インターネットを引きたい」
と、いう依頼が入りました。
外に面した渡り廊下を経由するので、
有線で敷設するのは大変な環境でした。
かと言って、無線LANでも電波が直では
届きませんでした。
電源系統も違うので、PLCも使えません。
そこで提案したのがWDS (Wireless Distribution System)です。
アクセスポイント間通信・リピータ機能とも言われます。
無線LANルーター3台(ルーター機能は使っておりませんので、
機器をアクセスポイントと呼びます。)を
中継としてつないで接続するというものです。
設置前は何度もテストを重ね、
安定した通信ができる設置場所を確認しての作業でした。
Wi-Fiが安定して届く範囲は、
障害物が無い場合100メートル程が限界です。
障害物がある状態でしたので、
途中中継に1台置くことで補完しました。
設置から2年程は何も問い合わせが
ありませんでしたので、
通信は安定していたものと考えられます。
ただ、2年目に3台のうち1台が故障した事で
連絡が入りました。
このWDSという機能は
同種の機器同士でなければならないため
(可能な場合もありますが、安定しない為お勧めしません)、
一台が故障してしまった場合でも、
同じ機種に交換をしなければなりません。
2年という月日のため、ルータの世代移行が行われており、
同型の入手が困難な状態でした。
それでも何とか入手はでき、復旧できました。
以上のような事例がありましたので、
以後はWDSの設置をした場合、
故障対応やチェック用に
同型の予備機を保管するようにしました。
以下のような状況には。このWDS機能が役に立つかもしれません。
・三階建ての家で1階から3階へ届かない時、各階にルーターを設置。
・家の離れまで届かない時、離れに近い場所に一台アクセスポイントを設置して中継。
・どうしても障害物があって電波が弱くなる環境では、間にアクセスポイントを設置して障害物を迂回。
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