この投稿のタイトルに書いた「ゴールデンフリース」は、ブルックスブラザースのロゴマークのことである。
リボンで吊り下げられた子羊のロゴ。ヘンリー・サンズ・ブルックスが創業した会社は、1850年に店に掲げられたこのマークとともに、ブルックスブラザースという社名になったという。創業から数えればおよそ200年を超える老舗である。
ちょうど、3年前の8月に、30年以上愛用しているブルックスのポロの話をこのブログに書いた。当時20代だった私にとって、青山のお店は、かなりの高級店で、スーツなどは到底変えないような値段だった。だから、残念ながら、ブルックスのスーツなどは持っていない。
ポロシャツを買った頃に手に入れたネクタイは、サラリーマン時代、しょっちゅう愛用していたため、定年前には、擦り切れてしまって涙ながらに捨てたことを思い出す。ブルックスのレジメンタルストライプは、色の組み合わせと色調が独特で、慣れると柄と色を見ただけでそれとわかるものだった。紺系のストライプの色合いが絶妙だった。アメリカの政治家や経済人には数多くのブルックスブラザースファンがいて、伝統的なアメリカントラッドスタイルのそのブランドは、エグゼクティブの象徴でもあった。
経営再建を目指すというが、日本のショップは閉鎖することになるのだろうか?バーニーズに続いて残念なニュースだが、ファッションに対する意識変化や、高級デパートの衰退など購買構造の変化によって、ビッグブランドも安閑とできない時代に入ったということなのかもしれない。
今年もまた袖を通すであろうゴールデンフリースのロゴの付いたポロシャツは、益々手放せないものになった。
さよなら、ゴールデンフリース、また会えることを願っている!
#ブルックスブラザース
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