メンテナンスを行った次の日、電話はかかってきました。「弥生販売のクライアントPCがサーバーに接続できなくなった」というものです。心あたりがあるとすれば、メンテナンスで行ったウィンドウズアップデートです。
メンテナンス時にウィンドウズアップデートを行う理由
毎週水曜日にあるアップデートですが、すぐに行うとアップデートプログラム自体にミスがあり、パソコンに不具合をきたすことがあるのと、仕事中にアップデートが行われてしまうと業務に支障をきたすからです。
ウィンドウズアップデート日から数日経過した比較的仕事量の少ない日をメンテナンス日に設定し、不具合が発生しても対処できる状態で行っています。
今回、弥生販売にウィンドウズアップデートで不具合が発生しましたが、このことが被害を最小限に抑えてくれたと感じます。
弥生販売のクライアントがSQLサーバーにつながらない時にする事
メーカーサイトには、この症状がでた時の対処方が書かれています。それは、SQLサーバーの置かれているパソコンのファイアーウォール設定を変更してやる作業です。
⇒メーカーの作業概要
SQLのバージョンによって、2つファイルの保存場所が違うので事前に調べる必要があります。調べ方については、「SQL Server関連ファイルの場所を確認する」でメーカーサイトでも説明があります。
顧客の対応にて、この作業を行ってもらおうと思ったところ、すでに設定が完了していることが分かりました。
弥生販売のクライアントがSQLサーバーに接続できなくなった本当の原因
SQLサーバーのパソコンの設定に問題が無く、クライアントPCにウイルス対策ソフトなどもインストールされておらず、通信が遮断される原因が思い浮かびませんでした。
ふとある事を思い出しました。数か月前に「業務用のSNS通信アプリ」に不具合が生じ対処したことを。UTM です。今回のウィンドウズアップデートでは、おそらくセキュリティが強化される更新だったのだと予測します。
UTM の機器側でも、その大きな変化に対応できない不具合が生じたのだと考えました。UTM を納品したのは、私の会社では無く、別会社です。メンテナンス上、私の予測・対応できる範囲内では問題が見当たらないため、UTM 設置会社に事情を連絡してもらうことにしました。しかし結局、UTM が原因ではありませんでした。
数時間後、弥生のサポートセンターにやっとのことでつながり、対処することができたとのことです。方法は、先に説明しました「ファイアーウォールの設定」で本来、プライベートのチェックポックスをオンにすればよいところを、「パブリック」のチェックボックスもオンにするというものです。
対象は「sqlservr.exe」の方だったと思います。本来はパブリックにはしないはずのものですが、応急的な対処といったものだと思います。近いうちに修正の更新プログラムが作られると思います。