2018年01月04日
映画「武曲 MUKOKU」の感想…殺しあってた二人が最後にはどういう状態で戦っているのか、その姿は凄くカッコよかった。
今日は映画「武曲 MUKOKU」の感想です。
何かの映画で予告編がやっていたのを観て、
ちょっと観てみたいなあって思っていたのですが、
レンタルショップでパッケージが目につたので借りてみました。
という訳で、レンタルDVDでの鑑賞です。
映画「武曲 MUKOKU」は2017年公開の熊切和嘉監督作品。
熊切和嘉監督は多くの映画を監督していますが、
なんと言っても大阪芸術大学芸卒業生ってのは応援したくなりますね。
とは言え、実は熊切和嘉監督作品は映画「夏の終り」ぐらいしか観てないんですよね。
ちょっと色々観ていきたいと思います。
この映画は藤沢周による小説「武曲」が原作。
小説とか読んだ方が良いと思うのだけど、
なかなか活字が苦手でね…という訳で未読です。
簡単なあらすじですが、
研吾は剣道の練習中に事故によって父親を植物状態にしてしまう。
今では酒に依存しボロボロになっていた。
また高校生の羽田融はラップでライブなどをしていたが、
ふとした事で剣道を学ぶ事になる。
やがて二人は出会い、剣を交えることになるのだが…という感じかな。
キャストですが、
主人公矢田部研吾を演じるのは綾野剛。
綾野剛ってイケメンってキャラよりも、
こういう酒に溺れてダメな男って役の方が良い気がする。
ダメな男なんだけど、目の鋭さは失っていない、みたいな。
そして、ああいう酔っ払いは本当にいるって思わせる酔っ払い演技は凄い。
殺し合いに魅入られる高校生の羽田融を演じるのは村上虹郎。
村上虹郎、イケメンですよね…カッコイイと思う。
でも実は他の作品あんまり観たことなくて、
個人的にはアニメ「いぬやしき」の獅子神皓の声をやっていたイメージ。
ちょっと他の映画も観てみます。
彼はイケメンだけど恋愛映画とかよりも、
精神的に成長する映画みたいな方が良いだろうなあ。
今の若い時に多くの映画に出ていって欲しい。
融に剣道を薦める光邑雪峯を演じるのは柄本明。
もう安心してみてられるベテランですよね。
特に歳をとってからはこういう役には凄くハマる。
その他、小林薫、風吹ジュン、片岡礼子、前田敦子などが出演しています。
さて、映画「武曲 MUKOKU」の感想ですが、良い映画でした。
特に自分は少学校から剣道を習い始め、中学から高校の途中まで剣道部だった事もあり、
ちょっと剣道良いなあって…カッコイイなあって改めて思う映画でした。
もちろん、「この映画は剣道の映画では無く」て、
殺し合いによって罪を犯し堕落した男と、
殺し合いに魅入られ狂気の世界へ進む男がぶつかりあい、
失敗し成長する物語であり、簡単に言うと男達が救われる物語。
まず良い言いたいことは、あっちゃんのパンツが見えるという事。
良い女優になったよなあ。
しかも、特に映画の本筋には関わらない。
パンツを見せてくれるだけの役をしっかりこなす前田敦子に好感が持てます。
映画の構成として、2人の男の話なので、
極力他の登場人物は描かないのは良いですね。
ネタバレとか、そういう映画ではないのですが、
何も知らずに観た方が絶対良いと思うので、
展開はなるべく書かない様に気をつけます。
まずファーストカットは剣術の練習シーン。
この画が「後の二人の戦い」で思い出させる作りはさすがだなあと思う。
映画とは関係ないのですが、殺す気で突くって事に、
マンガ「六三四の剣」を思い出したのは自分だけでは無いはず。
とりあえず、タイトルが出る時の頭ぐしゃってのは好きです。
この映画はとりあえず、綾野剛と村上虹郎の戦いが良い。
しかもこの2人の男の映画と割り切っているので、
しっかりと人物描写が出来ているのが良い。
だからこそ、2人の戦いに色んな思いを馳せる事ができる。
映画「東京喰種 トーキョーグール」に言いたかったのはこういう事でもある。
ただ、ちょっとなあって部分もあって、
特に融が剣道を始めるきっかけでもあるんだけど、
先輩に強引に道場に連れてかれて剣道で対戦するとか。
こんな事はしないだろう…。
強引にボコボコにするなら分かるけど、
強引に剣道の試合をするって…しかも未経験者に。
剣道経験者として、体育の時間に剣道がって、
いつもは輝けない剣道部がその時だけはクラス中の運動神経良いヤツをボコボコに出来た。
それぐらい経験者と未経験者は差が出てしまうもの。
ボコボコにするのはダメだけど試合だったら良いって感覚はダメでしょ。
それにそんな回りくどいことするヤツ剣道部にいないって。
あと、結構大事な手紙をある人物が黙って持ってるんだけど、
確かにタイミングが大事だったっての分かるけど、
もうちょっと早くなんとかできたんじゃないかって。
話としては、そこら辺は気になったかな。
あ、あと光の玉の演出も…好みが分かれるかな。
ちょっと残念なのが「音のバランスが悪い」事。
あれ…音小さいかなってボリュームを上げると、
別のところでは、うわっデカってなる。
映画館だったら音響設備も良いし問題なかったかも知れないけど、
家で観た感想では音のバランスは悪かったです。
でも、本当に綾野剛のヨダレ演技は最高だったし、
途中の「父さん、殺していいかな」ってドキッとするセリフとか、
憎いのか好きなのか分からないって言われてしまうのとか良いなって。
そして驚擢疑惑、これ大事ですね。
融は過去に死にかけた事のよって、
その時から死を感じると綺麗と思ったり、生きてる実感をするのだが、
研吾との殺し合いの最中に、遂に死を感じる事が出来た時に、
「まだ入り口だろ」って言葉はカッコイイなと思った。
でも本当にあの雨の中、戦ってるシーン画は良い画です。
そんな感じで、なんか良い映画観たなあって感じがしました。
最後の固定カメラでの長回し良かったですが、
できるならカットを切り替えずに最後まであの固定カメラでみせて欲しかったなあ。
でも、あの殺し合いをしていた2人が、
最後にはどんな状態で戦っているのか。
画によって主人公達の成長が観られるって映画ならではの面白さですよね。
あのシーンは凄くカッコ良かったなあ。
ちょっとだけ映画「ファイト★ガールズ」を思い出したけど、
比べられないぐらいカッコイイ。
何かの映画で予告編がやっていたのを観て、
ちょっと観てみたいなあって思っていたのですが、
レンタルショップでパッケージが目につたので借りてみました。
という訳で、レンタルDVDでの鑑賞です。
映画「武曲 MUKOKU」は2017年公開の熊切和嘉監督作品。
熊切和嘉監督は多くの映画を監督していますが、
なんと言っても大阪芸術大学芸卒業生ってのは応援したくなりますね。
とは言え、実は熊切和嘉監督作品は映画「夏の終り」ぐらいしか観てないんですよね。
ちょっと色々観ていきたいと思います。
この映画は藤沢周による小説「武曲」が原作。
小説とか読んだ方が良いと思うのだけど、
なかなか活字が苦手でね…という訳で未読です。
簡単なあらすじですが、
研吾は剣道の練習中に事故によって父親を植物状態にしてしまう。
今では酒に依存しボロボロになっていた。
また高校生の羽田融はラップでライブなどをしていたが、
ふとした事で剣道を学ぶ事になる。
やがて二人は出会い、剣を交えることになるのだが…という感じかな。
キャストですが、
主人公矢田部研吾を演じるのは綾野剛。
綾野剛ってイケメンってキャラよりも、
こういう酒に溺れてダメな男って役の方が良い気がする。
ダメな男なんだけど、目の鋭さは失っていない、みたいな。
そして、ああいう酔っ払いは本当にいるって思わせる酔っ払い演技は凄い。
殺し合いに魅入られる高校生の羽田融を演じるのは村上虹郎。
村上虹郎、イケメンですよね…カッコイイと思う。
でも実は他の作品あんまり観たことなくて、
個人的にはアニメ「いぬやしき」の獅子神皓の声をやっていたイメージ。
ちょっと他の映画も観てみます。
彼はイケメンだけど恋愛映画とかよりも、
精神的に成長する映画みたいな方が良いだろうなあ。
今の若い時に多くの映画に出ていって欲しい。
融に剣道を薦める光邑雪峯を演じるのは柄本明。
もう安心してみてられるベテランですよね。
特に歳をとってからはこういう役には凄くハマる。
その他、小林薫、風吹ジュン、片岡礼子、前田敦子などが出演しています。
さて、映画「武曲 MUKOKU」の感想ですが、良い映画でした。
特に自分は少学校から剣道を習い始め、中学から高校の途中まで剣道部だった事もあり、
ちょっと剣道良いなあって…カッコイイなあって改めて思う映画でした。
もちろん、「この映画は剣道の映画では無く」て、
殺し合いによって罪を犯し堕落した男と、
殺し合いに魅入られ狂気の世界へ進む男がぶつかりあい、
失敗し成長する物語であり、簡単に言うと男達が救われる物語。
まず良い言いたいことは、あっちゃんのパンツが見えるという事。
良い女優になったよなあ。
しかも、特に映画の本筋には関わらない。
パンツを見せてくれるだけの役をしっかりこなす前田敦子に好感が持てます。
映画の構成として、2人の男の話なので、
極力他の登場人物は描かないのは良いですね。
ネタバレとか、そういう映画ではないのですが、
何も知らずに観た方が絶対良いと思うので、
展開はなるべく書かない様に気をつけます。
まずファーストカットは剣術の練習シーン。
この画が「後の二人の戦い」で思い出させる作りはさすがだなあと思う。
映画とは関係ないのですが、殺す気で突くって事に、
マンガ「六三四の剣」を思い出したのは自分だけでは無いはず。
とりあえず、タイトルが出る時の頭ぐしゃってのは好きです。
この映画はとりあえず、綾野剛と村上虹郎の戦いが良い。
しかもこの2人の男の映画と割り切っているので、
しっかりと人物描写が出来ているのが良い。
だからこそ、2人の戦いに色んな思いを馳せる事ができる。
映画「東京喰種 トーキョーグール」に言いたかったのはこういう事でもある。
ただ、ちょっとなあって部分もあって、
特に融が剣道を始めるきっかけでもあるんだけど、
先輩に強引に道場に連れてかれて剣道で対戦するとか。
こんな事はしないだろう…。
強引にボコボコにするなら分かるけど、
強引に剣道の試合をするって…しかも未経験者に。
剣道経験者として、体育の時間に剣道がって、
いつもは輝けない剣道部がその時だけはクラス中の運動神経良いヤツをボコボコに出来た。
それぐらい経験者と未経験者は差が出てしまうもの。
ボコボコにするのはダメだけど試合だったら良いって感覚はダメでしょ。
それにそんな回りくどいことするヤツ剣道部にいないって。
あと、結構大事な手紙をある人物が黙って持ってるんだけど、
確かにタイミングが大事だったっての分かるけど、
もうちょっと早くなんとかできたんじゃないかって。
話としては、そこら辺は気になったかな。
あ、あと光の玉の演出も…好みが分かれるかな。
ちょっと残念なのが「音のバランスが悪い」事。
あれ…音小さいかなってボリュームを上げると、
別のところでは、うわっデカってなる。
映画館だったら音響設備も良いし問題なかったかも知れないけど、
家で観た感想では音のバランスは悪かったです。
でも、本当に綾野剛のヨダレ演技は最高だったし、
途中の「父さん、殺していいかな」ってドキッとするセリフとか、
憎いのか好きなのか分からないって言われてしまうのとか良いなって。
そして驚擢疑惑、これ大事ですね。
融は過去に死にかけた事のよって、
その時から死を感じると綺麗と思ったり、生きてる実感をするのだが、
研吾との殺し合いの最中に、遂に死を感じる事が出来た時に、
「まだ入り口だろ」って言葉はカッコイイなと思った。
でも本当にあの雨の中、戦ってるシーン画は良い画です。
そんな感じで、なんか良い映画観たなあって感じがしました。
最後の固定カメラでの長回し良かったですが、
できるならカットを切り替えずに最後まであの固定カメラでみせて欲しかったなあ。
でも、あの殺し合いをしていた2人が、
最後にはどんな状態で戦っているのか。
画によって主人公達の成長が観られるって映画ならではの面白さですよね。
あのシーンは凄くカッコ良かったなあ。
ちょっとだけ映画「ファイト★ガールズ」を思い出したけど、
比べられないぐらいカッコイイ。
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