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2022年01月03日

いいこと半分、悪いこと半分

才能や才気が輝く時というのがあると思う。去年から今年にかけて輝いているなあと印象に残っているのが、なんといっても上白石萌音。言わずと知れた売れっ子女優でシンガーでもある。民放のドラマなどで売れっ子になり、NHK大河ドラマにも出演。さらには、朝ドラにも主演し、年末には、紅白歌合戦にも歌手として出場!演技だけでなく、その歌のうまさには舌を巻く。紅白歌合戦を見て驚いた人も多かっただろう。
2021年は、「モネ」の年だったように私は感じている。さらに、今日は、NHKETVの角野栄子さんのカラフルな魔女という番組を見ていたら、対談相手は萌音さんの姉の萌歌さんが出演していた。今度は、姉のモカさんの年になるのかもしれない。恐るべき兄妹である。
廣瀬アリス・すず姉妹といい、どうやら世の中には二物も三物にも恵まれた人がいるらしい。今年は、モネとモカがキーキャラクターになるかもしれない。
220103モネとモカ.jpg

輝きの強さに個人差があるにせよ、人の人生には、誰でも輝く時が必ずあると思う。
私は、20代の終わり頃に転勤をした。辞令を貰った時には、「なんで俺が地方に飛ばされるんだ!」とすごくくさったけれど、転勤してみたら、人生の幅や人間関係や仕事内容がものすごく広がった。たくさんの恋にも出会った。人生の落ち目の時期だと思っていたけれど、今思い返してみると、むしろ結構な充実期だったようにも思う。その頃の恋の経験は、私に至るまで人生の大きな肥やしになっていると思うし、また、その頃にお会いした人の中で、今でも年賀状などを交わし続けている人もたくさんいる。

山口瞳さんだったと思うが、「人生の幸せと不幸せは同じ量だ」というようなことをお書きになっていた。いわゆる、いいこと半分、悪いこと半分である。
この8年ほど、父の介護をしていて、いいことはほとんど無かった気がしていた。東京の家と実家との二重生活に加えて、一時は、介護専用アパートを借りて、三重生活を送り経済的には一気に赤字になった。色々無理を続けていたら人生初めての大病もした。子供の就職の世話なども出来ず、彼らには余計な苦労をさせたと今でも後悔をしている。なんだか不幸が一気に襲ってきたように思っていた。

でも、今は、もう一度「いいこと半分悪いこと半分」と自分に言い聞かせるようにしている。昨年の末には、前職の会社で同期だった友人が急逝した。亡くなった彼の分まで一生懸命生きよう、と思った。

少しでもいいことを増やし、どうやったら悪いことを減らしていけるかをあらためて考えながら、これからの人生をポジティブに生きていきたいと思っている。

2022年01月02日

能登半島の不穏な動き

ネットニュースによれば、石川県能登地方で謎の地殻変動が1年続いている。
3センチほど隆起した観測点があるほか、震度5弱など震度1以上の地震は約70回発生した。
私の家は、能登半島からは少し離れているが、山を挟んで、比較的近い距離にある。
「空振」というものがある。余りご存知ないかもしれないが、まるで地震の様に、がたがたと揺れのようなものが起きる現象である。この一年ほどの間に、我が町でも、数回発生していた。なんだか不気味だなと思っていたら、このネットニュースである。
220102能登の異常地震.jpg

以下はネットニュースの抜粋だが、専門家は、地下から上昇してきた水が地殻を膨張させた可能性を指摘する。しかし、仮にそうだとして、その水はどこから来たのか。詳しい原因は不明なままだ。変動が終息に向かう兆候もなく、注視するしかないのが現状だ。

「なぜ地震活動と地殻変動が続いているのか、明確な理由が分からない。我々が経験していないことが起きている可能性もある」2021年12月にあった地震調査委員会の会合後、能登地方の地震と地殻変動について記者から問われた平田直委員長は、専門家の間でも議論が続いている現状を明かした。

国土地理院によると、能登半島の先端にある珠洲市では20年12月ごろから隆起が続き、これまでに3センチほど隆起した地点もあったのだという。
地震も増えている。金沢地方気象台によると、21年1月から12月22日までに震度1以上の地震が69回発生。21年9月16日には震度5弱の地震も起きた。体に感じない揺れも含めたマグニチュード(M)1以上の地震は3千回以上を数える。

地下でいったい何が起こっているのか。京大と金沢大のGPS観測では、地殻変動が始まって以降、震源周辺の地下10〜15キロの地殻が膨らんでいることが分かっている。何かが大量にたまっているらしい。西村さんは、この「何か」が水ではないかと考えている。

というわけで、なんだか不気味な状況にある。
能登半島の先っぽには、原発がある。もし、巨大地震が起きるようなことがあれば、我が町も被害を受ける可能性もある。新年そうそうであるが、これが取り越し苦労であることを祈りたい。

2022年01月01日

ニューイヤーコンサートを眺めながら

新年恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサート。
今年は、別の番組を見ていて、後半から見始めることになった。(再放送があるので、前半はまた改めて見ることにしよう)
220101ニューイヤーコンサート.jpg
(NHKのHPより)

一度でいいから、実際にこの客席でライブで聞いてみたいと思ってきたが、未だに果たせずにいるから、もはやその夢がかなうチャンスはほとんどないだろう。(呼吸器系の大病をしたので、海外旅行で狭い機内に長時間いることは、残念ながら私にとって極めて危険なことになってしまった)

今年は、NHKの番組には、昨年のショパンコンクールで2位に輝いた反田恭平さんもゲストとして登場。
昔に比べてはるかに高精細になった映像で見るウィーン楽友協会のホール客席には、この数年、必ず日本人の姿がちらほらと見える。今年は、欧米人も含めて、客のほとんどがしっかりとマスクを付けている。
2年ぶりにお客様を入れて開催されたコンサート。お客様がびっしりと入った客席を見ていると、コロナウィルスと過ごしたこの2年の間にすっかり習慣付けられた感覚からすると、その密な状態に今さらながら驚く。

今年の指揮者は、バレンボイム。昔よりずいぶんお年を召され、演奏が終わるたびに、指揮台のアームにつかまっておられる様子が心に残った。

アンコールは、おなじみのラデツキー行進曲。

さて、この客席からマスク姿がなくなるのはあと何年後になるのだろうか?
#ニューイヤーコンサート

2021年12月31日

決まり事を行う時間

2021年も、大つごもり、今日一日で年が変わる。
大晦日は、いつもだいたい同じように過ごしている。
長年やってきた決まり事を、丹念にやるようになった。少し楽しんでいるところもあるかもしれない。

基本は、おせち料理の仕込みが主体となる。おせちと言っても昨今の豪華なものではない。
郷土料理の「お酢和え」と酢ゴボウ、煮物、そして雑煮用の鶏肉と大根ニンジンなどを仕込む。数年前から田作りと伊達巻も自分で作るようになったが、今年は、田作りだけにして伊達巻はできあいのものを買ってきた。酢ゴボウは、知り合いの方が持ってきてくださったので今年は作らなかった。
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料理の段取りの間に、神棚を掃除する。
日中にやる年もあったが、子供の頃から大晦日の夜に父と一緒にやることが習慣になっているせいか、22時前後に紅白を横目で見ながら神棚を降ろして雑巾がけをする。掃除が終わって、天照大神のお札を入れ替え、榊やお神酒などを整えると、心も新たになるような気がする。

全てを終えると、おせちの煮しめ様に取ったダシ汁を使って、年越しそばのつゆを作る。
今は、この流れの中に、父の夜のオムツケアの作業もはさまなければいけないから、やや段取りが大変だった。
父に先に年越しそばを一口食べさせてから、作業を行った。
終わって、自分の年越しそばを作る。我ながら旨い。今年はカップ麺に入れるようなチープな市販の天ぷらを入れた。実はこれが結構好物でサクサクした状態のときはなかなか美味しいと思う。
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そばを食べながら、紅白を見て日本酒を少しだけ飲む。
東京事変が歌っている。なかなかの迫力。今年も間もなく終わり、新しい年がやってくる。
介護を中心とした生活ではあるが、自分なりに一生懸命生きているつもりだ、などと思いつつ、また酒を一口飲んだ。もう少しするとお向かいのお寺の除夜の鐘が始まる。

2021年12月30日

何度目かの年の暮れ

暮れも、押し詰まり、明日はいよいよ大晦日である。
晦日というのは、毎月末のことであり、中でも大晦日は、一年の最後に年神様を迎える準備をする時期の最終日ということになる。
皆さんのご家庭でも、大掃除をすませて、家の中をきれいに整え、松飾りや、鏡餅(最近では、モドキのようだが(笑))を準備して、新年の神様をお迎えする支度をされていることだろう。

私は、自宅で介護をしていることもあって、あまり無理せず、最低限の事だけをして新年を迎えるようにしている。
しかし、伝統的な北陸のおせちであるお酢和えや、酢ゴンボ(ごぼう)、田作りなどを作り、数の子などを整えるなどほんの少しだけ、正月の支度をするようにしている。
そんなことをやっている間に、今年一年を振り返り、時に反省をし、悔いがあればそれをいったんクリアーして、新年に新たな心構えで取り組もう、などと心が整ってくる気がするからだ。
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日本人は、大晦日から元旦というわずか2日の間に、これまでの一年間を清算して、また新たな年を頑張って生きていこうというみそぎのような切り替え発想で生きてきた。
年が新たになれば心も変わり、新年を迎えれば、またあらたに頑張って行こうと気持ちを切り替えてきたのである。
ある面で、非常にご都合主義の発想であり、また合理的であるかもしれない。
昔は借金を棒引きにすることも多かったようだ。

コロナウィルスというなかなか清算できない難敵の登場によって、今年の暮れも、なんだかすっきりした気持ちではないかもしれない。それでも、毎年決まった段取りに従って、松と千両を買って来たり、おせちの下ごしらえをしたりしていると、来年はいいことがありますように、という気持ちがわいてくる。年神様、どうぞこんな庶民のささやかな願いを聞き入れていたければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
#大晦日 #松飾り #千両

2021年12月29日

不気味な感染増

国内の新型コロナウイルス感染者は、29日、30都道府県と空港検疫で502人確認された。500人を超えるのは10月16日以来だという。
なんだか不気味な増加数である。
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思い起こせば、最初のコロナ感染の時、500人を超えたというニュースからすぐに1000人となった。専門家の話によれば、オミクロン株は感染力が強く、従来の半分の時間で感染が広がるようだ。

年末年始の帰省時期となり、久しぶりに新幹線も飛行機も予約が増加しているようだ。
しかし、オミクロン株の不安はそこにもつきまとう。2年間ガマンして、故郷の両親も自分もワクチンを2回打ち終わっているし、日本の感染者数は、世界に比べて劇的に少ない数字で推移している。少しほっとした状況の今だからこそ、久しぶりにふるさとへ帰ろうということで、民族大移動がはじまっている。

しかし、おじいちゃんおばあちゃんと、子供や孫が、久しぶりに再会したら、マスクを外して食事を共にして語り合うだろう。それは、残念ながら止めるに忍びない光景である。
そうした状況が、この冬は、日本中で行われるだろう。
ちなみにわが家は、私が東京の家に帰ることも、妻や子供たちがこっちに来ることもやめにした。妻と子供たちは、基礎疾患を持つ老人二人の家に、東京から帰るのは、万一感染させたら?という不安から取りやめにした。私も、公共交通機関で帰れば、感染リスクは高い。もし私が感染したら、濃厚接触者となる父は、その日から介護してもらえるところがなくなってしまう。コロナ対応の病院に入院するしかないだろう。介護慣れしていない感染病棟では、寝たきり老人の世話はなかなか大変だ。介護するには専門の技術やノウハウが必要だから。

ニュースを見ながらそんなことを考えていた。連休明けにコロナ感染が拡大したことを思い出しながら、どうか正月休みの終わった2週間後に、感染者数が、劇的に増加しないことを心から祈っている。

2021年12月28日

雪降る町

また雪の季節がやってきた。
昨年というか今年の正月を思い出させるような国道8号線での大渋滞も起こった。
この冬最初の寒波も、幸いなことに、我が町では比較的穏やかに過ぎて行ってくれた。
次は大晦日から元旦にかけての第二波である。
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百年古民家に暮らしていて、一番厳しい季節が冬だ。
この家に戻って暮らし始めてから、もう7年ほどが過ぎた。70歳が見えてきた今と、7年前では、明らかに寒さを感じる感覚が違う。昔よりずっと体にこたえるようになった。
私が戻ってから、暖房器具を増やしたりエアコンを付けたりなどずいぶんと改善したから、昔とは比べものにならないくらい快適になったけれど、それでもトイレの前の廊下などは、ファンヒーターを切って30分もすると、すぐに10度くらいになってしまう。ヒートショックが怖いので、オイルヒーターなどを点けていてもこの温度である。

今回の寒波では、雪かきをする必要はほとんどなかったけれど、今年の正月の大雪では、一日二回雪かきをしたこともあった。母屋の屋根は、老人が上がるにはあまりに高いので、この数年雪下ろしはしていない。建物の強さに頼っている。
昔は、町の建設会社などが、雪下ろしを請け負ってくれたりしたようだが、その会社もなくなり、今はなかなか頼む先もない。

SNSなどで、雪の風景を投稿すると、「いいですね」とか「素敵ですね」とかコメントされたことがあった。何がいいものか。雪と暮らすのは、一種の戦いである。格闘である。
わが家の町内の大半が私より年上の住民ばかりだ。雪が降ると、そんな年寄りが一生懸命家の前の雪かきをしている。雪かきは重労働だ。3日連続でやったりすると、腰と腕が痛くなる。

年末年始の寒波は、どれくらいの雪を連れてくるのだろうか?
あまり積雪がないことを祈るばかりである。
雪降る町の住民は、天気予報を確認しながら、憂鬱な顔で空を見上げる。

#寒波

2021年12月27日

半導体不足がもたらしたこと

コロナ禍で、半導体が品薄となっている影響によって、自動車産業が、生産縮小を余儀なくされたことは、ニュースで何度も報道されていたので記憶に新しい。
しかし、半導体は今やありとあらゆるものに使われているわけだから、その他のものにも当然影響が及んでいるだろうと思っていたら、デジタルカメラが、機種によって出荷をとりやめていたり、品薄になったりしているという。これもまた原因のひとつは、半導体不足だという。

実は、年賀状を印刷しようとして、黒インクの出が悪くなりインク残量を見たら確かに少なくなっていると表示されたが、ここ数か月、純正インクの欠品状態が続いている。海外生産の部品供給が滞っているせいではないかと思っているのだが、そもそもプリンタ本体もこの夏頃から品薄になっているようだ。これは、半導体不足の影響に加えてテレワークによって自宅でのプリンタ需要が高まった事もあって品薄になっているらしい。
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(写真は、イメージです)

そして、なんと冬の洗い物には必需品である給湯器も品薄になっているという。
こちらは、半導体というよりも海外生産の部品不足などが主な理由であるようだが。

コロナウィルスの流行によって様々な生活変化や新たな発見もあった。半導体不足や、海外からの船や航空機での輸送の滞りなども影響して、色々なものが品薄になるというのは、日本市場と世界経済が本当に密接に関わっているということを、今さらながら痛感することになった。

ところで、私事ながら、インクが欠品で年賀状の印刷ができないので、リサイクルインクを頼んでみたら、エラーが出てプリンタが動かない。あわててネットで買おうとしたら、欲しい機種で、年内の配送に間に合うものがない。かくして、年の暮れも押し詰まったというのに、年賀状の印刷ができていないという異例の事態に陥っている。
今年は、年明けに返信にて賀状をお出しすることになりそうである。皆様、どうぞご容赦ください。

2021年12月26日

ポイントバブル?

気がつくと、いつの間にか買い物をする際の支払いのほとんどを、スマフォによる決済で済ませるようになっている。私が新しもの好きということもあるせいか、ペイアプリは3種類くらいを使っている。クレジットカードも昔から頻繁に使っていて、ポイントによって年間数千円の商品券などを得ている。現金を使うのは、キャッシュ払いしかできないお店に行った時くらいだろうか。カードもスマフォによる支払いも、ポイントが付いてメリットがあるから、どうせ支払うなら、そうした決済システムを使うようになっていた。
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(画像は一例です)

デジタルペイの会社と行政が組んで、期間限定で、20%前後も支払い額からポイントバックされるというキャンペーンもずいぶん多くなった。私も利用したことがある。
マイナンバーカードの加入促進のために、政府肝入りで、数千円のポイントバックキャンペーンもあった。当時、私は既に、マイナンバーカードを発行済だったが、キャンペーンにもすぐ登録してポイントを得た。

そんなポイントが全盛だな、と思っていたら、なんとポイントの発行額は、1兆4千億円にも達しているという。ネットニュースの見出しを見てあらためて驚いた。
これだけの投資をしても、当然見返りというかビジネスメリットがあるからこそ行われているはずだが、それにしても恐るべき額である。

マーケティングでは、ある市場に最初にエントリーした企業が、その後もリーダーになるという理論がある。カップ麺などは典型で、最初にカップ麺を作った会社は、現在もそのマーケットでリーダーを維持し続けている。顧客を囲い込み、そのブランドに対するロイヤリティを高めて他者への浮気を抑え込むことになるというわけである。
スマフォのキャッシュレス決済を最初に大々的に始めた会社も、やはりこの市場では、今のところトップを走っているようだ。

最近では、携帯電話会社もデジタル決済マーケットに参入している。私も自分の携帯の会社のポイントで支払いを行うこともある。

1兆4千億円というこの巨大なポイントマーケット、ヤフーニュースなどによると、民間で1兆円、政府・行政関連で4千億円だという。わずか2年ほどの間に劇的な変化を遂げ、気が付くとスーパーマーケットなどの支払いシステムもデジタルペイに対する対応が一気に加速している。さて、この先いったい何が起きるのだろうか?気軽に便利に使っているが、もはや私などには想像もできない時代になりつつある気がする。

#キャッシュレス決済

2021年12月25日

地域の食文化の危機

数日前、知り合いの農家の方から、赤かぶと大根の漬物などを頂いた。毎年恒例のものである。私にとって、60数年間生きて来て、一番美味しい赤かぶと大根の漬物である。あちこちで赤かぶや大根の漬物を見かけると買ってきたりしたけれど、この方が仕込んだ漬物をしのぐものにはまだ出会っていない。それくらい美味しい。
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調べてみると、赤かぶの漬物というのは非常に手間がかかり、作る際にも味のセンスが要求される。漬物の中でも特に難しいとされているらしい。
塩加減、漬かり具合、歯ごたえから色など見た目の良さまで全てバランスが取れている。
わが家に届けて下さる方は、実は、昔父の部下でもあった方だが、優秀な農家として評価も高く、コシヒカリのお米も県内トップクラスの評価を得ているなど、彼の作る農作物は客観的な評価も極めて高い。そんな篤農家の方だが、やはりご高齢になられている。お子様たちのご家族に、この漬物の技術が継承されているかお聞きしたことがあったが、「なーん(=富山弁で、いえいえ、という否定の意味)あいつらはあんまりやらんのです」ということであった。
そうなると、この素晴らしい漬物文化は、継承されないことになる。私が学びたいところだが、いい赤かぶの栽培技術から漬物の仕込み技術までを学ぶには、前期高齢者では不適格だろう。

北陸の伝統食のひとつに「かぶら寿し」がある。正月前の今頃に、各家庭で仕込み始めて、正月に食べごろとなるようにするのである。今でも、この時期になると、かぶら寿し用の麹などが大量に並ぶから、少なくとも我が町では、現在でもかぶら寿しを仕込むご家庭が多いのだろう。
私の母は、私が小学生の頃に病に倒れて長期の療養生活をしていたので、残念ながらかぶら寿しを自ら仕込むことはなかったが、親戚の大叔母が、毎年仕込んだかぶら寿しを、いつも年末に届けてくださった。あくまで私個人の感想だが現在に至るまで、大叔母の作ったかぶら寿しの味を超えるものには、まだ出会っていない。しかし、残念ながら、大叔母が亡くなってから、そのかぶら寿しを楽しむことはできなくなってしまった。

地域の食文化は、偉大なる文化遺産である。母から娘や嫁に継承されていくことで、それは残っていく。それが味の文化遺産だろう。
#食文化 #かぶら寿し #赤かぶ漬
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