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2015年10月04日
金剛界 成身会 尊像パーツ描き3(外周3)
外周 尊像パーツ描き3
成身会の尊像パーツ描き、外周の3回目。
というわけで、今回は西方五天を描きます。
成身会 西方五天
外周西方には八護方天のうち西南(11)、西北(12)、東南(14)、北(15)の地居天に属する四天が位置する。ただし中央の13は西門を守護する毘那夜迦の眷属。
11)羅刹天(らせつてん)
う〜ん・・・なぜこんなことに・・・それでも神は神、ほとけはほとけ。
煩悩を破壊し仏法を守護する西南の護法天。
右手に煩悩を破壊する火焔棍棒を持つ。
12)風天(ふうてん)
こちらも摩滅がひどく手にする持物など一見ほとんどわからない。
風天は風を司り、雨雲をさそい黒雲を吹き払う大いなる力をもつ西北の護法天。
右手に煩悩を吹き払い宝珠(菩提心)を顕わにする宝珠風幢を持つ。
13)金剛衣天(こんごうえてん)
前回描いた東方五天のうちの金剛食天に比べると象度が高いというか、象っぽくみえる。
金剛衣天は弓箭毘那夜迦ともいう毘那夜迦の眷属。
弓箭を手に障害と戦い、また、愛欲の本性清浄をあらわす。西門の守護天。
14)火天(かてん)
こちらは右手に乗せる三角火焔はわかるものの、左手がわからない。『密教大辞典』では「右手胸前に三角印を持ち、左拳を掲げて仙杖を執る。」とある。御室版曼荼羅では人差し指を上に向ける。また、御室版曼荼羅の火天の相貌は老人のようだがここでは老人には見えない。
火天は煩悩を焼き尽くしほとけの智慧を与える東南の護法天。
右手に三角火焔、左手は人差し指を天に向ける。
15)毘沙門天(びしゃもんてん)
持物も全体もあまり見やすいとはいえない。
毘沙門天はヴァイシュラヴァナの音訳で、多く聞く者の意から多聞天とも呼ばれる。
仏敵を打ち据える護法の宝棒を持物とする。北方の護法天。
右手に宝棒、左手に塔を持つ。
以上、西方五天でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ