2014年11月26日
映画「地獄でなぜ悪い」を観た感想…泣ける。
レンタルDVDで園子温監督「地獄でなぜ悪い」を観た。
本当は映画館で観たかったんだけど、
いつも観に行く前に終わってしまう…。
「TOKYO TRIBE」も観に行くはずだったのに…、
というか実際観に行ったのに、
劇場に入って待ってたら「喰女」が上映されたという。(シアターを間違えただけ)
それはさておき、「地獄でなぜ悪い」ですが、
今やテレビなどでも取り上げられる園子温監督作品。
園子温監督作は全部ではないけど、結構多く観ている。
最初に観たのは「自殺サークル」かな。
その時は、まだ、園子温という監督を認識していなかったし、
「自殺サークル」自体も…うーん…ROLLY演じる鈴木宗男か…。
女子校生が次々と電車に轢かれていく気持ち悪さや、
飛び降りた時のグシャって飛ぶ血の感じとか、
今でも覚えてるって事は、ある意味印象的だったんだろうけど、
良い映画だったな…とは思えないかな。
自分が園子温監督、と認識したのは結構遅くて、
「愛のむきだし」の時。
名古屋の「シネマテーク」という映画館で観てきたんだけど、
「愛のむきだし」は衝撃的だった。
4時間ぐらいある上映時間が長いと思わなかった。
(長かったは長かったんだけど、4時間とは思えなかった)
「愛のむきだし」について書き始めると、
さらに長くなってしまうので、ここでは書きませんが、
勃起で感動させるとか、これは凄い、と思った。
園子温監督と言えば「冷たい熱帯魚」という方もいますが、
本当に書き始めると終わらないので…。
と、言う訳で「地獄でなぜ悪い」です。
ヤクザの組長の妻が10年間服役していて、あと10日で出てくる。
その妻のために、組長が娘主演の映画を組をあげて作らせる。
そこへ映画を作りたい若者4人がひょんな事から合流し…。
大ざっぱなストーリーは、そんな感じ。
泣けた。
観る人を選ぶ映画なんだと思うけど、
観てる最中も、観終わった後も、なんかウルっと…。
まず、役者が素晴らしい。
武藤組長の國村隼さん、池上組の若頭の堤真一さん。
実力ありますよね、安心します。
長谷川博己さん、星野源さんも力あったなあ。
そして、坂口拓さん。
「VERSUS」観てから、坂口拓さんはなんか印象に残るんだよなあ。
俳優を引退としていましたが、
「RE:BORN」という映画を撮る事が決まり嬉しいです。
もう1本だけ、と言っていますが、まだまだやって欲しいなあ。
この「地獄でなぜ悪い」で一番印象的だったのが、
長谷川博己さん演じる平田と、坂口拓さん演じる佐々木の言い争いのシーン。
夢を追い続ける平田と現実に気づく佐々木。
自分も、映画が撮りたいって思う気持ちが心のどこかにあるので、
どっちの気持ちも分かるなあ、と。
なんと言うか、園子温監督の意地悪?なのかな。
映画を作る事を夢見る4人は通称「ファック・ボンバーズ」というグループ。
この「ファック・ボンバーズ」の描き方が本当に滑稽。
デフォルメしすぎでしょ、とも思うけど、
全くその夢に共感出来ない人には、こう見えるのかなって。
あまりにも、この夢を追う「ファック・ボンバーズ」が滑稽で…。
夢を追うという行為が滑稽で…。
それでも、夢を追ってしまう行為が滑稽で…。
夢ってのは、ある意味…愚かで…。
なんか、そう思ったら、ウルっときた。
夢とか、やりたい事とか、熱くなれるものが無かったら、
どれだけこの世界はつまらないものなのか。
でも、その夢とかやりたい事のために、
色んな物を犠牲にする姿は、これほどまでに滑稽か…と。
でも、笑われても、見下されても、
自分の夢、やりたい事をする、そうしか生きれない。
映画のタイトル「地獄でなぜ悪い」だが、
英語では「Why don't you play in hell?」となっている。
直訳だと「なんで地獄で遊ばないの(やらないの)?」、だけど、
意味合い的には「地獄で遊ぼうぜ(地獄でやろうぜ)」という。
監督の意図したものとは違うかもしれないけど、
この世の中は地獄みたいなもの。
どうせ地獄なんだったら、一生に一度の人生なら、「やろうよ」。
そんなメッセージなんじゃないかな。
映画が作りたいな、とか思ってても、全然違う仕事とかしてる自分。
中途半端が一番ダメだって思うんだけど、辛いなあ。
そんな事を、映画を観ながら考えていたら、なんか泣けてきた。
「世界が笑った」って公式ページに書いてあるけど、なんも笑えない。
もしかしたら、世界は笑ってたかもしれないけど、自分は泣いた。
でも、良い映画だった。
ラストの感じ…「蒲田行進曲」かな。
「映画を作る映画」と言ったら「蒲田行進曲」か。
うまくは言えないけど、「映画なんてしょせんは作り物」。
でも、その作り物にさえ、情熱を、人生を注ぐし、
その作り物でも、観る人は楽しんだり、悲しんだり、感動したりするんだと。
観る人を選ぶと最初に書いたけど、色んな人の感想を聞いてみたいな。
夢のある人、ない人…子供から大人。
劇中の「この世界にはくだらない映画監督が五万といる、
何本も何本も作って家を建てているバカ、
どうでもいい映画ばっか作って金をもらうバカ」ね。
誰の事かな、なんて思ったり。
二階堂ふみさんのセクシーな感じは良かったですが、
殺陣の時の弱そうな感じは、もうちょっとうまくして欲しかったかな。
なにはともあれ、グッときた1本です。
本当は映画館で観たかったんだけど、
いつも観に行く前に終わってしまう…。
「TOKYO TRIBE」も観に行くはずだったのに…、
というか実際観に行ったのに、
劇場に入って待ってたら「喰女」が上映されたという。(シアターを間違えただけ)
それはさておき、「地獄でなぜ悪い」ですが、
今やテレビなどでも取り上げられる園子温監督作品。
園子温監督作は全部ではないけど、結構多く観ている。
最初に観たのは「自殺サークル」かな。
その時は、まだ、園子温という監督を認識していなかったし、
「自殺サークル」自体も…うーん…ROLLY演じる鈴木宗男か…。
女子校生が次々と電車に轢かれていく気持ち悪さや、
飛び降りた時のグシャって飛ぶ血の感じとか、
今でも覚えてるって事は、ある意味印象的だったんだろうけど、
良い映画だったな…とは思えないかな。
自分が園子温監督、と認識したのは結構遅くて、
「愛のむきだし」の時。
名古屋の「シネマテーク」という映画館で観てきたんだけど、
「愛のむきだし」は衝撃的だった。
4時間ぐらいある上映時間が長いと思わなかった。
(長かったは長かったんだけど、4時間とは思えなかった)
「愛のむきだし」について書き始めると、
さらに長くなってしまうので、ここでは書きませんが、
勃起で感動させるとか、これは凄い、と思った。
園子温監督と言えば「冷たい熱帯魚」という方もいますが、
本当に書き始めると終わらないので…。
と、言う訳で「地獄でなぜ悪い」です。
ヤクザの組長の妻が10年間服役していて、あと10日で出てくる。
その妻のために、組長が娘主演の映画を組をあげて作らせる。
そこへ映画を作りたい若者4人がひょんな事から合流し…。
大ざっぱなストーリーは、そんな感じ。
泣けた。
観る人を選ぶ映画なんだと思うけど、
観てる最中も、観終わった後も、なんかウルっと…。
まず、役者が素晴らしい。
武藤組長の國村隼さん、池上組の若頭の堤真一さん。
実力ありますよね、安心します。
長谷川博己さん、星野源さんも力あったなあ。
そして、坂口拓さん。
「VERSUS」観てから、坂口拓さんはなんか印象に残るんだよなあ。
俳優を引退としていましたが、
「RE:BORN」という映画を撮る事が決まり嬉しいです。
もう1本だけ、と言っていますが、まだまだやって欲しいなあ。
この「地獄でなぜ悪い」で一番印象的だったのが、
長谷川博己さん演じる平田と、坂口拓さん演じる佐々木の言い争いのシーン。
夢を追い続ける平田と現実に気づく佐々木。
自分も、映画が撮りたいって思う気持ちが心のどこかにあるので、
どっちの気持ちも分かるなあ、と。
なんと言うか、園子温監督の意地悪?なのかな。
映画を作る事を夢見る4人は通称「ファック・ボンバーズ」というグループ。
この「ファック・ボンバーズ」の描き方が本当に滑稽。
デフォルメしすぎでしょ、とも思うけど、
全くその夢に共感出来ない人には、こう見えるのかなって。
あまりにも、この夢を追う「ファック・ボンバーズ」が滑稽で…。
夢を追うという行為が滑稽で…。
それでも、夢を追ってしまう行為が滑稽で…。
夢ってのは、ある意味…愚かで…。
なんか、そう思ったら、ウルっときた。
夢とか、やりたい事とか、熱くなれるものが無かったら、
どれだけこの世界はつまらないものなのか。
でも、その夢とかやりたい事のために、
色んな物を犠牲にする姿は、これほどまでに滑稽か…と。
でも、笑われても、見下されても、
自分の夢、やりたい事をする、そうしか生きれない。
映画のタイトル「地獄でなぜ悪い」だが、
英語では「Why don't you play in hell?」となっている。
直訳だと「なんで地獄で遊ばないの(やらないの)?」、だけど、
意味合い的には「地獄で遊ぼうぜ(地獄でやろうぜ)」という。
監督の意図したものとは違うかもしれないけど、
この世の中は地獄みたいなもの。
どうせ地獄なんだったら、一生に一度の人生なら、「やろうよ」。
そんなメッセージなんじゃないかな。
映画が作りたいな、とか思ってても、全然違う仕事とかしてる自分。
中途半端が一番ダメだって思うんだけど、辛いなあ。
そんな事を、映画を観ながら考えていたら、なんか泣けてきた。
「世界が笑った」って公式ページに書いてあるけど、なんも笑えない。
もしかしたら、世界は笑ってたかもしれないけど、自分は泣いた。
でも、良い映画だった。
ラストの感じ…「蒲田行進曲」かな。
「映画を作る映画」と言ったら「蒲田行進曲」か。
うまくは言えないけど、「映画なんてしょせんは作り物」。
でも、その作り物にさえ、情熱を、人生を注ぐし、
その作り物でも、観る人は楽しんだり、悲しんだり、感動したりするんだと。
観る人を選ぶと最初に書いたけど、色んな人の感想を聞いてみたいな。
夢のある人、ない人…子供から大人。
劇中の「この世界にはくだらない映画監督が五万といる、
何本も何本も作って家を建てているバカ、
どうでもいい映画ばっか作って金をもらうバカ」ね。
誰の事かな、なんて思ったり。
二階堂ふみさんのセクシーな感じは良かったですが、
殺陣の時の弱そうな感じは、もうちょっとうまくして欲しかったかな。
なにはともあれ、グッときた1本です。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image