7月10日には過去最多の243人が確認された。
いったん減少した感染者は、繁華街での感染拡大などもあり、6月中旬から再び増加傾向になっている。
(画像は、日経新聞社のデーターより)
そんな中、政府は、観光業界の支援策として宿泊費等を補助して旅行需要を活性化しようという「GOTOキャンペーン」を22日から開始するという。実に1兆円を大きく超える巨額の予算を投下する事業である。
確かに、観光業界は、今大変な状況にあり、少しでも観光需要を喚起することは急務であるとは思うが、東京が第二次感染拡大のような状況を呈している今、これを実施することが、どのような影響を及ぼすのか。
今、このタイミングで、東京を中心とする大都市圏から、一斉に日本中の観光地への大移動が行われたら、現在比較的鎮静している地方の感染者数は、一気に激増するのではないか?そうなれば、第一次感染レベルではない日本全体の社会経済の崩壊につながるのではと心配になる。
二次感染拡大を防ぐためには、東京を封鎖するべきという経済評論家や医療関係者も多いと聞く。巨大都市東京からの人の移動は、地方からの人の移動とは比べ物にならない。東京は封鎖しても、経済完結できるインフラはある程度確保できるだろう。今、地方では、あまり県外に出ないというスタイルが定着していると思う。
今回の感染では、夜の街での拡大と、若い層での感染が目立っている。どちらも、比較的ブレーキが利きにくいところでの発生と言えるのではないだろうか?
海外の感染拡大を見ていても、200人規模からは、いきなり千人単位の拡大につながることが多かった。
この先の感染者動向を注視していきたい。
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