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2015年02月27日
金剛界 理趣会パーツ描き つづき・・・
理趣会パーツ描き(尊像編)
前回、金剛界 理趣会の文様パーツ描きをしました。
引き続き、とっても単調なパーツ描きです。ブログネタとしては・・・
尊像なあ・・・あんま似てない・・・ま、いっか・・
下の図は左から理趣会での尊像の位置を赤丸で示し、真ん中がその拡大図、右が描いたパーツです。
01)金剛薩埵
真言宗で付法の第二祖とされる金剛薩埵。毘盧遮那如来(第一祖)の教えを聴く衆生の代表。
右手の五鈷杵は如来の五智をあらわし、左手の金剛鈴にて迷妄から解き放ち菩提心を発心させるという。
02)慾金剛菩薩
愛の神、慾金剛菩薩。手に矢を持つのはエロス(キューピッド)と起源を同じくするのかもしれない。
いきなりエロス(キューピッド)って言うと???ってなるけど、『ミリンダ王の問い』にあるように紀元前2世紀ごろインド北部はギリシャ人に統治されていたので、そういうこともあるかも
03)触金剛菩薩
触金剛菩薩の「触」は男女の触れ合いのこと。
金剛薩埵の菩提心をもって、慾金剛菩薩の愛に芽生えれば、触れ合いたいと思う心(触金剛菩薩)は自然なことで、菩薩の境地へとみちびきますよ〜的な流れかな?
04)愛金剛菩薩
愛する人に伝えたいと思うこころである愛金剛菩薩。
あれ?慾金剛菩薩でも「愛」っていってなかったけ?ってなりますが、こちらは愛する人に働きかけるこころ。
慾・触までは自分がどうしたいかというという内面的なこころですが、ここからは愛する人とひとつになりたいと思う外向きのはたらきを象徴する。
05)慢金剛菩薩
慾・触・愛までの願いが叶えられ、こころが満たされることをあらわす慢金剛菩薩。
愛(欲)や(傲)慢はいわゆる仏教では否定され修行により克服されるべきと考えられる煩悩のひとつ。
密教では現世利益を強く打ち出しているので、生きる上で必要なことを否定しない。
以上の五菩薩を五秘密菩薩とよぶ。
以下の香・華・燈・塗菩薩は理趣会以外では外の四供養尊とされるが、理趣会では内外が逆転して内の四供養尊となっている。
06)金剛焼香菩薩
金剛焼香菩薩は焼香の香りが広く行き渡ることから、ほとけの智慧がひろがることを示し讃えている。
07)金剛華菩薩
金剛華菩薩の華はほとけの智慧を荘厳することをあらわし、ほとけの智慧を敬い讃えている。
08)金剛燈菩薩
金剛燈菩薩の燈はほとけの智慧のあかりが無明を切り開くことを示し讃えている。
09)金剛塗香菩薩
金剛塗香菩薩の塗香とは沈香、白檀などの香木を粉末にして身体に塗るフレグランス。
香りを身につけることで穢れを除き清浄なる身にてほとけの智慧を敬い讃えている。
以上で第一重の9菩薩終了。
このへんはあまり絵の具の剥離とかもないので、そのまま見て描けばそれなりに描けるのでそれほど悩まずに進む。
ちなみに、この01)〜09)の順番は中尊金剛薩埵から東南西北の十字方向と四隅で時計回りに二回まわっている順になります(金剛界曼荼羅は上が西)。
今日はここまで、次回は第二重の四隅と四門の8菩薩を描く予定です・・・なんかちっさい・・・がんばります
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ