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2015年08月03日
金剛界 降三世三昧耶会 文様パーツ
降三世三昧耶会 文様パーツ描き
金剛界曼荼羅中下段六会(成身会、三昧耶会、微細会、供養会、降三世会、降三世三昧耶会)はほぼ同じ構図ですが、少なからず違いが見られます。
降三世三昧耶会は降三世会の三昧耶会型なので降三世会と三昧耶会の図像から読み解くことができます。
降三世三昧耶会の三昧耶形は基本的には三昧耶会と共通ですが、降三世明王の調伏の意味合いが三昧耶形に影響を及ぼして幾つかの尊格で三昧耶形に変化が見られます。
また、降三世会と降三世三昧耶会が他の四会(成身会、三昧耶会、微細会、供養会)と異なる点として外周四隅の尊格が挙げられます。
他の四会(成身会、三昧耶会、微細会、供養会)の外周四隅には四明王の三昧耶形の忿怒金剛杵が描かれますが、降三世三昧耶会ではここに三鈷杵頭が描かれ、降三世会では四明王妃(四女尊)が尊像で描かれます。
ということは、この三鈷杵頭は四明王妃(四女尊)を表す三昧耶形と考えられます。
ではここで、三鈷杵頭の元となる四明王妃(四女尊)はそれぞれ何であるのか・・・はちょっと複雑なので、降三世会のところでまとめることにします。
他には各重を隔てている金剛界道が降三世三昧耶会と降三世会とでは全て独鈷杵で描かれている点などが注目されます。(上の「金剛界 降三世三昧耶会 部分」図参照)
それぞれの会で金剛界道を構成する金剛杵の組み合わせには幾つかのバリエーションがあります。
そういった違いも比較すると面白いかもしれません。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ