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2022年04月05日

ひまわりの国の喪失

「ひまわり」という映画をご存じだろうか?50代から上の方でないとご存じないと思うが、1970年に日本で公開された映画で、ソフィアローレンが主演し、マルチェロ・マストロヤンニが共演した悲しい恋の物語を描いたイタリア映画である。

私は、日本での公開当時は中学生で、おそらく何年かしてテレビで放送されたのを見たか、大学生か社会人になったばかりの頃に名画座で見たのではないかと思う。
しかし、見た当時は、まだソフィアローレンの悲しい生涯のドラマの重みとか男女の心の機微などは、まだまだ十分には理解できなかった。ただ、ヘンリーマンシーニの作った哀愁漂うテーマ曲と、映画のタイトルになった広大なひまわり畑の映像が、強く心に残っている。
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ウクライナへのロシア侵攻によって、この映画のことが何度かメディアで取り上げられている。実は、この映画の美しいひまわりの映像は、ソヴィエト連邦当時のウクライナで撮影されたものだということがその理由である。ひまわりの映像に重ねられたクレジットには、”The scenes in the USSR were photographed with the co-operation of MOSFILM,Moscow” とテロップが表示されている。つまり、「USSRで撮影されたこのシーンは、モスクワのMOSFILMの協力によって撮影された」という意味である。

撮影された当時、この美しいウクライナのひまわり畑は、ソヴィエト連邦のひとつだった。
つまり、連邦の中の同朋国だったわけである。その兄弟国を、暴君の勝手な理屈で侵攻し、さらには、数多くの一般市民を虐殺している事実が次々と明らかになっている。

プーチンと軍部は、世界中が認める戦争犯罪者となった。
日本の報道では、一部の映像をマスクして放送されていたが、ウクライナの道路のあちこちに、無残に射殺された市民の遺体が、そのまま放置されていたという。
女性に暴行を加えたソ連兵のことも報道されている。

プーチンは、USSR時代への強い思いを持ち、その体制に戻したいという思いが、行動の軸にあるようだ。確かに、ソ連が安定した時代には、この映画が撮影されたような、平和な時もあったのかもしれない。

しかし、ソ連時代を夢見て、その体制に暴力で戻そうとする暴挙は、美しいひまわり畑のあった国を、めちゃくちゃにしてしまった。ウクライナがもとに戻るには、何十年もかかるに違いない。
これほど無残な殺戮と破壊によって、いったい何を得たいと思っているのか?
オデーサの石油施設なども破壊されたというが、仮にウクライナを手にしても、都市機能を失った町は、プーチンの役にもあまり立たないだろう。

プーチンは、もはや、世界中を敵に回した気の狂った殺人者の専制君主でしかない。
#映画「ひまわり」

2022年04月04日

新年度の感覚

今日は、4月4日月曜。先週の1日は、金曜だったので、そこから新年度はスタートしたわけだが、やはり感覚的には、月曜の今日からが、本格的な新年度の始まりという感じではないだろうか?

もはやただの年金ジイサンになって久しいので、期末の番組改編も、新番組のスタートに対してもずいぶんと感覚が鈍ってしまった。
しかし、ただのジイサンとして眺めていても、やはり月曜から色んな変化が具体化してきている。民放の改編には、もはやあまり興味がないので、NHKのラジオを含めていくつかお話をしたい。
220404マイあさ.jpg

NHKの平日の番組などは、実は、1日の金曜までが前年度で、その日が最後、というものがけっこうあった。
私が朝食の支度をしながら毎日聞いているNHKの朝のラジオ番組「マイあさ」は、「三宅民夫のマイあさ」として、NHKのベテランアナウンサーである三宅さんがメインパーソナリティを務めてこられたが、先週金曜の放送が最後ということだった。放送を聞いて知ったので、びっくりして思わずメッセージも送ってしまったが、残念ながら放送はされなかった。

そして、今朝の放送からは、阿部渉アナウンサーが、新パーソナリティとして放送が始まった。そのほか、ニュースを読んでいたアナウンサーが変わったけれど、サウンドロゴなど継承されたところが多いけれど、少しだけ新しいところも出てきていて、たとえば、これまで「深読み」というコーナーは、タイトルが変わっていた。
あまり大きな違和感のない範囲での番組構成の変更で、聞いていて好感の持てる変化だった。
とはいえ、毎朝聞いている番組の変化は、やはりちょっとしたことでも大きなものだなあと今更ながら感じてしまった。
そして、夜7時のニュースでも、新しいキャスターとして、林田理沙さんが登場。上原光紀アナファンの私としては、ちょっと不満ではある。
ニュースが終わると、放送時間繰り上げで、「クローズアップ現代」が、7時半からスタート。キャスターは、ブラタモリで名を挙げた桑子アナウンサー。

ということで、4日の朝から夜までの、わずか数時間だけではあるが、印象的な改編について書いてみた。
明日からも、また色々と「あれっ?」というような変化に、しばらくの間、出会うことになるだろう。

2022年04月02日

シーマの終焉

4月に入って、色々気になるニュースが多いけれど、ちょっと小さめの「ベタ記事」が目に留まった。

日産シーマが、この夏で、生産を終了するという。
シーマは、1988年に発売された高級車で、まさにバブル時代の申し子のような存在であった。当時私は入社10年くらいで、バブル時代を肌で感じながら仕事に遊びに取り組んでいた。よく働きよく遊んだと思う。バブル経済を末端で支えた一人だったかもしれない。
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そんな時代に、バブルで大金を手にしたような人たちが、シーマなどの高級車を買い求め、六本木の夜にも、そんなクルマがあふれていた。30代や40代の若き成功者たち?が、シーマを乗り回したり、あるいは、高級ディスコや麻布の高級飲食店、芝浦の話題のスポットなどで、シーマが迎えにくる様子を時々見かけたりもした。
シーマは、まさにバブル時代を象徴するようなクルマであったといえるだろう。

そんな超高級車だったが、クルマとしても世界トップレベルの高い走行性能を持っていたことから、その筋の方や、暴走族系の連中などにも人気を博し、のちに中古市場にシーマが流通する時代になると、ちょっと近寄ると「危ないクルマ」というようなイメージも生まれていったように思う。少なくとも私は、高速道路でも一般道でも、シーマとドイツの高級車のSの付く大型車には、当時は、なるべく近づかないようにしていた。(笑)

あれから30年以上が経ち、ガソリンエンジンが次第に終わりを迎える時代が始まり、そのブランドアイデンティティは、存続しにくくなってきたのだろう。

シーマの終焉は、明らかに、時代の大きな変化を、静かに、しかし確かに示している出来事なのだと思う。

#日産シーマ #CIMA

2022年04月01日

ブルースウィリスの引退

年度末の昨日は、色んなニュースがあった。
私が昨日ブログに書いた18歳成人の話も何度も報道されていた。そんな中で、いくつか印象的なことがあったが、私にとっては、ブルースウィリスの引退のニュースが、心に響いた。
2203401ブルース引退.jpg
(ヤフーニュース)
ニュースによれば、彼は私と同い年だった。(彼が少し上だと思っていたので、ちょっとびっくりでもあった。)その彼が、失語症になったことをきっかけにして俳優を引退するというのである。
同い年である私も、この数年は、物覚えが悪くなり、物忘れも多くなった。
しかし、俳優である彼にとって、失語症は、セリフが頭に入らなくなるということでもあるから、それは大変な事態であろう。それが切実な状態に至ってきたからこその決断に違いない。

数年前、役所から前期高齢者の通知というか案内文書が送られてきたとき、「ああ、そうか、社会的には、老人に属したんだ・・」としみじみと感じた。
この数年、父の介護に専念する生活で腰への負担が高まり、腰痛がひどくなったのがちょうど65歳の頃だった。病院の形成外科でMRIを撮ってもらったら、「ヘルニアですね」と医師にクールに言われた時に、ああ、これからの老後の生活でまた一つハンディをしょってしまった、とちょっと悲しくなった。

そしてブルースのニュースである。
人は誰でも平等に老いていく。いや、正確にいえば、老化にも、人によってかなり幸不幸の差がある。
自分と同じ年齢のブルースが、俳優を辞めようと思うくらい失語症、つまり認知症の一種ともいえる状態になっている。同じ年の人間の中では、やや早いだろう。
私の上にもいつ同じことが起こるとも限らない。確か彼もヘビードリンカーということだったように思う。私も父譲りの大酒飲みだ。それも原因のひとつなら他人ごとではない。

ニュースを見て、そんなことをあれこれ考えていた。昨日は、18歳成人のことについて書き、今日は、老化による失語症など認知症の話を書いている。
若さと老い、それらは、どちらも、これからの大きな社会課題と深くかかわっていることなのである。
#ブルースウィリス #失語症

2022年03月31日

18歳成年の春

2月末の雪かきで痛めた腰痛の治療に通っているうちに、気がつけば雪も消え、桜の便りが聞こえるようになり、明日からは4月である。
新年度のはじまりであり、進学や就職など新しい門出の季節でもある。

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そんな春に、今年は、18歳からの成人ということもスタートとなる。
以前も投稿したが、これは、かなり色んな課題を含む大きなテーマであったにもかかわらず、いつの間にか、法改正が国会を通過していた。本当は、もっと野党も騒いで、慎重に議論を深める必要があったのではないか、と個人的にはずっと思っていた。

例えば、18歳の高校生と、20歳の大学生の間にそんなに大きな違いがあるのか?という意見もあるだろう。しかし、日本の教育システムの中では、高校教育は、大学受験をクリアするための学びの場という側面が強く、大学は、より幅広く自らの未来を切り開くための自由度の高い時間となり、学校生活以外でも多くの社会性を学ぶ機会も拡大する。(まあ、自由さがいいかどうかは、また別の議論が必要だが)やはり、2年分の違いはそれなりにあると思う。

ここ数日のニュースでも報道されている通り、何よりも心配なのは、高校生などが、様々な契約などのリスクに、さらされるという点である。今までは、父母の承諾なしに締結された契約は、問題があれば無効にすることもできるようになっていて、18歳の未成年はある程度守られていた。しかし、そのガードが外れる。最近の世の中には、巧みな仕組みでお金を稼ごうとする悪徳企業や悪い奴が横行している。おそらく新たな手口で未成年を食い物にするような契約トラブルが増加するのではないかと心配している。

たまたまハフポストの記事を読んでいたら、こんな一節があり、なるほど、と思った。以下は、ハフポストからの引用である。
「成人年齢を20歳から18歳に引き下げる理由は、次の2つです。 18歳や19歳の若者の自己決定権を尊重し、積極的な社会参加を促すため 世界的にみても18歳を成人とするのが主流であるため。きっかけは、2007年に成立した憲法改正の手続きを定める国民投票法の議論にさかのぼります。
国民投票の対象年齢を何歳からにするか議論になった時、できるだけ多くの国民が参加すべきだといった理由から、投票権者を18歳以上としました。
その後、18年に成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立し、22年4月から施行されることが決まりました。・・・」

あくまで、個人的な見解だが、憲法改正の手続きを定める国民投票法もからんでいたという点に、安倍政権時代にこの法改正が進んだことが、ややうさん臭い印象を感じてしまう。浮動票になりやすい18歳の投票権が、もしかすると憲法改正をうまく動かすためのはずみになるという思惑もあったのではないか?とつい深読みしてしまった。

まあ、これはあくまでも年金ジジイの勝手な思いだが、いずれにしても明日からは、新成人の法制度がスタートするわけである。不幸な契約トラブルが始まった年にならない事を祈りたい。
#18歳成人 #成人年齢引き下げ

2022年03月29日

大豆ミートの時代

この投稿の写真を見れば、きっと多くの人が、肉料理だと思われるだろう。
しかし、実は、大豆ミートの焼肉風レトルト食品である。
220329大豆ミートDSC_0002.JPG

夕方スーパーに出かけたら、大豆ミートの新商品が目に留まった。しかも安い。
以前から、食材としての大豆ミートが、いつの間にかスーパーの棚で目につくようになったなあ、と感じていたが、今日見つけたのは、レトルト食品である。「焼肉」というのと、「唐揚」というのを買ってみた。ヘルシーでローカロリーな食品である。

何しろコロナが流行って以来、運動不足がすすみ、体重増加どころか、63歳までは30年前とあまり変わらないウェストサイズが自慢だったのに、あっという間に大幅にサイズが増えて、サラリーマン時代のスーツの殆どが着られなくなってしまった。困ったのは礼服で、2着のスラックスを、ウェストを伸ばす修正をしてもらったが、それでも1着は、はけなかった。以前は、毎日やっていたこんにゃくランチを、このところほとんど食べなくなったことも大きいかもしれない。

まあ、そんなわけで、大豆ミートには、このところつい目がいってしまうというわけだ。
夕食に食べてみたが、濃いめの味付けをしてあることもあって、焼肉風の印象は確かにあった。少なくとも、何も言われなければ、あっさりした肉だな、と思う人が多いだろう。

今や、大豆ミート食品は、大幅に増えている。これはあくまで個人的な見解だが、東京オリンピックによって、イスラム圏の人たちが、大量に訪れるということもあって、ハラル的な食べ物メニューが大幅に増えたことも追い風になったのではないかとも思っている。

ともあれ、ニュースなどでも、非常に食感が良くできているというようなことが報道されていたが、今日食べてみて、確かに、一昔前に比べて、食感や、風味は、素晴らしくお肉に近づいていると感じた。ウクライナ問題で、NGや石油などのエネルギー不安が拡大しているが、小麦などの食材についても不安が広がっている。食材の多くを輸入に頼っている日本にとって、肉に変わる大豆ミートなども、食材の巾を広げる意味でも、これからますますニーズが拡大することだろう。
とはいえ、夕食で一緒に食べたマグロの中トロの油の旨さは、やはり魅力である。大豆ミートには、肉の油の旨さは当然ない。本物のお肉の魅力とうまく組み合わせながら、食材の巾を拡げていくことも、SDG’s時代の食生活かもしれない。
#大豆ミート

2022年03月27日

高安と若隆景

照ノ富士が途中休場となった今場所であったが、千秋楽まで優勝の行方がもつれる展開となり、結果的には、3敗の琴の若が破れ、高安、若隆景2敗の二人も共に負けるという波乱の展開となり、3敗となった二人による優勝決定戦となった。

個人的には、大関も経験した実績もありながら、これまで優勝できなかった32歳の高安に勝たせてやりたいという気持ちがあったが、結果的には、若隆景が、高安を下して賜杯を手にした。
やはり、どこか高安には、気迫負けがあったように感じた。彼には、どこか優しくて気弱なところがあるのではないか、そこが、勝負の最後で表に出てきてしまうのではないか、そんなことを感じてしまった。
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(ヤフーニュース/読売新聞)

考えてみたら、少年雑誌の表紙が、朝潮、大鵬、柏戸という時代から相撲に接している。
小学校でも中学校でも校内相撲大会があり、画工にはちゃんとした土俵があった。
その当時は運動がああり得意でない私にとって、相撲大会は苦役であったが、今となっては懐かしい思い出である。そして、その当時からテレビで相撲中継を見ているから。かれこれ50年以上も相撲を見ていることになる。だから、熱烈な相撲ファンではないが、場所中は、だいたいコンスタントに相撲中継を見ている。忙しいサラリーマン時代には、もちろんライブでは見られないので、帰宅して、夜のダイジェスト番組などで取り組みを振り返っていたりした。

相撲の技などで、まだまだよくわからないものもあるけれど、取り組みのうまさは、さすがに、なんとなくわかる。あとは、なんともいえない勝つ力士の雰囲気や顔つき勢いみたいなものは感じるようになっている。
今日の若隆景には価値に向かう勢いがあり、取り組みが始まったとたんに、高安の勢いをうまくいなして、冷静に取り組んだ若隆景が優勝を手にした。
どこか優しい表情の高安の表情には、勝てる勢いのようなものが浮かんでいなかったように思う。

相撲とプロ野球は、50年以上見ているわけだが、それくらい見ていれば、やはり、熱烈なファンでなくても、あ、この取り組みは、ダメだなとかなんとなく感じるようになっている。私個人の能力がということでなく、そういう長年の蓄積による人間のAI的蓄積というのは、やはり大したものだなと思う。考えてみれば、AIというのもそういうもので、退路湯のパターンをインプットして、このパターンだとこうなる、と予測する仕組みなわけで、
50年くらい何かを見続けていれば、人間もまたAI的な判断力が蓄積されるわけだろう。いや、もともと、AIというのは、そういう人間の経験的な蓄積能力をデータ化したわけだから、人間がオリジナルであった。(笑)

2022年03月25日

ASIMO引退!?

朝刊を開いていたら、地方紙経済欄の小さな記事に目が留まった。
「アシモ引退」・・・なんと!あのアシモが?と驚いた。

ホンダが2000年に初代モデルを発表し、日本の技術力の象徴にもなった人型ロボット「ASIMO(アシモ)」が31日引退するのだという。
自動車メーカーであるホンダが、ロボットを開発している、しかも、自立しスムーズに歩けるというので、発表当時話題になった。その走る姿もどこかユーモラスでほのぼのとした雰囲気だった。私も、その姿に感動し、ロボット好きの息子を連れて青山のホンダ本社ショールームに見学に出かけたこともあった。

二足歩行で、バランスを維持しながら駆け足をしても倒れないというのは、実はものすごいことである。重心の移動や、足をどのように着地させるかなど、センサーから動作部分にいたるまで、色々な技術が結集されないとできない。
初めて見たときに、そのスムーズな動きに、人が入っているみたいだと感動したのを思い出した。息子も目を輝かせて見ていて、結局実現はしなかったけれど、高校生の頃からロボットにかかわる仕事をしたいということをずっと言っていて、当時最も進んでいた二足歩行のロボットの組み立て式マシンを何台も自分で組み立てていた。
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現行モデルのアシモは11年の登場から10年以上経過したそうだ。
ホンダは昨年9月、遠隔地から自分の代わりとして動かす「アバター(分身)ロボット」の開発に今後力を入れると発表したこともあり、アシモは一定の役割を終えたと判断して、引退ということになったとのことだ。
南青山のホンダ本社ショールームなどで披露されていた走る動作やダンスの実演は、引退となる今月31日で終了するという。ショールームには連日、名残を惜しむファンや親子連れが訪れている。

ガソリンエンジンの技術において、他社にない革新的な技術開発を行い、常に時代を牽引し、ロボット技術でも世の中を驚かせたホンダだが、ガソリンエンジンからEV開発にシフトし、ロボット技術も、アバターロボットへと姿を変えていく。さらに、新しい小型飛行機の開発にも取り組んでいる。アシモの引退は寂しいけれど、また新しい技術によって、きっと我々をびっくりさせてくれるに違いない。
さよなら、そしてありがとう、アシモ!
#アシモ #ASIMO

2022年03月24日

ゼレンスキーという才能

昨日、日本の国会において、ゼレンスキー大統領の演説が中継された。
既にドイツなど各国に対して行ってきたスピーチにおいても、そのうまさがたびたび話題になっていた。
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日本の国会議員へのスピーチもまた、心を捉える見事なものであった。
冒頭の挨拶のあとで、こんな言葉で彼は話し始めた。「ウクライナと日本、両国の間には8,193kmもの距離があります。ルートによっては飛行機で15時間もかかります。けれど、自由を思う気持ちに差はありません。また、生きる事に対する意欲の差もありません。これは2022年2月24日に実感しました。
日本は侵攻が始まってすぐに援助の手を差し伸べてくれました。心から感謝しております。・・・」と遠く離れた国でありながら、実は思いの通じ合う国だという「まくら」から語り始めたのである。そして、桃太郎のオーディオブックの話で、親近感を感じさせながら、スピーチが終わった時には、日本の国会議員たちが、スタンディングオベイションとなった。

お笑いでも、「つかみ」ということがよく言われる。演説でも同じようなところがある。人の心を、話しの始まりでぐっとつかまえるということである。
日本とウクライナの距離をまず話して、おやっと思わせておいて、実は離れていても心は近いというふうに共感を得ていく。日本のことをきちんと調べて、スピーチを構成している。

ゼレンスキー氏は俳優であった。だから演ずるのがうまい、ということはあるのだろうが、誠意をもって人の心をつかまえるのがうまいということだろう、とスピーチを聞きながら感じていた。
命の危険を顧みず、国を背負って日々戦い続けているからこそ、真に心に残るスピーチとなって胸を打つのだろう。

今回のロシア侵攻では、実践と並行して、ネットでの情報戦も行われている。そして、ゼレンスキー大統領の偽物が降伏をすすめるという恐るべきフェイクニュースまで登場し、「映像戦」も過熱している。

そうした中で、彼は、ネットを活用し、西側諸国に対して次々とアプローチをして、各国の人々の心をいち早くつかんでいった。いわば「ウクライナ応援団」をどんどん増やしていったのである。もちろん、今回の戦いは、ロシアが一方的に横暴な侵攻を行ったことを世界中が理解していて、ウクライナはどこから見ても被害者であるという構図が明白であったことは大きい。しかし、カメラの前で、危険を恐れず堂々と話し続けるゼレンスキー氏は、プーチンのスピーチをはるかに凌駕する力と光を放っている。

それは、インターネット時代の中で、国民のために戦う大統領の新しいスタイルであり、ニューヒーローともいえる。彼の持つ力が、国際的な大きなパワーと広がりを生み出し、「プーチンの戦争」を終わらせることを、心から応援したい。頑張れゼレンスキー!!
#ゼレンスキー大統領のスピーチ

2022年03月23日

久しぶりのパーツ探し

東京から持ってきた車が車検です、とカミさんに言われ、あらためてステッカーを見てみたらなんともう日がない。そのことに気を付けなかった私もいけないので、カミさんだけを責めるわけにもいかない。
3月は、そもそも混む時期なので、案の定ディーラーは4月まで予約いっぱいだった。実家に帰って以来、いつも出している立ち合い車検の会社が予約できたので急いで持ち込んだら、ドライブシャフトのブーツが破損していて修理しないと車検を通せないといわれ、大慌てで持ち帰る。ところがディーラーは、修理受付もできないくらいの予約満杯で、何件か県内の欧州車対応の修理工場に連絡してみたが全てNG。
しかも、ディーラーに、このパーツの在庫もないという。

大急ぎで、昨日からネット検索をして、いつも頼りにしている欧州車対応の部品屋に問い合わせたが、適合部品の在庫はないとの回答。ディーラーのなじみのサービススタッフにお願いして部品番号だけは教えてもらったので、それを手がかりにしてあらためて検索を繰り返し、適合問い合わせなどを行い、ようやく今朝になって1件、使えそうなパーツを発見。適合確認の回答も、今日の昼過ぎに返信が来て、大丈夫とのことで、すぐに発注した。なんとか今週末までには入手できそうだ。
ドライブシャフトジョイントとブーツ.jpg

とここまで書きながら、実は、久しぶりにパーツ探しをやっていて、結構楽しんでいる自分に気がついた。この10年くらい、ネットのおかげで、ずいぶんと色んなパーツを、リーズナブルな割安価格で入手してきたことを思い出していた。ちなみに、今回のパーツは、ディーラーの純正部品の30%くらいの価格で手に入った。あとは、ディーラーではない工場で、無事取り付けできるかどうかであるが、この数年ずっと私の車の車検を担当してくれているメカニックの青年が、部品があるならぜひ作業をやりたいと言ってくれたので、彼を信じて任せることにした。正規ディーラーではないので、当然リスクはあるのだが、まあ、東京用のこの車も、もはや古い車なので、思い切ってトライすることにした。

クルマは、こんな風にして整備の人たちと気が合ったりして仲良くできると、なにかと面白い対応が生まれるものだ。実は、整備をしている人にとっても、ルーティンワーク以外の新しいチャレンジは、結構楽しいことなのだと思う。少なくとも、作業をやりたいと言ってくれた彼の笑顔にはそんな気持ちがあふれていた。私は、そういう姿勢が大好きだし、欧州車など古い車に乗る楽しみは、こういう熱い思いのやりとりも魅力のひとつというところもある。なんとか、うまく修理が終わって、車検が完了することを祈っている。
#欧州車の整備 #欧州車のパーツ探し
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