それによれば、2年前の昨日と今日は、京都に出掛けていたようだ。
東京で見逃した横山大観展をどうしても見たくて、京都なら実家からは東京より近いし、ちょうど京都在住の旧友にも会えそうだということで、父をデイサービスに宿泊させて、電車に飛び乗った。
大観の生々流転は、本当に見事な力作で、強く心を動かされた。
大観を見た後は(多分後だったと思うが)大好きな河井寛次郎記念館にも行きたくなり、久しぶりに訪ねた。相変わらず静かで落ち着いた空間で、館内にいた猫も、どこかおおらかでのどかな様子で、寛次郎の作品によく似合っていた。
寛次郎館は、空間のしつらえが、本当に心を落ち着かせてくれる。彼も柳宗悦も、「用の美」を大切にしていたから、日常の生活にふさわしい道具や用品が、落ち着いた魅力的な美しさを放っている。さりげなく飾られた花と花器にも、その心が感じられる。
FBが教えてくれた過去の写真を眺めながら、わずか一泊二日の小さな旅であったが、心に元気をもらって帰路についたことを思い出した。
まさに、旅は心の栄養、そして優れた美術作品もまた心の滋養である。
旅とアート、今はどちらもなかなか楽しみにくい状況だが、また京都などをゆっくりと旅したいものである。
#京都 #横山大観 #アートの旅
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