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2015年02月11日
さて描き始めてみると
さていよいよ描きますかね・・・ん?
見本として金剛界曼荼羅成身会を縦 61 cm x 横 54 cmになるようにして一部をプリントしてみると・・・
ん?これ小さくない?こんなに細かいの筆画きで描く自信ないです・・・
開始早々いきなり悩んでしまった。
このまま進めるか、もう少し大きく描くか・・・
とりあえずさらに大きく描くとしたらどれくらいが可能なのか。近くのホームセンターやamazon、楽天とかで日本画紙、図画板材と絵絹の大きさを調べてみる。
結果、日本画で使う麻紙や鳥の子紙は襖一枚分(大体 縦 180 cm x 横 90 cmくらい)の大きさのものがすぐに手に入りそう。下描きに使う丈夫で薄い紙も80~90 cm幅のロール紙で売ってる。
図画版になりそうな表面の平な板材は近くのホームセンターに縦 90 cm x 横 90 cmくらいのMDF板が比較的安価で売っている。
最後に絵絹はいろいろなサイズのロール状のものがあって幅 90 cmくらいの大きさのものは手に入りそう。結構高いけど
縦 90 cm x 横 81 cmで再始動
というわけで、一つの会(え)の大きさを縦 90 cm x 横 81 cmを基準として金剛界曼荼羅を描き始めることにする。他に手はないと思い込む。
実物よりも大きくなるとバランスが崩れる可能性があるけど、基本的には小さな尊像の集合体なので、図形を正確に描きその中に尊像を当てはめていくことで問題ないだろうと思う。
スペースとしても 90 cm 四方程度の図画版ならば置く場所は確保できるし、うちのテーブルの上にも置くことができる。
図画版の板厚は薄すぎると反って描きにくくなるけど、厚すぎると移動が大変で値段も高い。置く場所のことも考慮して 6 mm MDF板材としておく。
下絵用の紙は写し描きおよび位置決めや左右反転でのシンメトリー作画のために薄手の紙を使うけど、和紙がいいかトレーシングペーパーがいいかと考えて、とりあえず幾つかの和紙とトレーシングペーパーをサンプルに描いてみた結果。トレーシングペーパーが良さそう。
金剛界曼荼羅全体が完成したら大体四畳半程度の大きさになると思う。
一面が四畳半の大きさの立方体の建物で東西の壁一面に両界曼荼羅が描かれているのとか面白そう。夢は広がる
理趣会から描き始める
金剛界曼荼羅の成身会から尊像を試描したところ、小さな尊像の細かい部分になにが描かれているのかよくわからないので、自分で描いたものもなにがなんだかよくわからないw
それで比較的大き目の尊像から描きはじめ、描かれている持物や服装、装飾品などについて理解してから小さい尊像を描いたほうが良いと考えた。
より大きな尊像が描かれている会(え)は上段の三つ(四印会、一印会、理趣会)となる。一印会は尊像が一体だけなので尊像のパターンをつかむところまでいかないだろうということで却下。
そこで四印会か理趣会かとなるが、四印会の大きな円を正確に描く方法がまだ決まってないので、とりあえず升目で構成されている理趣会に白羽の矢が立った。
大円を描く方法のアイデア
そう、大円を描く方法を考えないとな〜。それもあってあまり大きくはしたくなかったのだけれど仕方ない。
単純に「中心にピンで固定した糸の反対先にペンをくくりつけて糸をぴーんと張って円を描く」とはいうもののやってみると一人で大きく正確な円を描くのは結構難しい。
アイデアとしては、製図用の大きなコンパス売ってないかな〜というのと大きな定規や細長い棒を加工してペンをくくりつけて回転させるといったところだけど、他に回転テレビ台の上に図画版の中心を合わせて乗せ一緒に回転させる。ペンではなく紙の方を回転させて円を描かせる方法も考えた。
ともあれ理趣会には大きな円はなく、小さい円は普通のコンパスで十分と思う。
やってみないとわからない
結構前から曼荼羅を描きたいなあといろいろ考えてきたつもりだったけど、実際に始めてみると細かいところで思い通りにならないことがいろいろでてきて時間だけが過ぎていく。
やり始めて軌道に乗せたらあとはトントン拍子でいってほしいなあとおもいつつ今は我慢していろいろ調べて小さな一歩をたくさん重ねているつもり。まあ、計画の詰めが甘かっただけなんだが
デジタルデータの時代だからペンタブレットでも使って描けば場所もいらないしお金もかからないからいいと思うのだけれど、手で何かを作りたいと思うのが人のさがというもので、実在感あるいは物質感というか、そういうものを感じながら一つづつ作業を進めたいと思ってしまう。
それに不自由さが多いほうが一生懸命アイデアをひねり出そうとしてボケ防止にもつながるからいいかなと思うことにする。あまり悩まずにゆっくりやる。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
タグ:下絵道具
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2015年02月09日
どうやって描こうか
さてどうやって両界曼荼羅を描こうか?
『西院本曼荼羅(伝真言院曼荼羅)』は両界曼荼羅なので胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の二つがセットになっている。大きさは両界とも縦 183 cm x 横 163 cmといったところ。
これでも小ぶりの両界曼荼羅だとものの本に書いてあったので、ほかの両界曼荼羅を見てみると『元禄本両界曼荼羅』で縦 411 cm x 横 379 cmと縦横が2倍以上、面積比で4倍以上という大きさ。圧巻。
高さ4メートル以上って普通のお家の壁には掛けられないよなあ
曼荼羅の大きさをどうするか?
大きいということは場所もとるし、描くのにそれだけ時間がかかるし絵の具の量も必要、ということはお金もかかるということでちょっと手が出ない。
できるだけ小さく描きたいけど全面にほとけ様(尊像とか三昧耶図といったほうがいいか)がびっしり描かれているので、小さくすると解像度が落ちる。というか、細かい構造がつぶれてしまう可能性が高い。それに細密画を正確に描く自信もない。
そこで、実物大(縦 183 cm x 横 163 cm)に描こうと思う。
紙本か?絹本か?まずは下絵
描く素地はどうするか。『西院本両界曼荼羅(伝真言院両界曼荼羅)』は絹本なので絵絹に描くのだけれど、まずは下絵をつくらないといけない。
下絵は紙本でいいだろう。色の配置を見ながら絹本を描きたいので、先に白描の下絵と紙本着色見本を描きたいと思う。ともあれまずは下絵の準備。
胎蔵界が先か?金剛界が先か?
次に胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅のどちらを先に描くか?
胎蔵界が『大日経』に基づいてて、金剛界が『金剛頂経』に基づいて描かれている。
『大日経』の方が『『金剛頂経』より成立が早いので、歴史的流れからは胎蔵界曼荼羅を先に描いた方がいいかなとも思ったのだけれど・・・
『西院本両界曼荼羅(伝真言院両界曼荼羅)』では金剛界の方が胎蔵界より質が落ちるというか、出来がイマイチらしい。
そう言われればそうかもしれないけど、そもそも尊像の大きさが違うので、一概には比較できないような・・・そういわれればそうかな?
それで、比較的出来がよくないといわれている金剛界曼荼羅の方で練習、というか腕を磨いてから胎蔵界曼荼羅に挑みたいと思う。
金剛界曼荼羅会分割描画
それに、金剛界曼荼羅は九つの会(え)からできているので、いくつかの曼荼羅会は同様の設計図を元に描けると考えて、それぞれの会(え)を分けて描く事にした。
そもそも描画のために縦 183 cm x 横 163 cmという襖二枚分のスペースを部屋に確保できそうにない。
下絵は分割して描いて、本絵の段階で絵絹にそれぞれの会(え)を集合させようと思う。一つの会(え)は大体 縦 61 cm x 横 54 cmくらい。
いけそう
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
2015年02月07日
曼荼羅を描いてみようと思い立つ
ブログを作ろう
いろいろあって曼荼羅を描きたいと思うようになってきた。
曼荼羅を描くことにどういう意味があるのかわからない。いつ完成するのかわからない。本当に完成させられるのかもわからない。
でも曼荼羅のことをいろいろ考えているとたのしい。
忘れっぽいので備忘録としてこのブログを作ろうと思う。
西院本両界曼荼羅 あるいは 伝真言院両界曼荼羅
描きたい曼荼羅は『西院本曼荼羅』もくしは『伝真言院曼荼羅』と呼ばれる両界曼荼羅で、ほとけ様のお顔や落ち着いた色彩に魅入られた。
いまに伝わる『西院本曼荼羅』はところどころ絵の具が剥落しているので、自分なりに補完して描くと楽しいかなと思う。
曼荼羅だけでなく、ほとけ様のことや仏教、密教などについて知らないことやわからないことがたくさんあるけどすこしずつ調べながら描いていこう。
僕には描く理由がある
うまく言えないけど僕には曼荼羅を描く理由があると思う。いくつかの偶然が重なり曼荼羅を描く方向を指し示す。寝ても醒めても曼荼羅を描くことを考えているようになってしまった。運命なのかもしれない。
お金も時間も場所もないけどなんとか描けるのではないかと思い始めた。単純に描きたい。
完成させる自信はないけど曼荼羅を描いてみようと思い立つ。
・・・ヲイヲイ
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ