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2022年04月15日

北欧の決断

下の写真を見ると、知的でしっかり者の雰囲気のする女性二人が、和やかに散歩をしているように見える。しかし、実は、そんな平和な話題ではない。
スウェーデンとフィンランドの首相が、13日に共同の記者会見を行いNATO 加盟への意向を発表した。
恥ずかしながら、フィンランドが、19世紀には帝政ロシアの領土の一部だったということは、多分世界史で習ったのだろうが、全く記憶になかった。あらためて地図を眺めると、確かにロシアと国境を接している。その国境は1300キロにもなるという。
220415フィンランドとスウェーデン首相.jpg
スウェーデンのアンデション首相(左)とフィンランドのマリン首相(ロイター)

フィンランドは、ロシア革命後に独立し、第二次世界大戦後は、非同盟性政策を貫いてきた。またスウェーデンは、19世紀のナポレオンとの戦い以降、200年あまりも中立国として戦争に関わっていないという。長年にわたって、中立を維持しNATOに対してもロシアに対しても慎重な姿勢をしてきた両国が、ウクライナ侵攻によって、その長い中立の立場に別れを告げ、NATO 加盟を検討している意向を表明したのである。

もはやスターリン以上の専制君主となってしまったプーチンの脅威は、NATOの構造も激変させた。それは言い換えれば、第三次世界大戦も起きかねない事態がさらに進んでいるということかもしれない。
この二国の動きに対し、ロシアはすぐに厳しい反応を示した。NATO の脅威に対抗するためにウクライナを取り込もうとして侵攻したプーチン大統領にとって、この二国の発表は、むしろ裏目に出たことになる。

たまたま偶然であるが、長年の中立を放棄するという大きな決断に傾いた二人の首相は、女性であった。先日の外相会議でもそうだったが、世界中で、大きな仕事のステージで女性のトップが活躍する時代が本当にやってきていることを実感するできごとでもあった。

いずれにせよ、かつての冷戦時代よりもっと、世界中が高いリスクにさらされている事態が続くことになる。恐怖の第二次冷戦である。平和への祈りがどんどん遠くなっていくようにも感じてしまう。
#NATO

2022年04月13日

異才の建築の喪失

銀座8丁目というか、昭和通りの向こう側というか、我々の世代にとっては、海岸通りの交差点を通る時に目に入る異形の建築物が、中銀マンションである。
設計者は、黒川紀章。彼の代表作のひとつである。
外観は、さいころが集まったような不思議な姿で、実は、マンションの一部屋一部屋が、ユニットになっていて、部屋一つを、個別に丸ごと取り換えできるというところがウリであった。しかし、たぶん、それを実践した部屋はなかったと思う。
220413中銀マンション.jpg
(lifehacker)

保存しようという動きもあったようだけれど、結局解体することが決定し、住人も、3月の時点で全員が退去している。
いよいよ12日から解体工事が始まるという新聞記事を目にして、ちょっと胸が痛んだ。

一度部屋を見てみたいと思ったけれど、残念ながら訪れる機会は、ついになかった。
デザイナーなど私と身近な業界の人が数多く入っていたので、調べれば知り合いも見つかったのではないかと思うだけに、重ね重ね残念ではある。

一部屋のユニットを保存する動きはあるようで、数多くのオファーが世界中から来ているようだから、個別の部屋は、世界のどこかでいきつづけるようではあるのが、せめてもの救いである。
建築というのは、当然耐用年数がある。いつかは壊れる。もちろん法隆寺のように木造建築であっても、何百年も残り続けるものもあるけれど、それはかなり例外的だ。

世界に名をとどろかせたユニークな建築は、コロナによるスティホーム型のライフスタイルの中で、あらためて、人間が暮らすコンパクトな住まいのユニットとしての設計思想の優秀さが、注目された。

世界のどこか、できれば日本のどこかで、このユニークな建築物の部屋のユニットだけでも、生きながらえてくれることを心から祈っている。
#中銀マンション

2022年04月12日

春すすむ

昨日も今日も、25度前後という夏のような気温になった。
ついこの間まで、我が家の中庭には根雪があったというのに、今はもう跡形もない。

わが町自慢の千本桜も、散り始めて少し葉桜になってきている。季節は一気に春から初夏のようだ。
気温が上がると、冷たい麺類がおいしい。
一昨日は、のりと大根おろしでざるそばを、今日も、そうめんを作って食べた。
地球温暖化に伴い、季節の移り変わりの速度が早くなったように感じる。
220412そうめんランチ.jpg

雪の多い冬が終わったと思ったら、今度はまたフェーン現象による灼熱の夏がやってくるのだろうか?以前も書いたけれど、私が子供の頃には、「暑いですねえ」と人々が言う気温は30度くらいだったように思う。それが今は、35度を超えたりする。
わが百年古民家は、つい10年前までは、夏にエアコンなど全く必要なかった。
外気温が30度くらいでも、だいたい5度くらい室内は低いので、真夏でもほとんど25度くらいだったように思う。それが今では、室内でも30度を超える日が多くなった。
明らかに天候が変わってきている。

今朝は、お向かいのお寺の境内で、花まつりの出車を見た。幼稚園児がお釈迦様の像を積んだ象の車を引いて町中を回りお寺に戻ってくるのだ。
60数年前に、私もこの行事をやった。
通りには、たくさんの見物人がいて、気恥ずかしいのと晴れがましいのとが入り混じった感覚を味わったことを、60年後の幼稚園児の姿を見て突然思い出した。記憶というのは不思議なものだ。

ウクライナの紛争は、まだ終わりが見えない。長期あkする見通しが主流となっている。

今年もまだ、コロナと共存する夏が続く。さて、いったいどんな夏になるのだろうか?
ウクライナに平和が訪れ、世界中のコロナウィルスがおさまることを誰もが願っているけれど、その願いは、なかなか叶いそうにない。

#春から夏へ

2022年04月11日

オーガスタの春

伝統あるゴルフのメジャートーナメントであるマスターズが終わった。
昨年は、日本人で初めて、松山英樹が優勝するという記念すべき大会であった。
松山が優勝した瞬間、解説の中島さんが声を詰まらせ、私も思わずつられて涙を流してしまった。
本当に年をとると涙もろくなる(笑)
220411マスターズTBS.jpg
(TBS)

そして今年は、自動車事故で復帰は絶望的か?ともささやかれていたタイガーウッズが、予選を通過し、最終日は、足を引きずりながらもプレーを続け、ボギーパットながらロングパットを決めたり、バンカーからピンそばに寄せたり、と往年のタイガーを彷彿とさせる見せ場を随所であったのはさすがである。相変わらず、何かが起きる、というようなワクワク感を我々に見せてくれた。
2位につけていたマキロイも、18番では、バンカーからの驚異的なチップインバーディーを決めるなど、最終日のサンデーバックナインは、相変わらず見どころ多数であった。

そして、最後は、11アンダーで他を圧倒して迎えた18番ホールでのシェフラーの、まさかの4パット。おそらく、ウィナーの最終パットが4パットになったのは、はじめてではないか?
松山は、残念な結果だったけれど、2日目までは2位につける活躍を見せてくれたが、パットにツキがなかったのが悔やまれる。今年はオーガスタの女神に微笑まれなかったようだ。
220411マスターズUSA.jpg
(Masters)

プレーを終えたタイガーが、イギリスのメジャーは、開催コースが毎年同じではないが、マスターズは、いつもオーガスタで行われ、先人たちの歩いたグリーンの上でプレーをするという他にはない大会だ、というような感想を語っていたことが印象的だった。こうして長年見ていると、プレーヤーだけでなく視聴者もまた、同じコースであることの楽しみを感じることが多くなる。

そして、こうして今年の感想を書きながら、非常に寂しいことは、いつもFBで投稿を交わしていた前職の会社の同期で、ゴルフの腕もプロ並みだった三島君の投稿がもはや見られないということ。彼のコメントを見ては返信して、FB上で会話しているのは楽しかった。
きっと彼のことだから、天国から見ながら、また辛口のコメントをしていたに違いない。
#オーガスタ

2022年04月10日

桜への思い

わが町自慢の川沿いの千本桜も、満開を過ぎて、今日あたりから散り始めていた。
この桜は、70年前くらいに、町の実業家であった個人の方が、私財を投じて5千本の桜を植えたことに始まり、その桜のうち、約千本くらいが70年後の今も残っていて人々を楽しませ、町に観光客をを呼び込んでもくれている。すごいことである。
220410岸渡川の桜.jpg

大河ドラマに取り上げられた渋沢栄一翁もそうだが、当時の実業家というか功成り名を遂げた方は、社会のために役に立つことにお金を使った人が多い。わが町に桜を植えてくださったS翁もまた、町の未来を見据え、美しい町になることを願って桜を寄贈されたのだろう。
そういえば、つい先日テレビで見た小港鉄道の駅のひとつで咲き誇る桜も、そこに住む個人の方が、長年にわたって植え続けた桜だという話を知って感動した。

桜という花は、日本人が大好きな花だ。私も昔から桜に思いを寄せることが数多くあった。
「さまざまの こと思い出す 桜かな」これは、有名な芭蕉の句である。
この句は、芭蕉が、句会かなにかで、昔仕えていた上司の家に、二十年ぶりくらいに訪れた時に、以前と同じように桜が咲いていることに心を動かされて詠んだといわれている。

私も、九州に転勤し、離任した時の年賀状に、この芭蕉の句を使ったように思う。
転勤を終え、任地を離れる時に、数年間の短い間ではあったが、その土地での様々なことを思い出して、桜へを見る思いがまた違ったことを思い出した。

ほんの1週間程の間に、咲き始めて散っていく桜。つぼみの時にも、薄赤い色を帯び始めたその表情というか風情が、春の訪れを伝えて心を浮き立たせてくれる。
そして、あっという間に満開になったと思ったら、それからわずか数日で散っていく。
華やかなピークといさぎよい散り際が、日本人の心を動かすのだろうか?
外国の方は、そんな桜を見てどう感じるのだろうか?
そんなことを思いながら、散り始めた桜が川面に花筏となって流れていくのを眺めていた。
#桜 #さまざまのこと思い出す桜かな

2022年04月09日

お帰りタイガー

気がつけば、ゴルフのメジャートーナメント、マスターズが始まっていた。
今日は、夕食を食べながら、久し振りにゆっくりとダイジェスト番組を見た。
連覇を目指す松山が、2位グループで土日(アメリカ時間の)を迎えるという事は、既にわかっていたので、安心してラウンドの様子を見ていた。
220409マスターズDSC_1374.JPG

やはり今回話題なのは、タイガーウッズの復帰だろう。松山選手もインタビューで、ウッズがいると周りの雰囲気というか空気が全然違う、というようなことを言っていたが、テレビを通して見ていても、画面支配力というか、映像の中でのオーラが他の選手とは、まるで違うとあらためて感じた。見ているみんなをどきどきさせてくれる、これがタイガーだよ!と彼のプレーしている姿を眺めながら胸が躍った。

再起不能と誰もが思ったような交通事故によるものすごいケガによって、命の危険さえあったにもかかわらず、足の大手術をして、過酷なリハビリにも取り組み、地獄の底から見事に蘇ったタイガーがグリーンを歩いている姿を見ているだけで、ワクワクした。見事なアイアンショットで、計算されたバックスピンのかかったボールが、引き寄せられるようにカップに近づいていくのを見ると、ああ、これがタイガーの打球だよなあ、と、ファンの端っこにいる私も思わず胸がジーンとしてしまった。
結局、ケガから復帰して予選に出場しただけではなく、予選を通過して、タイガーが決勝に残ったというのは、今大会の大きな楽しみになった。

もちろん、3アンダーで、2位グループにつけて2日目を終え、連覇をねらう松山選手を当然応援しているけれど、やはりタイガーの持っているドラマ性にも期待している。
何かやってくれるんじゃないか?ワクワクするような期待を、タイガーは生み出してくれる。本当にスーパースターだと思う。
松山選手も、いつの間にか貫禄十分で、インタビューのコメントにも安定感が出てきていて、やはりグリーンジャケットに袖を通せる人間の持つパワーを感じる。

さあ、あと2日間の戦いが楽しみである。また、深夜から早朝まで、テレビから目が離せない日が続くかもしれない。
#マスターズ #タイガーウッズ #松山英樹

2022年04月08日

93対24対58

さて、このタイトルの数字は何か?
これは、7日に国連総会において、ロシアの人権理事会の理事国資格を停止する決議の投票結果である。93カ国の賛成多数で採択されたわけだが、反対も24、そして棄権が、58であった。確かに賛成多数ではあるが、反対と棄権を合わせれば、82票となり賛成票に迫る勢いである。
220408国連DSC_0015.JPG
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国連加盟の半数以上の国が、ロシアの排除に賛成したが、しかし、自国の立場を懸念して棄権に回った国も数多い。この投票結果には、やはり、今後の国際社会が大きな変化に直面していることを表しているように思える。ロシア、そして中国などロシアと関係の深い国と西欧諸国との間の分断は、これまでのいかなる戦争の前後よりも強烈な構図となっている。
あり得ないことだろうが、仮にプーチンが、トップの座から追われたとしても、ロシア国内の中枢にかかわる人材は、プーチンと大同小異ではないだろうか?ゴルバチョフのような人は、少なくともあと半世紀くらいは、出てこないのではないか?あらためて思い返すと、ゴルビーが登場したことは、奇跡のように思えてくる。

国際社会が、戦争に参加する以外の方法でロシアに対応するには、経済制裁によって、国力を弱らせ、ロシアの国民世論を動かし、プーチンを政権の座から引きずり下ろすしかないという構造だ。しかし、プーチン自身は、こうした国際社会の動きによって反省するはずもなく、その取り巻きも思いの違いはあっても運命共同体である。だから、反発こそすれ悔い改めることは決してないだろう。

ロシア国内に流れるニュースは、もはやロシア政府によってコントロールされたプロパガンダの公共放送しか機能していないから、多くの国民は、西欧諸国は悪で、プーチンが善であるということになっているだろう。それが、プーチン支持が、8割を超えているという現状を生み出している。

国連での投票結果は、国際社会に新たに生まれた大きな溝の深さと、これから先の国際関係の多難さを象徴しているように思えてならない。
#国連決議

93対24対58

さて、このタイトルの数字は何か?
これは、7日に国連総会において、ロシアの人権理事会の理事国資格を停止する決議の投票結果である。93カ国の賛成多数で採択されたわけだが、反対も24、そして棄権が、58であった。確かに賛成多数ではあるが、反対と棄権を合わせれば、82票となり賛成票に迫る勢いである。
220408国連DSC_0015.JPG
220408国連DSC_0015.JPG

国連加盟の半数以上の国が、ロシアの排除に賛成したが、しかし、自国の立場を懸念して棄権に回った国も数多い。この投票結果には、やはり、今後の国際社会が大きな変化に直面していることを表しているように思える。ロシア、そして中国などロシアと関係の深い国と西欧諸国との間の分断は、これまでのいかなる戦争の前後よりも強烈な構図となっている。
あり得ないことだろうが、仮にプーチンが、トップの座から追われたとしても、ロシア国内の中枢にかかわる人材は、プーチンと大同小異ではないだろうか?ゴルバチョフのような人は、少なくともあと半世紀くらいは、出てこないのではないか?あらためて思い返すと、ゴルビーが登場したことは、奇跡のように思えてくる。

国際社会が、戦争に参加する以外の方法でロシアに対応するには、経済制裁によって、国力を弱らせ、ロシアの国民世論を動かし、プーチンを政権の座から引きずり下ろすしかないという構造だ。しかし、プーチン自身は、こうした国際社会の動きによって反省するはずもなく、その取り巻きも思いの違いはあっても運命共同体である。だから、反発こそすれ悔い改めることは決してないだろう。

ロシア国内に流れるニュースは、もはやロシア政府によってコントロールされたプロパガンダの公共放送しか機能していないから、多くの国民は、西欧諸国は悪で、プーチンが善であるということになっているだろう。それが、プーチン支持が、8割を超えているという現状を生み出している。

国連での投票結果は、国際社会に新たに生まれた大きな溝の深さと、これから先の国際関係の多難さを象徴しているように思えてならない。
#国連決議

2022年04月07日

シンプルな夕食

比較的日常的に魚を食べることが多いので、一週間の半分くらいは、肉を使った洋食を夕食に食べるようにしている。その間をぬって、常備菜の鶏むね肉の塩ゆで(まあいわゆるサラダチキンの自家製ですね)に、刺身や焼き魚を組み合わせたり、生ハムやソーセージのようなものを組み合わせたりという和洋ミックスのようなメニューも登場する。
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今夜は、鶏むね肉の塩ゆでに、カツオのたたきの残りをオリーブオイルに漬けたもの(写真には写っていないが、普通のたたきも2切れ食べた)と、厚揚げと小松菜の炒め煮、あとはタラチリを食べた。
父も割りに好きだという事もあって、最近は、タラを買うことが多くなった。

気に入っている食べ方は、白菜と豆腐と一緒に昆布出汁で作ったタラチリと、塩麹漬けである。昔はそれほど感じなかったのだが、年をとったせいかタラチリが、非常に美味しいと思うようになった。今夜は、うっかりタラチリを撮影するのを忘れてしまったけれど、昆布出汁がよく出た汁で煮たものは本当に美味しい。白菜と豆腐との相性も素晴らしい。今まで、どうして、それほど好きじゃなかったのかと思うほど気に入っている。

そして塩麹漬けも、タラとの相性がいいと思う。味噌漬けよりもタラに合っている気がする。これは、酒の肴にも良いが、ご飯と一緒に食べても美味しいので、朝食に食べることも多い。朝食には、鮭の塩焼きが一番好物なのだが、タラの塩麹漬けは、その間隙をぬって朝食に並ぶ。

というわけで、今夜も、質素にしてシンプルな食事ではあるが、タラを中心に美味しく頂いた。
#タラチリ 

2022年04月06日

値上げの春を耐える

ロシアのウクライナ侵攻によって、世界経済は、これまでにない複雑な影響を受けている。
石油のことや小麦粉のことなどについて以前書いたけれど、思いがけないところにまで影響はどんどん広がっている。そして、それによって、各国の事情が異なるから、それぞれの国がまた、今後思いがけない経済的な反応をするかもしれない。もはやどんなに優れた経済学者にも先の読めない時代が来ている気がする。

小麦粉や、それに関連する商品の値上がりは、ウクライナ侵攻が始まってからほどなく語られてきた。石油マーケットも同様だ。しかし、その他にも様々な影響が広がっている。ウクライナは、ひまわり油の産地でもあった。それが供給源になった結果、その他の食用油の値上がりにもつながっているという。今日見た国際ニュースによると、チュニジアでは、食用油が高騰し、しかも品薄になり入手が困難になっているという。フランスパンを売るお店では、小麦などの値上がりと不足で、客一人当たりに対する販売個数を限定しているという。

日本においても、製麺業界などは、戦々恐々としている。原料の小麦はもちろんだが、包装材などもビニールなど石油から作る製品のため値上がりしているという。そしてもちろん輸送コストも上がり、食用油の値上がりも関係してくる。製麺するための様々な工程のほとんどに関わるものが値上がりし始めているというわけだ。
220406小麦など値上げの春.jpg
(NNN)

以前カップ麺の値上がりに関する投稿をしたが、小麦関連の食品の値上がりは、今後長期化していく懸念も報道されている。うどん、ラーメン、パスタ、そうめん、パン、ピザ、そしてカップ麺などなど、いつの間にか小麦粉商品は、日本人の主食として大きなポジションを閉めている。さらにチュニジアと同じように、食用油の値上がりも今後継続的に続いていくだろう。もちろん、家庭の台所だけでなく、ただでさえ厳しい飲食業界にも、さらなる打撃を与える要素になりかねない。

航空会社や運輸関連の会社も深刻だ。石油市場も先が見えない。上がることだけが確実だ。
石油を大量に使う運輸関連産業もまた、値上げはおそらく避けられず、先行きの不透明感がさらに強まるだろう。

経済評論家によっては、春の値上げだけでなく、夏の値上げ、秋の値上げ、とこの先、季節ごとに様々なものの値上がりが続くだろうという人もいる。

ロシアへの追加制裁で、EUは、石炭の輸入を止め、ドイツは、ロシアからのLNGの輸入をとりやめるという声も上がっている。それは、EUやドイツ国内にとっても大きな痛手となり国民生活を脅かす事になりかねないだろう。それほどの痛みを伴う覚悟を持って、EU各国は、プーチンの暴挙と向き合っている。日本も、値上げの春をじっと耐えながら、ウクライナの平和を願うしかない。
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