ハードディスクの故障です。
データ復旧のお話をしようとも思いましたが、
今回は予防のお話をさせて頂きたいと思います。
ハードディスクは人間と同じで、
夏の暑い時と冬の寒い時に調子が
悪くなりやすい事が修理をしていて分かりました。
さらに人間と同じで、ハードディスクも大きな故障の前に、
何等かのサインがある場合が多いのです。
「起動時1回では起動しない」
「音がいつもと違う」
等です。
そして修理してきた中で最も多い原因が、
ハードディスク基板の腐食による接触不良です。
赤丸部分の裏が接触部ですが、
こちらからも腐食で色の変色が見て取れます。
この状態を放置しているといずれ起動しなくなり、
データの復旧も簡単にはできなくなります。
もし腐食が疑われる場合は基盤を取り外し、
腐食を取り除く事で延命する事が出来ます。
基盤を取り外すためには
T型トルクス(星形)ねじ回しが必要になる事があります。
ハードディスクごとに違いますので、
合った物を探してください。
外しましたら、私は接点回復剤というものを
使って腐食を取り除きます。
これは接点部分の腐食を取り除き、
以後の腐食を防いでくれる効果があります。
なければ研磨剤の入った歯磨き粉を
綿棒に付け、軽く擦る事で落とせます。
水分が残ってしまうとまた腐食してしまうので、
綺麗にふき取ってください。
世の中のハードディスクの故障原因の大半は、
実はこの接点部分の腐食が原因です。
パソコンやハードディスクレコーダーがすぐ壊れるという方は、
湿気の多い所に設置していませんか?
メンテナンスと共に環境管理をする事で、
故障は格段に減らす事ができます。
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