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posted by fanblog

2017年01月19日

映画「幽幻道士(キョンシーズ)」の感想…今観るとコメディだが当時はホラーだった。

今日は映画「幽幻道士(キョンシーズ)」の感想。

そう、あのキョンシー映画の記念すべき第一段の映画です。

先日、小津安二郎監督作品を観た流れで、過去の名作みたいなのも良いなって。

そこで「dTV」で何か無いかなって探していて目に止まった映画がこれ。

今観たら全然コメディ要素が強いんだけど、子供の時は本気で恐かったんですよね。

そんな訳で、映画「幽幻道士(キョンシーズ)」です…鑑賞は「dTV」を「Chromecast」です。


※映画の予告編が見つからなかったのでゲーム動画。

映画「幽幻道士(キョンシーズ)」は1986年に公開された趙中興監督作品。

しかし「幽幻道士シリーズ」は毎回監督が違うため趙中興監督作品と言っても正直ピンと来ない。

他の趙中興監督作品も未見なので監督についての話は今回できませんが、

この映画「幽幻道士(キョンシーズ)」を作ったってだけでも、その功績は大きい。

さっきも書いたのですが、ホラーテイストもありますが、アクションコメディ作品であり、

今観るとかなりコメディよりなバランスなのですが、それでも当時は恐いと思って観ていた。

今でも、なんか恐いなって時に息を止めたりするのはこの映画が原因です。


簡単にこの映画の導入部分を書きますと、

親方と4人の弟子達が馬車で移動中にキョンシーを連れた道士に遭遇する。

弟子達のいたずらによって暴れだしたキョンシーに応戦する親方だが、

そのキョンシーに影を踏まれてしまう。

道士からキョンシーに影を踏まれるのは不吉な事で気をつけてと忠告を受ける。

その後、大道芸のため街に来たのだが契約していた依頼主の裏切りに合い、

やけになった親方は馬を売って博打をするも失敗。

仕方が無く道端で大道芸を始めるが依頼主だった男の僻みで警察に捕まってしまうのだった…という感じ。


キャストについては合うも合わないも、これがキョンシーズって感じですが、

もちろん一番目立つのはテンテンを演じる劉致、。

今観てもかわいいですよ、そしてかわいくなかったら成り立たない役でもありますし。

テンテンのおじいちゃんの金おじいさんを演じるのは張金塗。

はっきり言って幽幻道士って言ったら彼の事だと思う。

全ての幽幻道士シリーズで頑張っている張金塗です。

あのアクションコメディ向けな顔はシリーズに必要な要素。

他にもこの映画に必要な要素のチビクロやデッパ、チビトラにスイカ頭など魅力的なキャラクター、

そして親方や署長など彼らなしにはこの映画は語れないのですが、

他の作品などでの活躍を不勉強なもので俳優としてどうこうが言えないのでここではこんなところに。


さて、映画「幽幻道士(キョンシーズ)」ですが前述の通り鑑賞は「dTV」でした。

字幕とか吹き替えとかが選べないタイトルだったのですが、

なんと字幕も表示されながら日本語吹き替えという状態。

日本語吹き替えなら字幕出さなくて良いのに。

ただ、そこで気づいたのが結構日本語字幕と日本語吹き替えの言葉が違うという事。

言い回しが違うどころか、全く意味まで変わっているところがぼちぼちあった。

オナニーとパチンコぐらいに違う。

字幕は文字数制限とか簡潔な言葉とかを意識しなくてはいけないので、

色々難しいのだと思うけど、意味まで変わってしまうのはなぁ。

他のハリウッド映画とか観てても、あんまり英語は分からないのだけど、

その日本語訳は違うんじゃないかなって思うときがたまにある。

だから英語は字幕を読まなくても分かるようになりたくて英会話学校に通った時期もあったんですけどね、

まあそれは別の話であり、今でも字幕無しでは映画が楽しめないのですが。


映画が始まってベビーキョンシーが出てくると鳩ぽっぽな感じの曲が流れる。

この歌は向こうの言葉で歌われており、字幕は出てないのでどんな歌詞なのか気になるところ。

改めて映画を見直して、そうかキョンシーってのは遺体を故郷に連れて帰るための存在だったのか。

お札を貼ったら止まるとか息を止めたら攻撃の対象じゃなくなるとか、

そういうところは覚えているのだけど、元々の設定は全然覚えてなかったや。

そして、あらすじのところにも書いたのですが影を踏まれたら動けないってあったし、

影を踏まれたら不吉な事が起きるとかだったんだと…こういうところは忘れてました。

ただ、ホラー要素にカンフー要素とさらにコメディ要素がいい感じのバランスで、

人気が出たのも今観ても分かるぐらい面白い映画です。

それにほんと、テンテンかわいいわ。


登場する人達のリアクションがまた1つ1つ面白くて、

ケンカしてた夫婦の件で「まだお金もらってない」って言った後のリアクションとか地味い面白い。

あと、時々ワーって感じで飛び上がった瞬間に静止画になって次のシーンってのがあるのですが、

あの止まった瞬間は「あぶない刑事」を思い出した。


そう言えばスイカ頭って今学校で呼ばれていたらイジメですよね。

まあブタゴリラには負けると思いますが。


全体的にシリアスな作りでもないので、細かいところは勢いでいいかなって思いますが、

例えば、どこから持ってきた、そのキックボードは!って思ったり、

ちょっと入った路地で小便してただったはずなのに大通りにいたりという雑さを感じる部分はある。

それに生前の記憶とか無いはずなのに、契約を不履行した依頼主を襲いにいったり、

しかもその依頼主を首吊り状態にしていたりとキョンシーってどんな存在なのかってのは、

改めてみると違和感を感じる部分もあった。

それによくあの依頼主は親方だって分かったなあって。

あと、ちび黒のトレースした髪型やつだけちょっとデカイとかも、「!?」って思った。

ただ、映画全体ではそんなに気にならないというかコメディだしなって感じ。


それよりもマンホールで魚が釣れるってのがジョークなのか、

本当にそういうところがあるのか気になるところ。


あと、これはなにが問題なのか分からないのですが、

ずっと日本語吹き替えで流れていたのに突然中国語になるシーンがあります。

吹き替えデータが損失してしまったのか、さっきも触れたみたいに、

日本語字幕ではどうも意味が違ってるんじゃないかって思うので、

できることなら全部日本語吹き替えで観たかったなあ。

中国語がちゃんと分かれば良いんですけどね。


あと、たまご爆弾とか特別霊魂とか懐かしいなって思った。

そうそう、本物の生卵にすりかえられているのね。

あった、あったと思って観ていました。


ただ、本当に子供の頃はキョンシーシリーズが恐かった記憶があって、

特に息を止めている時のドクドクって心臓の音の時の緊張感。

改めてみるとそこもコメディ要素があったりしてるのに、

子供の時は純粋にホラー映画みたいな感じで観れていたなあと思う。


たまにはこんな感じで過去の名作を見返すのも良いものだし、

当時とは違った印象とか新たな発見があるんだなと思った。


あと「男と女の駆け引きですか」って言葉はいつか使おうと思います。


幽幻道士 DVD-BOX






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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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