2015年10月07日
金剛界 成身会 尊像パーツ描き5(第二重1)
第二重の尊像パーツ描き 1回目
次は第二重の尊像パーツ描きです。
金剛界曼荼羅中下段の六会の中でも成身会の第二重の構造は目立って異なります。
他の五会(三昧耶会、微細会、供養会、降三世会、降三世三昧耶会)は賢劫十六尊が描かれていますが、成身会では賢劫十六尊の代わりに本来描かれるべき賢劫千仏が描かれています。
ここで、成身会 第二重の尊格の配置について説明する。
成身会 第二重には千八尊が描かれており、大きく三つに分類されます。
@ 外四供養菩薩(白番号:1〜4)
A 四摂菩薩 (水色番号:5〜8)
B 賢劫千仏 (色番号なし:1〜8の八尊の間に描かれる千尊)
(カッコ内の色と数字は次の図の色番号に対応)
今回は@ 外四供養菩薩(1〜4)を描きます。
第二重 成身会 尊像パーツ @ 外四供養菩薩(1〜4)
1)金剛焼香菩薩
これは一見わかりにくいが、丁寧に線を拾っていくと尊像が浮かび上がってくる。しかし、色が・・・
金剛焼香菩薩は阿閦如来が毘盧遮那如来を供養するために出生した焼香を尊格化した女尊。
宝香炉を両手で捧げ持つ。
2)金剛華菩薩
これは色が線を養う。
金剛華菩薩は宝生如来が毘盧遮那如来を供養するために出生した盛華を尊格化した女尊。
盛華を両手で捧げ持つ。
3)金剛橙菩薩
どうだろうか?見えている図像を拾い集めて尊像を浮かび上がらせている。
金剛橙菩薩は阿弥陀如来が毘盧遮那如来を供養するために出生した橙燭を尊格化した女尊。
橙燭を両手で捧げ持つ。
4)金剛塗香菩薩
尊像の摩滅がひどく細部がほとんど不明。『密教大辞典』には「成身會の尊は・・・左手に器を持ち、右手は香を塗る勢にす。」とある。
剥落がひどく尊像の表情や手の位置などが読みにくい。
金剛塗香菩薩不空成就如来が毘盧遮那如来を供養するために出生した塗香器を尊格化した女尊。
塗香器を左手で持ち、右手で香を塗る仕草をする。
以上、外四供養菩薩の四女尊の尊像パーツを描きました。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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