アフィリエイト広告を利用しています
アクセスカウンター
ファン
カテゴリアーカイブ
タグクラウド
<< 2015年10月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新コメント
金剛界 一印会 尊像入れ 下絵完成 by ブログ主=eshi: (04/20)
金剛界 一印会 尊像入れ 下絵完成 by vajsm (04/19)
金剛界 四印会について by ブログ主=eshi: (04/18)
金剛界 四印会について by vajsm (04/18)
写真ギャラリー
日別アーカイブ

広告

posted by fanblog

2015年08月02日

本紹介 No. 033『アジャンター石窟寺院』

『アジャンター石窟寺院』

もうすこしアジャンター石窟寺院壁画を見たいと思い本を探しました。

町田串一 監修、福田徳郎 写真 
     『アジャンター石窟寺院』(朝日新聞社 1987)



さっ!どうでしょう!
構成

A4変形、155ページ、ハードカバー、カラー写真集

構成は以下の通り。
     
     カラー図版
     第1窟
     第2窟
     第4窟
     第6窟
     第7窟
     第9・10窟
     第12窟
     第16窟
     第17窟
     第19窟
     第20窟
     第26窟

     アジャンターに憶う           町田串一
     アジャンター全窟 その歴史と美を探る  宮治 昭
     あとがき                福田徳郎

     図版解説・平岡三保子
     装本・多川精一

内容

全体としては前半がカラー図版で後半が文章で構成されている。全155ページ中カラー写真はp128まであります。

始めの数ページにの写真には写真番号が付されておりませんが、番号付きの写真は全文で111枚あります。

始めにアジャンター石窟の全景やそこに見られた人たちの写真が少しあり、続けて第1窟から順番に番号付きの写真が簡潔な説明文とともに載せられています。

パースというかトリミングというか、水平と垂直があやしい写真があってちょっと酔います。

ほとんどの写真は目線の高さにカメラを設置して撮影しているようで、柱頭装飾や少し高い位置にある壁画などは斜め上を見上げるように撮影されている。

見方によっては臨場感を得るために参拝者や観光客が見る目線になるように計算して撮影しましたという風にもみえるけど、壁画に描かれた絵の形態をみたかったのでちょっと残念です。

できればアオリレンズを使うか、脚立と大型三脚で正面から撮影していただきたかったなあと・・・まあ普通に写真を撮るだけでも大変なんだろうなあと思います。

福田氏の書いたあとがきから、1973〜1975にかけて撮影したものの納得のいかない部分が残ったので再度、三度と撮り直しするべく計画をした矢先に窟院の撮影は全面禁止となってしまった、とのことで、その後も撮り続けることができたとしたら、さらに良い写真が撮れたと思うので大変残念です。

後半の文章中心の項でアジャンターに憶うは町田串一がアジャンター石窟寺院に関わることごとを随筆風に書いています。

宮治 昭氏のアジャンター全窟 その歴史と美を探るでは本書に収録されている主要な石窟を前期窟と後期窟に分け石窟の構造・彫刻・壁画および編年などについて解説しています。

以前紹介した『アジャンタとエローラ』は仏説・仏伝と仏教美術中心の構成になっており、各石窟寺院についての詳しい記述はほとんどありませんでした。一方、本書のアジャンター全窟 その歴史と美を探るではアジャンタの各石窟寺院についてそれぞれの構造的特徴および石窟造営の歴史的背景なのどについて詳しく解説しています。

宮治 昭氏が著者の一人として表紙にあげられていない理由が全く不明ですが、この項目が大変素晴らしく、ここでの解説を読みながら写真を参照することでアジャンター石窟寺院壁画の理解が深まります
曼荼羅作画とのかかわり

色々な方のアジャンター石窟寺院壁画の写真を拝見すると尊像画や説話画が多く見受けられ、装飾画に着目している写真は多くない。

本書後半に掲載されている宮治 昭氏の解説によると、アジャンター第1窟では入口周縁に唐草文、蓮弁文、獅子面文、樹下女神など豊穣吉祥のモチーフを配しており、これが外界の邪悪を防ぎ聖域を守護する意味があるといい、グプタ建築に由来しアジャンター石窟に頻出するとのことである。

金剛界曼荼羅上段を見ると外周に雲流唐草文、第二重に蓮華文がみられる。これらもアジャンター石窟やグプタ建築と同様に聖域を守護する豊穣吉祥と思われます。

両界曼荼羅からみても、やはりアジャンター石窟寺院は仏教美術の源流・原点とみるにふさわしい。

両界曼荼羅と密教に限定せず広く目を向けることによって両界曼荼羅をさらによく理解することができると思います。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



【中古】アジャンター石窟寺院

価格:7,538円
(2015/7/14 12:32時点)
感想(0件)




アジャンター石窟寺院

中古価格
¥1,035から
(2015/7/14 12:33時点)





posted by mandalazu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3556516
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
QRコード
プロフィール
画書屋
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。