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2020年07月07日

魚肉ソーセージの進化

だいぶ前のTV番組で、高齢者に適した食品のひとつに魚肉ソーセージがあげられていた。高たんぱく、低脂肪でDHAも含んでいる。しかも歯の悪い高齢者でも食べやすい柔らかさなど色々なメリットがあらためて見直されているという。
魚肉ソーセージといえば、我々の子供の頃は、遠足の友であり、運動会のお弁当のおかずの定番だったり、おやつだったりと、スタープレーヤーとして大活躍していた。そうした記憶のせいか、スーパーで見かけると、つい手を伸ばしてしまう男性も多いのではないだろうか?そのままで手軽なおつまみにもおかずにもなる。野菜炒めに入れても良い。カップ麺に入れても悪くない、などなど確かに使いやすい商品なのである。
そんなわけで、めでたく前期高齢者に仲間入りしたこともあり、この半年ほど、意識的に食べるようになったのだが、久しぶりに買うようになって気づいたのが、魚肉ソーセージのさりげない進化である。

200707ソーセージDSC_0113.JPG

切ったものの写真で恐縮だが、最近一番驚いたのが、そのパッケージフィルムだ。
私が子供の頃のものは、両端が金属で留められていた。それが無くなって、ソーセージをくるんでいる同じフィルムで留めてある。そして、もうひとつが、パッケージが切りやすくなっていること。
昔は、歯で噛み切ったり、ナイフを使ったりとか、とにかく結構切りにくかった。それが、たとえばこの写真のメーカーのものは、はぎ合わせてある接合部分のどの場所でも、手で横に引くと簡単に開くことができる。
小さなシールの貼ってあるところをつまんで引っ張ると、すっと切れて開くメーカーもある。
こんなところにも日本人ならではの使いやすさを極めるモノづくりが感じられて、なんだか嬉しくなる。

それから、これはあくまで私の記憶で、はっきりした裏付けはないのだけど、ソーセージ本体の色も薄くなり、味付けも少し薄味になった気がする。
ちょっと調べてみると、70年代に食品添加物の発がん性の問題などをきっかけに、添加物や保存料を減らしたりやめたりして、その後、高温高圧による殺菌方法などが主流になったという。そうした事情や、近年の健康志向もあって味付けも軽めになったのではないかと思う。
ともあれ、そんなことをあれこれ考えながら、今日も、ランチのおかずに、ニラとモヤシと魚肉ソーセージの炒め物を作った。

見落としてしまうようなちょっとした改良の積み重ね、進化によって、日本人のくらしは支えられている。

#魚肉ソーセージ










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