NHKの長寿番組「ひるのいこい」。昭和27年から続く長寿番組だというから、私より年上だ。耳に懐かしい古関裕而のテーマ曲は、放送開始から変わらない。
この曲を聴くと、なぜか田んぼが目に浮かぶ。農作業の手を休めて、昼休憩をしている人たちの優しい笑顔が浮かんでくる。あるいは、町工場の昼休み、作業の合間に食事をとる人たちの姿を想像する。そんな風景によく似合う気がする。昔は、ちょっと古臭い曲だと思っていたが、60歳を越えて、心になじむようになった。アナウンサーの吉松欣史氏の柔らかく落ち着いた語り口も耳に心地よい。ほっとする。まさに昼の憩いである。
そして、日曜の朝は、NHKテレビの「小さな旅」からはじまる。ちょっと静かな日曜の朝、大野雄二のテーマ曲が流れて、その週の旅のトップカットに重なる、美しい映像を見ながら、日曜の朝の時間の中で、静かに旅情が高まる。そのメロディーには、ちょっと切ない香りもする。これもまた名曲である。
二人の「ゆうじ」が作った名物番組のテーマ曲は、人生をいつくしむようなやさしさに満ちた旋律であり、人の心に静かに沁みてくる。
#ひるのいこい #小さな旅 #古関裕而 #大野雄二
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