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2015年08月05日
金剛界 降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き2(外周2)
外周 三昧耶パーツ描き2
降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き、外周の二回目。
これは曼荼羅を描きながらいろいろ考えるための日記のようなブログです。
何かをまとめるためには、調べたり、考えたり、修正したり、捨て去ったりしなければなりません。
そうすることによって、そういったことを繰り返すことによってすこしづつ身体の中に様々なイメージが浸透していき、いつか形となって出現します。
今回は降三世三昧耶会 外周南方の五天(06〜10)です。
降三世三昧耶会 南方五天
南方五天06〜10のうち08は南門を守護する毘那夜迦の眷属です。
他の四天は飛行天に属し天空高く輝く日月星宿を代表する神々です。
下図左は参考とした西院本曼荼羅の図で右が今回描いた三昧耶パーツ。
06)日天(にってん)
形は不鮮明だが赤い色が残る。
日天は創造・自由の神で、太陽神のこと。生命の根源であり、天かける自由の象徴。
日天の象徴である日輪形を三昧耶形(三形)とする。
07)月天(がってん)
白い色の絵の具がかろうじて残る。この南方の五天は折り目(もしくは縫い目か)にあたるために絵の具の剥離がつよい。
月天は星宿の王にて太陰の神。暗夜を照らす清涼なる光明は心を静寂の境地へと導く。
三形の三日月。
08)金剛食天(こんごうじきてん)
色が少し残るが華鬘の形がほぼ不明。
金剛食天は梵名のヴァジュラ・マーラの意訳。
金剛鬘、華鬘毘那夜迦、厳髻大将とも呼ばれる。
華鬘を三形とする。
南門の守衛。
09)彗星天(すいせいてん)
色、かたちともよく保存されており描きやすい。独特のフォルムと質感表現が素晴らしい。
彗星は七曜と異なる軌道を描くことから天体の運行を乱し天変地異を引き起こす力を持つと考えられた。この力が運命を変えることのできる大いなる力とされた神。
大いなる力と彗星の象徴である棍棒を三形とする。
10)熒惑天(けいこくてん)
これも色、かたちとも半分ではあるが保存されているので理解しやすい。
火星は光度変化や逆行する動きなどから惑わす熒星とされ災いの前兆と考えられた。また、運命を司る力を持つとされる神。
火星の赤い輝きの象徴である火聚を三形とする。
以上、南方五天でした。
ここも三昧耶会 南方五天とほぼ同じイメージの三形が描かれている。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ