jpg
(金剛界道、流雲唐草文)

と、こんな風になっている。

小綺麗な完成形よりも試行錯誤のあとが見える下書きのほうが臨場感があって好きだったりする。

とはいえ、なんとかしてこれらに安定感を持たせないと曼荼羅全体を描いた時に細部が気になって全体の落ち着きを失ってしまう。

と、そうこうしているうちに文様パーツのみ完成。

_DSC4489-Edit.jpg
(金剛界 理趣会 文様パーツ入れまで)

だいたいそれぞれの文様パーツを描き出すのに1日くらいかかったので、単純計算でも4倍。となると文様パーツ入れだけで4日かかる計算になる。

まあ、なぞるだけなので単純作業というのもあるけど、カーボン紙のあとでドローイングペンで描くので時間だけは結構つかう。

描いている方は楽しいけど、ブログの更新は・・・

と進みの遅いいいわけはこのへんで、あとは、また次回。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

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