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2015年08月30日

本紹介 No. 040『インド教』

『インド教』

前回、読んだ『新釈尊伝』は読みやすく、興味深い内容が多かった。

渡辺照宏氏の他の本を探している中で当初とは目的が変わってしまったが次の本に興味を持った。

ルイ・ルヌー 著 
   渡辺照宏、美田 稔 共訳『インド教』(白水社 1991)


EPSON040.jpg
『インド教』

インド教とはヒンドゥー教のこと。
密教の成立は佛教にヒンドゥー教の要素を取り込むことで形成されたという。

しかしながらヒンドゥー教のことを僕はほとんど知らない。

さて、『インド教』とは?
構成

新書版、139ページ、縦書き、写真なし

内容は以下の通り。

  第一章 ヴェーダの宗教
  第二章 インド教  文献
  第三章 神話と信仰
  第四章 思弁
  第五章 祭祀と宗教行事
  第六章 宗派
  第七章 インド教小史
  第八章 現代のインド教
  訳者あとがき
  参考文献


内容

訳者あとがきによると著者のルイ・ルヌー氏はフランスアカデミー会員で世界最高のインド学権威の一人とのことです。

本書は著者の大著『古代時代のインド』(邦訳は『インド学大辞典』(全三巻))を背景としてインド教に関する部分を一般読者向けに書きおろしたものとのことで、内容の厳正さや叙述の正確さは言うまでもないとのことです。

一読して、本書にはインド教(ヒンドゥー教)についての基礎的な内容がまとめられていることがわかります。

歴史的分類として原始インド=ヨーロッパ神話体系からインド=イラン的宗教が形成され、そしてヴェーダの宗教としてアーリア人によってインドにもたらされたバラモン教がインドの土着の宗教と融合してインド教が成立したことや、

ヴェーダの文献は年代順にリグ・ヴェーダ(神話)、ブラーフマナ(祭祀)、ウパニシャッド(思弁)にわかれてることなど基本的な内容からインド教の歴史や教義、宗派や現代のインド教までインド教を多角的に捉えようとしている。

各章では章題に関係する項目ごとに詳しい説明がなされる。

圧縮された表現のために少々読みにくく感じるが、これは慣れによるもので、インド教についての知識が充分であれば無駄がなくかえって読みやすいかもしれない。

全体としては新書版140ページに多くの情報がまとめられておりお得ではあるが、入門書としてはもう少し詳しい解説であったほうがわかりやすいかもしれない。

ある程度まとまった情報を取り入れてから再度目を通すことにしようと思う。

曼荼羅作画とのかかわり

曼荼羅の元となる密教の教えは佛教がインド教(ヒンドゥー教)の要素を取り入れて形成されたと考えられている。

その時、密教の教義のうちどこまでが佛教的であり、どこまでがインド教的であるのかに興味がある。

言い換えれば、密教はどれくらい佛教的か?(または、インド教的か?)という疑問を明らかにするために佛教だけでなくインド教についても調べておく必要があると思った。

まだ結論には程遠いけれど、そして、考えてみれば当たり前のことではあるのだけれど、他の佛教の教えと比べて密教的と思われる事項のほとんどがインド教と共通であることが見て取れた。

言うなれば、密教は釈尊の教えを演繹した大乗仏教にインドの神話世界を取り込み、インド教(あるいはインド土着)の宗教的実践を教義の中心に構える呪術的実践主義佛教と思える。

密教のもう一つの源流であるインド教を理解することが曼荼羅を理解する上で大切なことなのではないかと考えている。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ

posted by mandalazu at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介
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