2019年12月19日
映画「血を吸う粘土」の感想…もっと評価されても良いと思うけど映画としてはどう観ればいいのか戸惑う。
今日は映画「血を吸う粘土」の感想です。
何かホラー映画がないかなとNetflixで検索して目に止まったのがこちら。
という訳でPS4のNetflixで鑑賞。
映画「血を吸う粘土」は2017年公開の梅沢壮一監督作品。
梅沢壮一監督は様々な映画で特殊メイクなどで携わっていますが、
この映画が初の長編監督作品になります。
映画の簡単なあらすじですが、
美術講師の藍那ゆりが運営する美術教室には美術大学を目指す学生が通っていた。
ある日、藍那ゆりは工房の近くで袋に入った粘土を見つけ持ち帰ってしまう。
その後、東京から返ってきた学生の日高香織がたまたまその粘土を使う事で、
予想もしていなかった状況になってしまうのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
東京から帰ってきた日高香織を演じるのは武田杏香。
学生感が良い感じにでていた様な気がします。
香織の友人望月愛子を演じるのは杉本桃花。
とりあえず頑張っていたと思います。
美術講師の藍那ゆりを演じるのは黒沢あすか。
流石というか圧倒的に疲れた表情が良い。
他の出演者がほとんど若い子なので、
やっぱり演技の差が出てしまうなあと思った、流石。
その他、藤田恵名、牧原ゆゆ、篠田諒などが出演。
津田寛治も良い役で出ていまいした…持ってくなあ。
さて、映画「血を吸う粘土」の感想ですが、
もっと評価されても良いと思うし才能が溢れる映画だと思うけど、
それでも1つの映画として観ると消化不良な感じは否めない、
なんというか惜しい映画でした。
はっきり言ってビジュアルに関しては凄い。
画の質感とかにこだわってるのも分かるし、
なんと言ってもクレイアニメーションは圧巻。
クライマックスシーンはヤン・シュヴァンクマイエルの映画かなと思った。
凄い…本当にこれは凄い。
日本でこんな映像が作れる人がいるんだなと思った。
それについては間違いなくもっと評価されるべきだし、
顔の中から顔の中から顔が出るとか、
鼻の中というか喉の中から視点という新しい画とか、
被害者が粘土に襲われた後にも意識があるってシーンがあって、
それが最終的にどうなるかって展開は見事だし、
見どころは間違いなくある。
それでも先ほども書いた1つの映画として観た消化不良な理由として、
「どの様に観れば良いのか分からない」バランスなのは上手くないと思う。
この映画は真面目に恐がらせているのか、
ちょっと笑わせようとしている映画なのか観てる間は判断が難しい。
まず視聴者を精神的に追い詰める様な要素はないので、
観終わった後に心に傷が出来るような恐さは全くない。
そして画的に恐がらせにくるかと言えばそこまでのシーンはない。
津田寛治が1人で頑張ってくれてはいる。
真面目にやってるのにそれが面白いっていう映画「デスフォレスト恐怖の森2」みたいな、
ある意味振り切ったバカホラーだったら個人的には大好物なんだけど、
この映画はどのタイプのホラーなのか終盤のシーンまで分からなかった。
ネタバレにならない様に結末は書きませんが、
最後まで観たら「ああ、笑っていい映画なんだ」って分かるんだけど、
そこまでは本当に真面目やってるのかどうなのかが分からない。
画のトーンとしては真面目に恐がらせにきてる気がするのに、
粘土に手を噛まれたというか包まれた時は全然痛そうに見えないし、
あるシーンで襲われる時の三角定規じゃねえかってのも、
その時はどういう風に観れば良いか分からなくて困った。
そもそも、あの粘土がどうやってウサギ小屋空けたんだとか、
粉末でもダメだったら乾燥させない方が良いじゃんとか、
まあその他細かいツッコミどころはなくはないけど、
なんと言ってもバランスが…悪かったと思う。
とりあえずこの映画は真面目にやってるのを笑っていい映画でした。
あと、やっぱりこの映画のテーマである「東京」ってものが、
あんまり物語として上手く使えてない。
東京へのコンプレックスというか怨念の具現化。
田舎は東京には勝てない、やっぱり東京は違うんだなとか、
確かに映画の序盤からちょくちょく出してはいるけど、
それだと冒頭の受験者数と合格者数の表記とか、
藍那ゆりの二股されてた事とかを印象的に出すのは、
別に東京とはあんまり関係ないんじゃないだろうか。
クライマックスのBGMはちょっと合ってないかも。
それでも津田寛治が頑張っているから観て欲しいなあ。
そんな感じかな。
こんな映画が邦画にあったんだと、
もっと評価されても良いとは思うのだけど、
映画としてはなかなか乗り切れない作品ではありました。
エンドロールの時にスタッフに西村喜廣って名前を見つけて、
「そっちだったか」って思った。
先に知っていればもっと笑って観れたのかも知れない。
あと東京のランドマークって今でも東京タワーなんだなってのは思った。
何かホラー映画がないかなとNetflixで検索して目に止まったのがこちら。
という訳でPS4のNetflixで鑑賞。
映画「血を吸う粘土」は2017年公開の梅沢壮一監督作品。
梅沢壮一監督は様々な映画で特殊メイクなどで携わっていますが、
この映画が初の長編監督作品になります。
映画の簡単なあらすじですが、
美術講師の藍那ゆりが運営する美術教室には美術大学を目指す学生が通っていた。
ある日、藍那ゆりは工房の近くで袋に入った粘土を見つけ持ち帰ってしまう。
その後、東京から返ってきた学生の日高香織がたまたまその粘土を使う事で、
予想もしていなかった状況になってしまうのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
東京から帰ってきた日高香織を演じるのは武田杏香。
学生感が良い感じにでていた様な気がします。
香織の友人望月愛子を演じるのは杉本桃花。
とりあえず頑張っていたと思います。
美術講師の藍那ゆりを演じるのは黒沢あすか。
流石というか圧倒的に疲れた表情が良い。
他の出演者がほとんど若い子なので、
やっぱり演技の差が出てしまうなあと思った、流石。
その他、藤田恵名、牧原ゆゆ、篠田諒などが出演。
津田寛治も良い役で出ていまいした…持ってくなあ。
さて、映画「血を吸う粘土」の感想ですが、
もっと評価されても良いと思うし才能が溢れる映画だと思うけど、
それでも1つの映画として観ると消化不良な感じは否めない、
なんというか惜しい映画でした。
はっきり言ってビジュアルに関しては凄い。
画の質感とかにこだわってるのも分かるし、
なんと言ってもクレイアニメーションは圧巻。
クライマックスシーンはヤン・シュヴァンクマイエルの映画かなと思った。
凄い…本当にこれは凄い。
日本でこんな映像が作れる人がいるんだなと思った。
それについては間違いなくもっと評価されるべきだし、
顔の中から顔の中から顔が出るとか、
鼻の中というか喉の中から視点という新しい画とか、
被害者が粘土に襲われた後にも意識があるってシーンがあって、
それが最終的にどうなるかって展開は見事だし、
見どころは間違いなくある。
それでも先ほども書いた1つの映画として観た消化不良な理由として、
「どの様に観れば良いのか分からない」バランスなのは上手くないと思う。
この映画は真面目に恐がらせているのか、
ちょっと笑わせようとしている映画なのか観てる間は判断が難しい。
まず視聴者を精神的に追い詰める様な要素はないので、
観終わった後に心に傷が出来るような恐さは全くない。
そして画的に恐がらせにくるかと言えばそこまでのシーンはない。
津田寛治が1人で頑張ってくれてはいる。
真面目にやってるのにそれが面白いっていう映画「デスフォレスト恐怖の森2」みたいな、
ある意味振り切ったバカホラーだったら個人的には大好物なんだけど、
この映画はどのタイプのホラーなのか終盤のシーンまで分からなかった。
ネタバレにならない様に結末は書きませんが、
最後まで観たら「ああ、笑っていい映画なんだ」って分かるんだけど、
そこまでは本当に真面目やってるのかどうなのかが分からない。
画のトーンとしては真面目に恐がらせにきてる気がするのに、
粘土に手を噛まれたというか包まれた時は全然痛そうに見えないし、
あるシーンで襲われる時の三角定規じゃねえかってのも、
その時はどういう風に観れば良いか分からなくて困った。
そもそも、あの粘土がどうやってウサギ小屋空けたんだとか、
粉末でもダメだったら乾燥させない方が良いじゃんとか、
まあその他細かいツッコミどころはなくはないけど、
なんと言ってもバランスが…悪かったと思う。
とりあえずこの映画は真面目にやってるのを笑っていい映画でした。
あと、やっぱりこの映画のテーマである「東京」ってものが、
あんまり物語として上手く使えてない。
東京へのコンプレックスというか怨念の具現化。
田舎は東京には勝てない、やっぱり東京は違うんだなとか、
確かに映画の序盤からちょくちょく出してはいるけど、
それだと冒頭の受験者数と合格者数の表記とか、
藍那ゆりの二股されてた事とかを印象的に出すのは、
別に東京とはあんまり関係ないんじゃないだろうか。
クライマックスのBGMはちょっと合ってないかも。
それでも津田寛治が頑張っているから観て欲しいなあ。
そんな感じかな。
こんな映画が邦画にあったんだと、
もっと評価されても良いとは思うのだけど、
映画としてはなかなか乗り切れない作品ではありました。
エンドロールの時にスタッフに西村喜廣って名前を見つけて、
「そっちだったか」って思った。
先に知っていればもっと笑って観れたのかも知れない。
あと東京のランドマークって今でも東京タワーなんだなってのは思った。
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