2020年01月11日
映画「ゾンビ・サファリパーク」の感想…バカ映画だと思ったら真面目に作ってあった…バカな邦題をつけたバカのせいなのでそいつを爆撃してほしい。
今日は映画「ゾンビ・サファリパーク」の感想です。
なんかサクッと観れる映画はないかとNetflixを起動させて見つけたのがコレ。
という訳でPS4でNetflixを使って鑑賞…日本語吹き替え版。
映画「ゾンビ・サファリパーク」は2015年制作のスティーヴ・バーカー監督作品。
スティーヴ・バーカー監督の他の作品を観てないのですが、
映画「ゾンビ・ソルジャー」とかそんな感じの映画を監督しています。
物語の簡単なあらすじですが、
とりあえずゾンビみたいになっちゃうクロモシンAというウイルスのせいで、
人間VSゾンビの戦争が起こり20億人の人間が犠牲になった…それから7年。
生き残ったゾンビを島で隔離し人間がゾンビを虐殺できる観光島が出来ていた。
父をゾンビに殺されたメラニーは心の傷のセラピーの一環でそのリゾートに行く事に。
しかし、絶対に安全といわれていたセキュリティシステムが停止し、
島の人間はゾンビに襲われはじめてしまう…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公メラニーを演じるのはジェシカ・デ・ゴウ。
確かすぎて華が目立つ若すぎる女性なんかだと、
今回のシナリオとはマッチしなかったと思うので、
そういう意味では絶妙なバランスのとれた人選だと思う。
デカすぎない胸が逆に目を引く。
メラニーの彼氏ルイスを演じるのはマーティン・マッキャン。
ダンディ過ぎないのが良いところ。
まあ戦争体験者ならもうちょっとマッチョでも良いかもしれないが。
でも、それだとあの展開になりそうにないので、
やっぱりこれぐらいがちょうど良かったのかも。
メラニー達と同じツアーに参加している男アーチャーを演じるのはダグレイ・スコット。
一般的なハリウッド映画だったら一番主人公顔。
実はあんまり深いキャラクターは描かれていなのだが、
画に力があるのでなんか好きになっちゃう。
これがある種の才能だと思う。
その他、ジャッサ・アールワリャ、エレン・リスなどが出演しています。
さて、映画「ゾンビ・サファリパーク」の感想ですが、
タイトルからしてバカ映画っぽかったので、
サクッとくだらない映画を観るつもりで選んだのに、
実は真面目に作られた映画で「そうなんだ!」と驚きました。
邦題問題については最後に触れたいと思います。
で、実は真面目に作られたゾンビ映画だったと知って、
崩した足をちゃんと戻して映画を観ていたのですが、
物足りない…というのが正直な感想。
この映画で大事なのは「リゾート」という「特殊な設定」ですが、
「昔、人間とゾンビの戦争があって多くの人が犠牲になった」という状況と、
どうしてその「リゾート」が出来たのか、
ゾンビの有効活用とは一体何なのかと、
冒頭のニュース映像などで手際よく説明するのは良かったと思います。
…が、「リゾート」にてゾンビを楽しく狩る事が出来ますよって話ですが、
普通楽しく狩りたいって人は集まるだろうか。
いや、動物を見に行く、恐竜を見に行くというのは分かるが、
20億人の犠牲がでたゾンビって、恨みや復讐心はあっても、
楽しく狩りに行くって…なるもんだろうか。
あとネタバレになるので詳しく物語は書きませんが、
映画の中盤にゾンビも人間だから殺したくない、みたいなセリフがあるが、
20億人の被害を受けた状況の人間でもそんな事を言うのだろうか。
いまいち、登場人物に感情移入できないというか、
心理状況が理解できないというか…。
で、物語として過去に父をなくし心に傷のある主人公なのだから、
起きる困難を乗り越えてその心の傷も乗り越える話なんだろうと思ったが、
あんまり父の存在って関係ない…みたいな。
そもそも親父のメッセージが強くなれって漠然とした内容なのが問題。
なんかもっと違う言葉はなかったのかよ。
なので、主人公の成長もまあもちろん描かれはするんだけど、
なんか上手い物語じゃないなって感じはする。
とは言っても、真面目に作ってある映画なので、
実は好意的に観れる部分も多くある。
まず序盤のラウンジみたいなところで、
今回の主要キャラクターの紹介シーンがある。
いろんな種類の奴らがいますよと、
とても映画的に親切に紹介してくれる。
ラウンジ的なところでも、島に到着して車に乗る前も、
いついかなる時でもシャンパンを進めてくるサービスはどうかと思うが、
唾液で感染するとか、噛まれたばかりのゾンビは早く動くなど、
実に映画の設定をスムーズに説明してくれる手際が素晴らしい。
つまり映画の運び方のテンポは上手かったと思う。
あと画は頑張っていた。
備品というかセットもチープっぽさもなく、
ゾンビのメイクやエキストラの数など、
そんなに画として劣っている感じはしなかった。
特にラストのあの扉を開けてからの全力疾走。
あのシーンは画としても「おおっ!」って盛り上がった。
直後に海水にUSBメモリは濡れても大丈夫なのかとは思ったが。
そんな訳で良いところもしっかりあるんですよね。
でも、やっぱり物語として何か乗り切れない部分があるし、
どうしても上手くない部分も観えてしまう。
終盤は特に建物の構造が意味不明。
忍者屋敷並みに色んな部屋につながっていて、
まさかのシステム管理室や「あの施設」までたどり着いてしまうという。
無理があるよね構造的に。
もちろん、映画で描かれていない部分で、
めちゃめちゃ長い距離を主人公達は走っているのかも知れないけど、
ちょっとあそこら辺はごまかした感が否めない。
あと、島にミサイルが撃ち込まれるブリムストンプロトコルですが、
残り何時間、残り何分って観ている僕らには知らせてくれるのですが、
主人公達は全く分からないので主人公達がなんとなく時間がないってだけで、
全然ドキドキ感がない…もったいない。
あとはシステム本部がゾンビに落ちるのが早すぎると思うし、
ゾンビになったばっかりの奴は速いって言うけど、
人間を見つけるまでは同じようにノロノロしてるのが不思議。
そして、とある人物が「生きとったんかいワレ!」って展開なのだが、
特に何って訳でもない。
なんかさ…せっかく生きていたんだから、
実はバイオハザードRE2のエイダみたいに裏でこそっと主人公助けてましたとか、
何かあの人物が生きていた意味がないと…。
ただ生きてましたって言われても、ふーんで終わっちゃうじゃん。
そして、黒幕というか「リゾート」を作ったヴァレリー・ウィルトンですが、
映画の最初にヴァレリーとはどんな人物なのかみたいに思わせぶりにしておいて、
特に深い人間でないのは振った割りにそんなんかいって。
そんな感じかなあ。
ゾンビの語源が奪われた魂って説明するシーンがありまして、
なるほど「リゾート」なんて作ったりやってくる人間こそ、
今や魂をなくしていてゾンビになってしまってるじゃないかってね。
そんなところは真面目だなあと思いました。
あと最初の映像を観てPOVの映画なのかなと思ったら、
全くそんな事はなかった…あそこのシーンはなんだったのだろうか。
あ、あとあれは映画「ランド・オブ・ザ・デッド」のオマージュなのかと思ったが、
そもそもがゾンビって存在が既に一般化してるからそんな事もないのかなと。
さて、この映画「ゾンビ・サファリパーク」ですが、
原題は「The Rezort」です。
まさにこの映画がメインで扱ってる「リゾート」ですが、
この映画はこれに尽きると思うんですよ。
ゾンビをいわゆる奴隷として有効活用して、
人間がバカンスを楽しんだりするリゾート。
このリゾートを管理する人、楽しむ人、反対する人…。
この映画は「リゾート」を通して、
いろんなものを描いている訳で、
原題の「The Rezort」はシンプルだけど凄く的を得ている。
それに対して邦題の「ゾンビ・サファリパーク」って。
B級感を出して自分みたいなB級好きを狙ったんだと思うけど、
1度でもこの作品を観て真面目に作ってる感じを知っていたら、
こんなふざけたタイトルはつけられないですよね。
ずっと邦題問題については書いているのですが、
日本語字幕とかちゃんと名前を出すんだから、
邦題をつけた奴も作品は一生残るわけなんだから、
名前を出して責任を持つべきだと思うんですよ。
1度も映画を観てない人が名前と付けるとか、
制作する側からしたら嫌だと思いますよ。
ブリムストンプロトコルで邦題付けた奴のいる場所を爆撃して欲しい。
なんかサクッと観れる映画はないかとNetflixを起動させて見つけたのがコレ。
という訳でPS4でNetflixを使って鑑賞…日本語吹き替え版。
映画「ゾンビ・サファリパーク」は2015年制作のスティーヴ・バーカー監督作品。
スティーヴ・バーカー監督の他の作品を観てないのですが、
映画「ゾンビ・ソルジャー」とかそんな感じの映画を監督しています。
物語の簡単なあらすじですが、
とりあえずゾンビみたいになっちゃうクロモシンAというウイルスのせいで、
人間VSゾンビの戦争が起こり20億人の人間が犠牲になった…それから7年。
生き残ったゾンビを島で隔離し人間がゾンビを虐殺できる観光島が出来ていた。
父をゾンビに殺されたメラニーは心の傷のセラピーの一環でそのリゾートに行く事に。
しかし、絶対に安全といわれていたセキュリティシステムが停止し、
島の人間はゾンビに襲われはじめてしまう…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公メラニーを演じるのはジェシカ・デ・ゴウ。
確かすぎて華が目立つ若すぎる女性なんかだと、
今回のシナリオとはマッチしなかったと思うので、
そういう意味では絶妙なバランスのとれた人選だと思う。
デカすぎない胸が逆に目を引く。
メラニーの彼氏ルイスを演じるのはマーティン・マッキャン。
ダンディ過ぎないのが良いところ。
まあ戦争体験者ならもうちょっとマッチョでも良いかもしれないが。
でも、それだとあの展開になりそうにないので、
やっぱりこれぐらいがちょうど良かったのかも。
メラニー達と同じツアーに参加している男アーチャーを演じるのはダグレイ・スコット。
一般的なハリウッド映画だったら一番主人公顔。
実はあんまり深いキャラクターは描かれていなのだが、
画に力があるのでなんか好きになっちゃう。
これがある種の才能だと思う。
その他、ジャッサ・アールワリャ、エレン・リスなどが出演しています。
さて、映画「ゾンビ・サファリパーク」の感想ですが、
タイトルからしてバカ映画っぽかったので、
サクッとくだらない映画を観るつもりで選んだのに、
実は真面目に作られた映画で「そうなんだ!」と驚きました。
邦題問題については最後に触れたいと思います。
で、実は真面目に作られたゾンビ映画だったと知って、
崩した足をちゃんと戻して映画を観ていたのですが、
物足りない…というのが正直な感想。
この映画で大事なのは「リゾート」という「特殊な設定」ですが、
「昔、人間とゾンビの戦争があって多くの人が犠牲になった」という状況と、
どうしてその「リゾート」が出来たのか、
ゾンビの有効活用とは一体何なのかと、
冒頭のニュース映像などで手際よく説明するのは良かったと思います。
…が、「リゾート」にてゾンビを楽しく狩る事が出来ますよって話ですが、
普通楽しく狩りたいって人は集まるだろうか。
いや、動物を見に行く、恐竜を見に行くというのは分かるが、
20億人の犠牲がでたゾンビって、恨みや復讐心はあっても、
楽しく狩りに行くって…なるもんだろうか。
あとネタバレになるので詳しく物語は書きませんが、
映画の中盤にゾンビも人間だから殺したくない、みたいなセリフがあるが、
20億人の被害を受けた状況の人間でもそんな事を言うのだろうか。
いまいち、登場人物に感情移入できないというか、
心理状況が理解できないというか…。
で、物語として過去に父をなくし心に傷のある主人公なのだから、
起きる困難を乗り越えてその心の傷も乗り越える話なんだろうと思ったが、
あんまり父の存在って関係ない…みたいな。
そもそも親父のメッセージが強くなれって漠然とした内容なのが問題。
なんかもっと違う言葉はなかったのかよ。
なので、主人公の成長もまあもちろん描かれはするんだけど、
なんか上手い物語じゃないなって感じはする。
とは言っても、真面目に作ってある映画なので、
実は好意的に観れる部分も多くある。
まず序盤のラウンジみたいなところで、
今回の主要キャラクターの紹介シーンがある。
いろんな種類の奴らがいますよと、
とても映画的に親切に紹介してくれる。
ラウンジ的なところでも、島に到着して車に乗る前も、
いついかなる時でもシャンパンを進めてくるサービスはどうかと思うが、
唾液で感染するとか、噛まれたばかりのゾンビは早く動くなど、
実に映画の設定をスムーズに説明してくれる手際が素晴らしい。
つまり映画の運び方のテンポは上手かったと思う。
あと画は頑張っていた。
備品というかセットもチープっぽさもなく、
ゾンビのメイクやエキストラの数など、
そんなに画として劣っている感じはしなかった。
特にラストのあの扉を開けてからの全力疾走。
あのシーンは画としても「おおっ!」って盛り上がった。
直後に海水にUSBメモリは濡れても大丈夫なのかとは思ったが。
そんな訳で良いところもしっかりあるんですよね。
でも、やっぱり物語として何か乗り切れない部分があるし、
どうしても上手くない部分も観えてしまう。
終盤は特に建物の構造が意味不明。
忍者屋敷並みに色んな部屋につながっていて、
まさかのシステム管理室や「あの施設」までたどり着いてしまうという。
無理があるよね構造的に。
もちろん、映画で描かれていない部分で、
めちゃめちゃ長い距離を主人公達は走っているのかも知れないけど、
ちょっとあそこら辺はごまかした感が否めない。
あと、島にミサイルが撃ち込まれるブリムストンプロトコルですが、
残り何時間、残り何分って観ている僕らには知らせてくれるのですが、
主人公達は全く分からないので主人公達がなんとなく時間がないってだけで、
全然ドキドキ感がない…もったいない。
あとはシステム本部がゾンビに落ちるのが早すぎると思うし、
ゾンビになったばっかりの奴は速いって言うけど、
人間を見つけるまでは同じようにノロノロしてるのが不思議。
そして、とある人物が「生きとったんかいワレ!」って展開なのだが、
特に何って訳でもない。
なんかさ…せっかく生きていたんだから、
実はバイオハザードRE2のエイダみたいに裏でこそっと主人公助けてましたとか、
何かあの人物が生きていた意味がないと…。
ただ生きてましたって言われても、ふーんで終わっちゃうじゃん。
そして、黒幕というか「リゾート」を作ったヴァレリー・ウィルトンですが、
映画の最初にヴァレリーとはどんな人物なのかみたいに思わせぶりにしておいて、
特に深い人間でないのは振った割りにそんなんかいって。
そんな感じかなあ。
ゾンビの語源が奪われた魂って説明するシーンがありまして、
なるほど「リゾート」なんて作ったりやってくる人間こそ、
今や魂をなくしていてゾンビになってしまってるじゃないかってね。
そんなところは真面目だなあと思いました。
あと最初の映像を観てPOVの映画なのかなと思ったら、
全くそんな事はなかった…あそこのシーンはなんだったのだろうか。
あ、あとあれは映画「ランド・オブ・ザ・デッド」のオマージュなのかと思ったが、
そもそもがゾンビって存在が既に一般化してるからそんな事もないのかなと。
さて、この映画「ゾンビ・サファリパーク」ですが、
原題は「The Rezort」です。
まさにこの映画がメインで扱ってる「リゾート」ですが、
この映画はこれに尽きると思うんですよ。
ゾンビをいわゆる奴隷として有効活用して、
人間がバカンスを楽しんだりするリゾート。
このリゾートを管理する人、楽しむ人、反対する人…。
この映画は「リゾート」を通して、
いろんなものを描いている訳で、
原題の「The Rezort」はシンプルだけど凄く的を得ている。
それに対して邦題の「ゾンビ・サファリパーク」って。
B級感を出して自分みたいなB級好きを狙ったんだと思うけど、
1度でもこの作品を観て真面目に作ってる感じを知っていたら、
こんなふざけたタイトルはつけられないですよね。
ずっと邦題問題については書いているのですが、
日本語字幕とかちゃんと名前を出すんだから、
邦題をつけた奴も作品は一生残るわけなんだから、
名前を出して責任を持つべきだと思うんですよ。
1度も映画を観てない人が名前と付けるとか、
制作する側からしたら嫌だと思いますよ。
ブリムストンプロトコルで邦題付けた奴のいる場所を爆撃して欲しい。
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