海外の空港でも、フライトの案内情報はこのパタパタが主流で、出発時間が近づくたびに、パタパタと音をたてながら、この表示が変わった。自分の飛行機の出発を待ちながら、それを眺めているのも、旅心をくすぐる時間のひとつだった。
(日経より)
そんなパタパタ表示板は、気が付くと身の回りから消えていた。いつの間にか電光掲示板とかLEDサインとかに変わっていた。
しかし、こうした中でも、京急には、まだパタパタ表示板が残っていたそうだが、それもいよいよ終焉を迎えるという。
日経の記事によれば、メンテナンスの部品も少なくなり、LEDのほうが表示情報量も多く、効率が良いことから、ついに2月から新しい表示板に変わるのだという。
パタパタパタ〜「おっ、搭乗できるぞ」とか「えーっ!欠航?!」とか、表示が変わるたびに、旅への状況が変わった。あの感覚は、ちょっと楽しかった。
京急の駅で電車のダイヤなどを見る時にも、あのパタパタ表示が、小さな旅への楽しさを与えてくれたようにも思う。
またひとつ、時代の変化が、ひとつ前の時代の魅力と思い出を静かに消していく。
消された記憶や景色は、簡単には戻せない。
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