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2015年08月24日
金剛界 降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き16(金剛輪5)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き5
降三世三昧耶会の金剛輪内の三昧耶形パーツ描き中です。
今回はB 十六大菩薩のうちの西方法部(蓮華部)に位置する阿弥陀如来の四親近菩薩(水色番号:18〜21)です。
金剛界曼荼羅は上が西です。
西方四親近菩薩
18)金剛法菩薩
三昧耶会の三形に同じ。よく保存されている。
金剛法は梵名のヴァジュラ・ダルマの意訳。
観自在菩薩(観世音菩薩)と同体であり、阿弥陀如来の東方の月輪に住し、衆生に法の清浄なるを覚らせる働きを誓願する菩薩。
堅固清浄なる菩提心の象徴である蓮華独鈷杵を三昧耶形(三形)とする。
19)金剛利菩薩
これも三昧耶会の三形に同じ。
金剛利は梵名のヴァジュラ・ティークシュナの意訳。ティークシュナは鋭利な剣の意。
文殊菩薩と同体であり、阿弥陀如来の南方の月輪に住し、仏智により衆生の苦を断ち切る働きを誓願する菩薩。
堅固清浄なる菩提心の象徴である金剛剣三形とする。
20)金剛因菩薩
『西院本曼荼羅』では法輪は必ず八輻輪で描かれているが、仏教の歴史的には必ずしも八輻輪のみが法輪ということもない。
金剛因は梵名のヴァジュラ・ヘートゥの意訳。
弥勒菩薩と同体であり、阿弥陀如来の北方の月輪に住し堅固な菩提心を因とし法輪を転ずる働きを誓願する菩薩。
説法と釈尊の象徴である法輪(八輻輪)を三形とする。
21)金剛語菩薩
如来の赤い舌を表している大変特徴的な三形と思う。
金剛語は梵名のヴァジュラ・ヴァーシャの意訳。
阿弥陀如来の西方の月輪に住し、真言により衆生の正法を示す働きを誓願する菩薩。
如来の説法の象徴である如来舌を三形とする。
以上、阿弥陀如来の四親近菩薩は、
金剛法菩薩の位で衆生に法の清浄なるを覚らせ、
金剛利菩薩の位で智慧で衆生の苦を断ち切り、
金剛因菩薩の位で衆生への説法へと立ち上がり、
金剛語菩薩の位で説法により衆生に正法を示す
ことを表している。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ