2015年10月03日
金剛界 成身会 尊像パーツ描き2(外周2)
外周 尊像パーツ描き2
成身会の尊像パーツ描き、外周の二回目。
今回は成身会外周南方の五天(06〜10)のパーツ描きです。
成身会 南方五天
南方の五天(06〜10)のうち08は南門を守護する毘那夜迦の眷属で、他の四天は飛行天に属し天空高く輝く日月星宿を代表する神々。
下図左は参考とした西院本曼荼羅の図で右が今回描いた尊像パーツ。
06)日天(にってん)
色がだいぶ剥離してしまっていて下の墨線が見えている。それでも右手に持つ太陽のかたちがわかるのが奇跡的。
日天は創造・自由の神で太陽神をあらわす。日天は生命の根源であり、天かける自由の象徴。
右手に真っ赤な太陽を載せる。
07)月天(がってん)
特に顔が摩滅してしまっているのがとても残念。
月天は星宿の王にて太陰の神。暗夜を照らす清涼なる光明は心を静寂の境地へと導く。
右手に清涼なる三日月を載せる。
08)金剛食天(こんごうじきてん)
成身会といえば金剛界曼荼羅の中でも特別な会だと思うのですが・・・これは、象にみえるか?なんか猿っぽい・・・こういう時、そのまま描くか、それとも他の会の毘那夜迦に習うかは悩みどころ。
金剛食天は梵名のヴァジュラ・マーラの意訳。右手に華鬘を持つ象頭人身の毘那夜迦の眷属。金剛鬘天や華鬘毘那夜迦、厳髻大将とも呼ばれる。
南門の守衛天。
09)彗星天(すいせいてん)
わざと顔の部分がが擦れているようにさえみえる。
彗星は七曜と異なる軌道を描くことから天体の運行を乱し天変地異を引き起こす力を持つと考えられた。この力から運命を変えることのできる大いなる力を持つ神とみなされた。
右手にする棍棒は大いなる力と彗星の象徴。
10)熒惑天(けいこくてん)
これほど画面が荒れていようとも全体の印象や形が伝わっていることだけでも、本曼荼羅がどれほどすごい曼荼羅なのかがわかる。
火星は光度変化や天体に逆行する動きなどから惑わす熒星とされ、災いの前兆と考えられた。運命を司る力を持つ神とみなされた。
右手に火星の赤い輝きの象徴である火聚を載せる。
以上、南方五天でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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