2015年02月09日
どうやって描こうか
さてどうやって両界曼荼羅を描こうか?
『西院本曼荼羅(伝真言院曼荼羅)』は両界曼荼羅なので胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の二つがセットになっている。大きさは両界とも縦 183 cm x 横 163 cmといったところ。
これでも小ぶりの両界曼荼羅だとものの本に書いてあったので、ほかの両界曼荼羅を見てみると『元禄本両界曼荼羅』で縦 411 cm x 横 379 cmと縦横が2倍以上、面積比で4倍以上という大きさ。圧巻。
高さ4メートル以上って普通のお家の壁には掛けられないよなあ
曼荼羅の大きさをどうするか?
大きいということは場所もとるし、描くのにそれだけ時間がかかるし絵の具の量も必要、ということはお金もかかるということでちょっと手が出ない。
できるだけ小さく描きたいけど全面にほとけ様(尊像とか三昧耶図といったほうがいいか)がびっしり描かれているので、小さくすると解像度が落ちる。というか、細かい構造がつぶれてしまう可能性が高い。それに細密画を正確に描く自信もない。
そこで、実物大(縦 183 cm x 横 163 cm)に描こうと思う。
紙本か?絹本か?まずは下絵
描く素地はどうするか。『西院本両界曼荼羅(伝真言院両界曼荼羅)』は絹本なので絵絹に描くのだけれど、まずは下絵をつくらないといけない。
下絵は紙本でいいだろう。色の配置を見ながら絹本を描きたいので、先に白描の下絵と紙本着色見本を描きたいと思う。ともあれまずは下絵の準備。
胎蔵界が先か?金剛界が先か?
次に胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅のどちらを先に描くか?
胎蔵界が『大日経』に基づいてて、金剛界が『金剛頂経』に基づいて描かれている。
『大日経』の方が『『金剛頂経』より成立が早いので、歴史的流れからは胎蔵界曼荼羅を先に描いた方がいいかなとも思ったのだけれど・・・
『西院本両界曼荼羅(伝真言院両界曼荼羅)』では金剛界の方が胎蔵界より質が落ちるというか、出来がイマイチらしい。
そう言われればそうかもしれないけど、そもそも尊像の大きさが違うので、一概には比較できないような・・・そういわれればそうかな?
それで、比較的出来がよくないといわれている金剛界曼荼羅の方で練習、というか腕を磨いてから胎蔵界曼荼羅に挑みたいと思う。
金剛界曼荼羅会分割描画
それに、金剛界曼荼羅は九つの会(え)からできているので、いくつかの曼荼羅会は同様の設計図を元に描けると考えて、それぞれの会(え)を分けて描く事にした。
そもそも描画のために縦 183 cm x 横 163 cmという襖二枚分のスペースを部屋に確保できそうにない。
下絵は分割して描いて、本絵の段階で絵絹にそれぞれの会(え)を集合させようと思う。一つの会(え)は大体 縦 61 cm x 横 54 cmくらい。
いけそう
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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