「アシモ引退」・・・なんと!あのアシモが?と驚いた。
ホンダが2000年に初代モデルを発表し、日本の技術力の象徴にもなった人型ロボット「ASIMO(アシモ)」が31日引退するのだという。
自動車メーカーであるホンダが、ロボットを開発している、しかも、自立しスムーズに歩けるというので、発表当時話題になった。その走る姿もどこかユーモラスでほのぼのとした雰囲気だった。私も、その姿に感動し、ロボット好きの息子を連れて青山のホンダ本社ショールームに見学に出かけたこともあった。
二足歩行で、バランスを維持しながら駆け足をしても倒れないというのは、実はものすごいことである。重心の移動や、足をどのように着地させるかなど、センサーから動作部分にいたるまで、色々な技術が結集されないとできない。
初めて見たときに、そのスムーズな動きに、人が入っているみたいだと感動したのを思い出した。息子も目を輝かせて見ていて、結局実現はしなかったけれど、高校生の頃からロボットにかかわる仕事をしたいということをずっと言っていて、当時最も進んでいた二足歩行のロボットの組み立て式マシンを何台も自分で組み立てていた。
現行モデルのアシモは11年の登場から10年以上経過したそうだ。
ホンダは昨年9月、遠隔地から自分の代わりとして動かす「アバター(分身)ロボット」の開発に今後力を入れると発表したこともあり、アシモは一定の役割を終えたと判断して、引退ということになったとのことだ。
南青山のホンダ本社ショールームなどで披露されていた走る動作やダンスの実演は、引退となる今月31日で終了するという。ショールームには連日、名残を惜しむファンや親子連れが訪れている。
ガソリンエンジンの技術において、他社にない革新的な技術開発を行い、常に時代を牽引し、ロボット技術でも世の中を驚かせたホンダだが、ガソリンエンジンからEV開発にシフトし、ロボット技術も、アバターロボットへと姿を変えていく。さらに、新しい小型飛行機の開発にも取り組んでいる。アシモの引退は寂しいけれど、また新しい技術によって、きっと我々をびっくりさせてくれるに違いない。
さよなら、そしてありがとう、アシモ!
#アシモ #ASIMO
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