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2021年12月28日

雪降る町

また雪の季節がやってきた。
昨年というか今年の正月を思い出させるような国道8号線での大渋滞も起こった。
この冬最初の寒波も、幸いなことに、我が町では比較的穏やかに過ぎて行ってくれた。
次は大晦日から元旦にかけての第二波である。
211228DSC_1992.JPG

百年古民家に暮らしていて、一番厳しい季節が冬だ。
この家に戻って暮らし始めてから、もう7年ほどが過ぎた。70歳が見えてきた今と、7年前では、明らかに寒さを感じる感覚が違う。昔よりずっと体にこたえるようになった。
私が戻ってから、暖房器具を増やしたりエアコンを付けたりなどずいぶんと改善したから、昔とは比べものにならないくらい快適になったけれど、それでもトイレの前の廊下などは、ファンヒーターを切って30分もすると、すぐに10度くらいになってしまう。ヒートショックが怖いので、オイルヒーターなどを点けていてもこの温度である。

今回の寒波では、雪かきをする必要はほとんどなかったけれど、今年の正月の大雪では、一日二回雪かきをしたこともあった。母屋の屋根は、老人が上がるにはあまりに高いので、この数年雪下ろしはしていない。建物の強さに頼っている。
昔は、町の建設会社などが、雪下ろしを請け負ってくれたりしたようだが、その会社もなくなり、今はなかなか頼む先もない。

SNSなどで、雪の風景を投稿すると、「いいですね」とか「素敵ですね」とかコメントされたことがあった。何がいいものか。雪と暮らすのは、一種の戦いである。格闘である。
わが家の町内の大半が私より年上の住民ばかりだ。雪が降ると、そんな年寄りが一生懸命家の前の雪かきをしている。雪かきは重労働だ。3日連続でやったりすると、腰と腕が痛くなる。

年末年始の寒波は、どれくらいの雪を連れてくるのだろうか?
あまり積雪がないことを祈るばかりである。
雪降る町の住民は、天気予報を確認しながら、憂鬱な顔で空を見上げる。

#寒波
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