2009年11月25日
穴吹工務店が会社更生法の適用を申請
ここ最近大手・中堅・上場企業等で目立った経営破綻のニュースがありませんでしたが、昨日株式会社穴吹工務店がとうとうバンザイしましたね。
穴吹工務店といえば、歴史も古く(昭和36年設立)、いつも供給戸数ランキングでは常に、ベスト5以内には顔を出していた会社です。特徴は以下の内容です。
1.「サーパスマンション」というブランドで全国の地方都市を主要なエリアとしていた
2.用地取得・企画・設計・施工・販売・アフターサービスを全て自社にて行っていた
3.2008年の供給ランキングでは3位であった
規模が大きい、歴史があるなどの理由で安心して購入されても、こういうことが今後もあるかもしれませんので、皆さんはマンションを購入される際には、十分経営状態などもリサーチすることが重要ですね。
→ 倒産しそうな企業はまだまだごろごろしてますし、来年3月までに規模を問わず、倒産する企業が現れると予想されます。
ところで、皆さんは「アルデプロ」という会社をご存知でしょうか?
この会社は中古マンションを自社で買い取り、リフォームを行って一般消費者に販売する事業を行っていました。このビジネスモデルで一時期は業績が好調で、2〜3年前頃は派手にテレビコマーシャルをやったり、首都高速を走るとやたらとビルの屋上に大きな会社名の書かれた看板を掲出していました。
2004年に東証マザーズ市場に上場後、売上高781億円、経常利益116億円も稼いでいました。しかしながら、昨年の決算では純損失が100億円を超える数字となってました。
昨日付けでこの会社に対し、有価証券報告書の虚偽記載による課徴金(2億8155万円)の納付命令を証券取引等監視委員会が、内閣総理大臣及び金融庁長官に対し勧告する旨の公表があったとのことです。
→ 虚偽記載とは、実際は赤字決算なのに黒字であると公表したり、黒字の額が少ない額なのに、多い金額に膨らませ業績をよく見せかけることです。実際、この会社は2008年8月の無担保転換社債型新株予約権付社債を発行する前に業績を実態よりも良く見せかけ、資金調達を市場から得ようとした行為が問題視されています。
東証マザーズに上場している企業でも、なりふり構わず倒産を回避するためにはなんでもやってしまう(法律を犯すことも止む無し)ということが露呈しています。この会社のホームページを見ますと、CSRとか、コーポレートガバナンス・ゴーイングコンサーンなどと記載がありましたが、株主や関係者等に対し多大な迷惑をかけ、嘘をついてでも生き残ろうとしている姿勢には全くあきれます。今回の課徴金の支払いにも苦慮するのではないかと容易に予測でき、株主の方は冷静に考えられた方がよいかもしれませんね。
この業界の体質にはあきれますが、昔から比べますとこれでも少しは良くなってきていると思います。
上場企業には会計監査や内部統制など、法的な規制により徐徐にではありますがコンプライアンスの精神は浸透してきているとは思われます。ただ、おいこまれた状態で、資金調達の都合や決算発表目前などのタイミングなど最後の最後は、経営者の良心が問われていると考えられます。
以上
穴吹工務店といえば、歴史も古く(昭和36年設立)、いつも供給戸数ランキングでは常に、ベスト5以内には顔を出していた会社です。特徴は以下の内容です。
1.「サーパスマンション」というブランドで全国の地方都市を主要なエリアとしていた
2.用地取得・企画・設計・施工・販売・アフターサービスを全て自社にて行っていた
3.2008年の供給ランキングでは3位であった
規模が大きい、歴史があるなどの理由で安心して購入されても、こういうことが今後もあるかもしれませんので、皆さんはマンションを購入される際には、十分経営状態などもリサーチすることが重要ですね。
→ 倒産しそうな企業はまだまだごろごろしてますし、来年3月までに規模を問わず、倒産する企業が現れると予想されます。
ところで、皆さんは「アルデプロ」という会社をご存知でしょうか?
この会社は中古マンションを自社で買い取り、リフォームを行って一般消費者に販売する事業を行っていました。このビジネスモデルで一時期は業績が好調で、2〜3年前頃は派手にテレビコマーシャルをやったり、首都高速を走るとやたらとビルの屋上に大きな会社名の書かれた看板を掲出していました。
2004年に東証マザーズ市場に上場後、売上高781億円、経常利益116億円も稼いでいました。しかしながら、昨年の決算では純損失が100億円を超える数字となってました。
昨日付けでこの会社に対し、有価証券報告書の虚偽記載による課徴金(2億8155万円)の納付命令を証券取引等監視委員会が、内閣総理大臣及び金融庁長官に対し勧告する旨の公表があったとのことです。
→ 虚偽記載とは、実際は赤字決算なのに黒字であると公表したり、黒字の額が少ない額なのに、多い金額に膨らませ業績をよく見せかけることです。実際、この会社は2008年8月の無担保転換社債型新株予約権付社債を発行する前に業績を実態よりも良く見せかけ、資金調達を市場から得ようとした行為が問題視されています。
東証マザーズに上場している企業でも、なりふり構わず倒産を回避するためにはなんでもやってしまう(法律を犯すことも止む無し)ということが露呈しています。この会社のホームページを見ますと、CSRとか、コーポレートガバナンス・ゴーイングコンサーンなどと記載がありましたが、株主や関係者等に対し多大な迷惑をかけ、嘘をついてでも生き残ろうとしている姿勢には全くあきれます。今回の課徴金の支払いにも苦慮するのではないかと容易に予測でき、株主の方は冷静に考えられた方がよいかもしれませんね。
この業界の体質にはあきれますが、昔から比べますとこれでも少しは良くなってきていると思います。
上場企業には会計監査や内部統制など、法的な規制により徐徐にではありますがコンプライアンスの精神は浸透してきているとは思われます。ただ、おいこまれた状態で、資金調達の都合や決算発表目前などのタイミングなど最後の最後は、経営者の良心が問われていると考えられます。
以上