2015年10月06日
金剛界 成身会 尊像パーツ描き4(外周4)
成身会外周 尊像パーツ描き終了
今回で成身会外周のパーツ描き終了です!
成身会 北方五天
いつも通り各尊像の位置がわかるように図に番号をつけておきます。
北門を守護する毘那夜迦の眷属である18を除く北方五天(16, 17, 19, 20)は地下天に属し、大地と地下世界の神々が住しています。
16)金剛面天(こんごうめんてん)
これはあまり表現力があるように見えない造形になってしまった。図像が完璧な猪頭人身がみられたのだろうか?
金剛面天は別名を金剛猪頭天と呼ばれる猪頭人身のヴィシュヌ神の化身。神話では水中に没した大地を引き上げる鋤を持つが、仏教に取り入れられ衆生救済の象徴たる金剛鉤が持物となった。
右手に金剛鉤を持つ。
17)炎摩天(えんまてん)
かなり画面が荒れている。持物の人頭杖もほとんどわからない。
炎摩天は一切衆生の善悪の業を裁断し、煩悩を滅する死と時間の神。
右手に持つ人頭杖は死後の衆生を裁く正義の法の象徴。
18)調伏天(ちょうぶくてん)
これも画面が荒れて一見わかりにくいが、手に持つ利剣や顔の表情など読み取れる情報は十分に保存されている。
調伏天は別名を拘刀毘那夜迦ともいい象頭人身の毘那夜迦の眷属で北門の守護天。
右手に持つ三鈷剣にて魔と闘い仏法を守護する。
19)毘那夜迦(びなやか)
ここもじっと見ていると象頭の相貌や持物が見えてくる。
毘那夜迦は象頭人身で大自在天と烏摩妃の子。障害を支配する智慧の神。
右手に蘿蔔根、左手に歓喜丸を持つ。
20)水天(すいてん)
これまでに描いた水天にくらべて、頭部の龍蛇がわかる。白蛇だ。ありがたい。
水天は水を支配する神。衆生の渇いた心を潤し菩提心を生み出す力を引き出す。
右手に持つ龍索は龍を模し一端に独鈷杵の先をつけた縄のこと。
以上、北方五天でした。
次回から成身会 第二重の尊像パーツ描きです。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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