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2022年01月18日

雑誌WITHの変身

ヤングアダルト向け女性誌の草分け的存在である講談社のWITHが、40年の歴史に区切りをつけて、定期刊行を終了するという。
またしても雑誌の廃刊か、と雑誌広告が好きで広告業界に入った私としては、すわ廃刊か?と胸が傷んだけれど、WEBでの展開にシフトし、紙の雑誌は、不定期刊になるという。いわば、新しいスタイルへのシフトということだろうか。
既に、ウェブサイトの「with online」は月間1億PVを超えていて、女性誌メディアでも最大級の規模を誇る人気となり、昨年7月にはサブブランド「共働きwith」も開始しているそうだ。
220118WITH表紙.jpg
(WITH最新号の表紙)

今後は「with online」を事業の中核に据え、これまでの紙メディアに加えてユーザーのライフスタイルに寄り添った次世代事業モデルの構築を目指すのだという。それに伴い、雑誌を適時刊行へ変更するということらしい。いわば、紙とWEBの良いところを組み合わせたミックスメディア展開ということか。

ちょうど30代の前半頃は、ファッション関係のクライアントの担当をしていた時期があり、WITHともずいぶん関わりがあった。編集部を訪れて打合せをしたり、編集スタッフと記事タイアップ広告といわれる記事風の広告企画などもやった。キャリアウーマンという言葉も流行ったけれど、仕事も遊びも楽しむ女性向けの雑誌として、ファッション記事だけでなく、ちょっと骨っぽい記事もあったりと、その編集スタイルは結構気に入っていた。

雑誌好きとしては、老舗の雑誌が消えていくのは、寂しいことだけど、WITHのやり方は、今後の雑誌のあり方として注目したいと思う。WEBが発達しても、紙のメディアの魅力は絶対にあると思う。radikoによって、ラジオが新たな魅力を持ったように、紙媒体の持つ魅力を、時代にあったスタイルでうまく活かしてほしいと思う。

そんなことを書きながら、20代の頃に、初めて自分が担当したクライアントの広告が掲載された雑誌が発売され、書店でその雑誌を手に取った時の、なんだか晴れがましいような嬉しさを思い出した。
手に取ってページをめくる雑誌の楽しさは、なくならないでほしいものだ。
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