2020年02月11日
映画「東京の恋人」の感想…俺だって川上奈々美から言われた言葉で悔恨の念に押しつぶされたい。
今日は映画「東京の恋人」の感想です。
こちらの映画はMOOSIC LAB 2019の長編部門正式出品作品で、
クラウドファンディングで支援してDVDをいただきました。
という訳でDVDでの鑑賞です。
映画「東京の恋人」は2019年公開の下社敦郎監督作品。
この映画は下社敦郎監督の長編デビュー作との事。
クラウドファンディングにて過去の作品もDVDでいただいたので、
また観ていきたいと思います。
この映画を知ったのはクラウドファンディングのサイトCAMPFIRE。
映画を作りたい情熱があっても金銭面で苦しいって人とかは、
クラウドファンディングを使って映画を作る選択肢はもっと増えても良いと思う。
世の中には自分みたいに意欲のある人にお金を出したい人は多いと思うし、
そういう人が増えれば今の腐ってる邦画業界が変わるかもしれない。
…なんて事を思ったりする。
映画の導入部分ですが、
立夫は映画製作に情熱を捧げていたが夢破れサラリーマンになっていた。
ある日、立夫に学生時代の元カノの満里奈から連絡が入り、
何年振りかに会う事になった…みたいな感じかな。
あんまり内容を書きたくないので最小限。
キャストですが、
大貫立夫を演じるのは森岡龍。
イケメンだけどイケメン過ぎず、
今回のモヤモヤした役に凄くハマっていたと思います。
正直この役は羨ましい。
立夫の元カノ砂原満里奈を演じるのは川上奈々美。
この映画の表面上の魅力は9割は彼女だと思う。
普通に自分がFANZAで買った動画の中に川上奈々美作品がある。
こんな彼女を振ったなら18年は軽い。
その他、木村知貴、西山真来、睡蓮みどりなどが出演しています。
さて、映画「東京の恋人」の感想ですが、
凄く良い映画でした。
久々に「由緒正しき邦画」を観たって気がした。
会話をカットで割らずに引き画の長回しで見せるとか、
画的な組み立て方も邦画感がありますが、
劇的な何かが起こるって事ではなく、
過ぎていく時間の中でのそれぞれの感情の変化や機微、
正しいとか間違いとかじゃない感情の扱い方が、
懐かしささえ感じる正当的な邦画だなって思った。
…まあそれは個人的にホラー映画ばっかり観てたからなんだけど。
映画においてどんな事が起きたという「物語」はとても重要だけど、
映画によってはそれ以上に感情が大事になる。
例えば、以前感想を書いた映画「東京物語」なんて、
物語だけを書いたらおじいちゃん、おばあちゃんが東京にやってきて、
帰っていったというだけ…いや、本当は「だけ」ではないんだけどネタバレになるので省略。
あの映画は終盤に「大きな事」は起きるけど、それも人生の範囲内の話。
物語で感動するというよりはそれぞれの感情や状況の変化を描いて感動をする訳で。
この映画「東京の恋人」についても、
物語としては元カノや当時の先輩に会いに東京に来て、地元に帰るというだけ。
ネタバレになるので詳細は省きまずが基本的にはそんなけ。
その中で過去の事、今の事を考えながら、
複雑な感情を描いていく作品。
本当は細かいところまで書いていきたいのですが、
まだ一般公開されていない状態の映画なので、
フワッとしか書きませんが、
若干展開が分かってしまう部分も書いてしまうので、
何も知りたくないって人はここから先は読まない様にお願いします。
で、この映画は全4章の構成になっていて、
適当に割り当てるなら、
先輩パート、元カノパート、反省パート、川上奈々美魅力満載パート。
映画として感情を揺さぶられるのは3章以降で、
そのための1と2章という流れなので、
映画を観ている時は2章が終わった段階では、
川上奈々美は良い女だなあ、ノーモザイクじゃないか、
「背徳ってヤツはいいもんです」ってぐらいしか思ってなかったが、
映画が終わった頃には、良い映画だったなと思えます。
基本的に丁寧に作ってあるので、
音はしっかり録ってあるのはもちろんだし、
先ほども書いた会話を長回しで撮る時も、
ドリーでジワッと寄っていったりしていて、
展開は派手ではないですが退屈には思わせない工夫がある。
映画のファーストカットがベッドで寝てる2人にジワッと寄るドリーショット。
最初の画からなんか期待できそう感がありました。
東京60WATTSの音楽が雰囲気あって映画の魅力を高めていますが、
単純に音楽が良いだけではなく使い方も良いなと思う。
朝6時からレコードであの曲調だとちょっとビビるけどね。
全体的にオシャレに音楽が使われています。
ラブユー東京もね。
演出も「やっぱりノーパンか」とかのセリフで二人の関係が伝わったり、
飲食店で水道水で水を入れる音で飲食店の雑さを出したり、
まあカレーのチンッ!って音は解説してたけど、
そういう演出の付け方は良いと思います。
ダメとは言わないんだけど、
どうかなって思ったところも少し書きます。
先輩の子ども。
妻が水商売してるという事の演出なのかも知れないけど、
なんであんな赤いドレスだったのだろうか。
あれが私服って事はないだろうし、
実は誕生日だったとかそういう裏設定があったのかな。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」だったらもう1人…。
ビアンの妹…自由に生きている存在として出したんだと思うけど、
あんまり映画に活きてないような…。
90km/sで打てないのかって思ったけど、
30歳過ぎたらそんなもんだよね、
終盤の展開でブレーキ痕がない…って細かすぎるかな。
しっかり作ってるからそこら辺まで気にしてしまう。
ラジオ的なもので、
割と監督の想いみたいなものを言葉で伝えてしまってる気がして、
それは少し安易なんじゃないかなって思ったかな。
そんな感じかなあ。
明確には映画内では語られていないのですが、
川上奈々美が映画で一番最初に映る時の服装。
この服装1つでどういう事なのか、
色々考えれて楽しいですし、
そんな事よりなんと言っても川上奈々美が可愛い。
川上奈々美から「中出ししといて言うなよ」とか言われたい。
そりゃ川上奈々美ならハメ撮りでさえフォトジェニックだよ。
コンドーム膨らませて遊んでるのさえフォトジェニック。
そんな川上奈々美から死ぬまで特別な人とか言われる人生を送りたかった。
なんとなく松浦亜弥の「永遠の片想い」的ですよね。
そして大して好きでもない女と結婚し妊娠させた後に、
本当に好きな人が出来たらその人と幸せになってとか言われて、
悔恨の念に押しつぶされそうになるのは文学的だなと思う。
あと、「好きな女を振り向かせたい」って気持ちは、
どんな男も共通の行動原理だなと思う。
なんと言っても自分も「映画監督になりたかった」1人なので、
この映画が刺さらない訳がない。
だからこそ「映画に時効なし」って言葉は恐くもあった。
とか言って今思う事は、
俺だって川上奈々美のあんなところとか写真に撮りたいよ!
こちらの映画はMOOSIC LAB 2019の長編部門正式出品作品で、
クラウドファンディングで支援してDVDをいただきました。
という訳でDVDでの鑑賞です。
映画「東京の恋人」は2019年公開の下社敦郎監督作品。
この映画は下社敦郎監督の長編デビュー作との事。
クラウドファンディングにて過去の作品もDVDでいただいたので、
また観ていきたいと思います。
この映画を知ったのはクラウドファンディングのサイトCAMPFIRE。
映画を作りたい情熱があっても金銭面で苦しいって人とかは、
クラウドファンディングを使って映画を作る選択肢はもっと増えても良いと思う。
世の中には自分みたいに意欲のある人にお金を出したい人は多いと思うし、
そういう人が増えれば今の腐ってる邦画業界が変わるかもしれない。
…なんて事を思ったりする。
映画の導入部分ですが、
立夫は映画製作に情熱を捧げていたが夢破れサラリーマンになっていた。
ある日、立夫に学生時代の元カノの満里奈から連絡が入り、
何年振りかに会う事になった…みたいな感じかな。
あんまり内容を書きたくないので最小限。
キャストですが、
大貫立夫を演じるのは森岡龍。
イケメンだけどイケメン過ぎず、
今回のモヤモヤした役に凄くハマっていたと思います。
正直この役は羨ましい。
立夫の元カノ砂原満里奈を演じるのは川上奈々美。
この映画の表面上の魅力は9割は彼女だと思う。
普通に自分がFANZAで買った動画の中に川上奈々美作品がある。
こんな彼女を振ったなら18年は軽い。
その他、木村知貴、西山真来、睡蓮みどりなどが出演しています。
さて、映画「東京の恋人」の感想ですが、
凄く良い映画でした。
久々に「由緒正しき邦画」を観たって気がした。
会話をカットで割らずに引き画の長回しで見せるとか、
画的な組み立て方も邦画感がありますが、
劇的な何かが起こるって事ではなく、
過ぎていく時間の中でのそれぞれの感情の変化や機微、
正しいとか間違いとかじゃない感情の扱い方が、
懐かしささえ感じる正当的な邦画だなって思った。
…まあそれは個人的にホラー映画ばっかり観てたからなんだけど。
映画においてどんな事が起きたという「物語」はとても重要だけど、
映画によってはそれ以上に感情が大事になる。
例えば、以前感想を書いた映画「東京物語」なんて、
物語だけを書いたらおじいちゃん、おばあちゃんが東京にやってきて、
帰っていったというだけ…いや、本当は「だけ」ではないんだけどネタバレになるので省略。
あの映画は終盤に「大きな事」は起きるけど、それも人生の範囲内の話。
物語で感動するというよりはそれぞれの感情や状況の変化を描いて感動をする訳で。
この映画「東京の恋人」についても、
物語としては元カノや当時の先輩に会いに東京に来て、地元に帰るというだけ。
ネタバレになるので詳細は省きまずが基本的にはそんなけ。
その中で過去の事、今の事を考えながら、
複雑な感情を描いていく作品。
本当は細かいところまで書いていきたいのですが、
まだ一般公開されていない状態の映画なので、
フワッとしか書きませんが、
若干展開が分かってしまう部分も書いてしまうので、
何も知りたくないって人はここから先は読まない様にお願いします。
で、この映画は全4章の構成になっていて、
適当に割り当てるなら、
先輩パート、元カノパート、反省パート、川上奈々美魅力満載パート。
映画として感情を揺さぶられるのは3章以降で、
そのための1と2章という流れなので、
映画を観ている時は2章が終わった段階では、
川上奈々美は良い女だなあ、ノーモザイクじゃないか、
「背徳ってヤツはいいもんです」ってぐらいしか思ってなかったが、
映画が終わった頃には、良い映画だったなと思えます。
基本的に丁寧に作ってあるので、
音はしっかり録ってあるのはもちろんだし、
先ほども書いた会話を長回しで撮る時も、
ドリーでジワッと寄っていったりしていて、
展開は派手ではないですが退屈には思わせない工夫がある。
映画のファーストカットがベッドで寝てる2人にジワッと寄るドリーショット。
最初の画からなんか期待できそう感がありました。
東京60WATTSの音楽が雰囲気あって映画の魅力を高めていますが、
単純に音楽が良いだけではなく使い方も良いなと思う。
朝6時からレコードであの曲調だとちょっとビビるけどね。
全体的にオシャレに音楽が使われています。
ラブユー東京もね。
演出も「やっぱりノーパンか」とかのセリフで二人の関係が伝わったり、
飲食店で水道水で水を入れる音で飲食店の雑さを出したり、
まあカレーのチンッ!って音は解説してたけど、
そういう演出の付け方は良いと思います。
ダメとは言わないんだけど、
どうかなって思ったところも少し書きます。
先輩の子ども。
妻が水商売してるという事の演出なのかも知れないけど、
なんであんな赤いドレスだったのだろうか。
あれが私服って事はないだろうし、
実は誕生日だったとかそういう裏設定があったのかな。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」だったらもう1人…。
ビアンの妹…自由に生きている存在として出したんだと思うけど、
あんまり映画に活きてないような…。
90km/sで打てないのかって思ったけど、
30歳過ぎたらそんなもんだよね、
終盤の展開でブレーキ痕がない…って細かすぎるかな。
しっかり作ってるからそこら辺まで気にしてしまう。
ラジオ的なもので、
割と監督の想いみたいなものを言葉で伝えてしまってる気がして、
それは少し安易なんじゃないかなって思ったかな。
そんな感じかなあ。
明確には映画内では語られていないのですが、
川上奈々美が映画で一番最初に映る時の服装。
この服装1つでどういう事なのか、
色々考えれて楽しいですし、
そんな事よりなんと言っても川上奈々美が可愛い。
川上奈々美から「中出ししといて言うなよ」とか言われたい。
そりゃ川上奈々美ならハメ撮りでさえフォトジェニックだよ。
コンドーム膨らませて遊んでるのさえフォトジェニック。
そんな川上奈々美から死ぬまで特別な人とか言われる人生を送りたかった。
なんとなく松浦亜弥の「永遠の片想い」的ですよね。
そして大して好きでもない女と結婚し妊娠させた後に、
本当に好きな人が出来たらその人と幸せになってとか言われて、
悔恨の念に押しつぶされそうになるのは文学的だなと思う。
あと、「好きな女を振り向かせたい」って気持ちは、
どんな男も共通の行動原理だなと思う。
なんと言っても自分も「映画監督になりたかった」1人なので、
この映画が刺さらない訳がない。
だからこそ「映画に時効なし」って言葉は恐くもあった。
とか言って今思う事は、
俺だって川上奈々美のあんなところとか写真に撮りたいよ!
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