コワイというのは、目覚めて何を言い出すのかという事である。
最近の父は、夢で見たことと、目覚めてからの現実がシームレスになることが多いようで、数日前は、友達が亡くなったので葬式に行かなければならないから、新聞で情報を確認してくれと、数時間にわたって同じ話を繰り返し言い続けた。
いちばん多いテーマが、葬式に行くというのと、ゴルフの話題だ。
今ハーフを終わったから、後半のスタート時間を確認してくれなどということもあった。
一昨日私を悩ませたのは、ゴルフクラブと車を射水市のあたりの家に預けてきたから取りに行くと言い張ったことだった。これもかなり長い繰り返しとなり、私もイライラして、それは夢の記憶で現実のことではないと何回か説明を繰り返したが、無駄であったので、自室に入り、父が私を呼ぶ声を無視して父が諦めるのを待った。しばらくして、忘れたかあきらめたかしてくれて、その夢の話はようやく終わった。
父にとって、この15年ほどの最重要関心事は、葬儀とゴルフであったから、その記憶が鮮烈なメモリーとなって、今の記憶として脳内再生されるのだろう。
朝起きた時だけでなく、昼間に眠っていて目覚めた時にも夢を見ることが多いようで、同様の状態になることがある。
(画像はイメージ)
以前、記憶のスイッチということを書いたが、父の様子を見ていると、記憶のメモリー構造というのは、本当にコンピューターのコピー&ペーストや、プログラムのループのようなことが起きているように感じる。
さて、明日の朝父が目覚めた時、どのような話が出てくるのだろうか?・・・
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