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2019年07月07日
大腸CTアカデミア 今週の体力つくり
2019年07月06日
7月に入り早1週間ですね
2019年07月05日
大腸CTアカデミア 大腸内視鏡検診による利益
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
大腸内視鏡検査におけるadenoma detection rateに
関する多施設共同全国調査研究
Japanese ADR Surveyを開催中です!
既にご登録をしていただいた先生、
どうもありがとうございます!!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 518 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。
【大腸内視鏡検診による利益】の続き
大腸内視鏡検診による利益は慎重に判断されなければならない。
内視鏡の利益が、便潜血陽性者やS状結腸鏡検査陽性者
において検討されている研究もある。
また、大腸内視鏡検査による死亡率減少効果が
便潜血検査やS状結腸鏡検査による効果と差がない可能性もある。
というのも検診の効果はその検診で使用される検査の
受診率や受けるための容易さなども考慮しなければならないからである。
例えば、スペインのランダム化研究では
便潜血検診は内視鏡検査に比べて受診率が有意に高かった。
34.2% vs 24.6%, P<0.001
そのため両群間で大腸癌の検出率は差がなかった。
0.1% vs 0.1%, P=0.99
この研究のプライマリアウトカムは
10年間の大腸癌死亡の減少率の評価であり
両検診法の利益・不利益は本研究において
最終的に報告される予定である。
けれども、この中間報告のなかで最も関連性のある結果として
注目されるのが、1回の便潜血検査と1回の大腸内視鏡検査とで
大腸癌の検出率がほぼ同等であり、
ステージでも有意差がなかったことである。
(感想)
このスタディはClinicalTrials.govに登録されており
Identifier: NCT00906997 です。
こまめに中間を報告を出してきていますね。
例
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28344793
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24859111
スタディの完了は2021年11月の予定です。
また、今回の内容は大腸内視鏡検査 vs 大腸CT検査
の受診率・検出率でも同様のことが
オランダから報告されています。
今後このあたりのことをさらに解明していく必要があるのでしょう。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
AI、機械学習、ディープラーニングを学びましょう
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【106名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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PubMedから、今日のつぶやき − 518 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。
【大腸内視鏡検診による利益】の続き
大腸内視鏡検診による利益は慎重に判断されなければならない。
内視鏡の利益が、便潜血陽性者やS状結腸鏡検査陽性者
において検討されている研究もある。
また、大腸内視鏡検査による死亡率減少効果が
便潜血検査やS状結腸鏡検査による効果と差がない可能性もある。
というのも検診の効果はその検診で使用される検査の
受診率や受けるための容易さなども考慮しなければならないからである。
例えば、スペインのランダム化研究では
便潜血検診は内視鏡検査に比べて受診率が有意に高かった。
34.2% vs 24.6%, P<0.001
そのため両群間で大腸癌の検出率は差がなかった。
0.1% vs 0.1%, P=0.99
この研究のプライマリアウトカムは
10年間の大腸癌死亡の減少率の評価であり
両検診法の利益・不利益は本研究において
最終的に報告される予定である。
けれども、この中間報告のなかで最も関連性のある結果として
注目されるのが、1回の便潜血検査と1回の大腸内視鏡検査とで
大腸癌の検出率がほぼ同等であり、
ステージでも有意差がなかったことである。
(感想)
このスタディはClinicalTrials.govに登録されており
Identifier: NCT00906997 です。
こまめに中間を報告を出してきていますね。
例
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28344793
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24859111
スタディの完了は2021年11月の予定です。
また、今回の内容は大腸内視鏡検査 vs 大腸CT検査
の受診率・検出率でも同様のことが
オランダから報告されています。
今後このあたりのことをさらに解明していく必要があるのでしょう。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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2019年07月04日
大腸CTアカデミア 平均的リスクの受診者を対象とした大腸内視鏡検診の効果について
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
JDDW 2019が神戸で11月21日(木)〜24日(日)に
開催されます。
第57回日本消化器がん検診学会大会の会長は
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニックの
鈴木康元先生です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 517 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。
【大腸内視鏡検診による利益】
平均的リスクの受診者を対象とした大腸内視鏡検診
の効果について複数の研究が評価を行っている。
ただし、直接的な死亡率減少効果を評価したものではなく
観察研究やコホート研究といった間接的評価である。
ケースコントロール研究では
初回大腸内視鏡検査後には
大腸がん罹患が約70%低下すると報告され
コホート研究ではポリペクトミー後は
大腸癌罹患が76-90%低下すると報告している。
6つの観察研究のメタアナリシスでは
大腸内視鏡検査により
40-60%の大腸癌罹患減少が報告されている。
コホート研究から大腸内視鏡検診の受診既往は
大腸癌罹患のリスクを著しく低下させると
報告している。
オッズ比 0.09
一般人口ベースのケースコントロール研究では
大腸癌死亡を30%低下させるとしている。
また、腺腫に対してポリペクトミーが実施された患者では
大腸癌関連死亡が53%低下するとも報告されている。
コホート研究では大腸内視鏡検査とポリペクトミーにて
大腸癌関連死亡がおおよそ65%低下することを示している。
このように非ランダム化ケースコントロール研究および
コホート研究からは平均的リスク者において
一貫して大腸癌罹患及び死亡が低下することを明らかにしている。
しかし、ランダム化比較試験による
死亡率減少効果はまだ証明されていない。
(感想)
そうなんですよね。
大腸内視鏡検査の有用性は明らかなようですが
まだ詰め切れていないのが現状です。
工藤班が秋田で実施している
大腸内視鏡検診の有効性評価のためのランダム化比較試験
の結果が楽しみですね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
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PubMedから、今日のつぶやき − 517 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
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平均的リスクの受診者を対象とした大腸内視鏡検診
の効果について複数の研究が評価を行っている。
ただし、直接的な死亡率減少効果を評価したものではなく
観察研究やコホート研究といった間接的評価である。
ケースコントロール研究では
初回大腸内視鏡検査後には
大腸がん罹患が約70%低下すると報告され
コホート研究ではポリペクトミー後は
大腸癌罹患が76-90%低下すると報告している。
6つの観察研究のメタアナリシスでは
大腸内視鏡検査により
40-60%の大腸癌罹患減少が報告されている。
コホート研究から大腸内視鏡検診の受診既往は
大腸癌罹患のリスクを著しく低下させると
報告している。
オッズ比 0.09
一般人口ベースのケースコントロール研究では
大腸癌死亡を30%低下させるとしている。
また、腺腫に対してポリペクトミーが実施された患者では
大腸癌関連死亡が53%低下するとも報告されている。
コホート研究では大腸内視鏡検査とポリペクトミーにて
大腸癌関連死亡がおおよそ65%低下することを示している。
このように非ランダム化ケースコントロール研究および
コホート研究からは平均的リスク者において
一貫して大腸癌罹患及び死亡が低下することを明らかにしている。
しかし、ランダム化比較試験による
死亡率減少効果はまだ証明されていない。
(感想)
そうなんですよね。
大腸内視鏡検査の有用性は明らかなようですが
まだ詰め切れていないのが現状です。
工藤班が秋田で実施している
大腸内視鏡検診の有効性評価のためのランダム化比較試験
の結果が楽しみですね。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
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■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
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2019年07月03日
大腸CTアカデミア 対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第37回日本大腸検査学会総会が
国立がん研究センターの斎藤豊先生の会長のもと
2019年11月1日-2日に東京で開催されます!
ナガイチは共催教育講演やハンズオンセミナーを
担当させていただきます。
6月28日まで演題募集中です。
是非ご応募くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 516 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
前回まで大腸CT検査における品質管理について読んでいきました。
広く実施されるようになるためにはとても大切な内容でした。
現在、大腸癌の対策型検診は便潜血検査ですが、
胃癌に対する上部内視鏡検査に続いて
大腸内視鏡検査の適応も期待されています。
大腸内視鏡検査が対策型検診として導入される前提条件として
その死亡率減少効果が科学的に証明される必要があります。
日本のAkita Studyなどによってその検証が進められています。
大腸CT検査の先を行く、大腸内視鏡検査が対策型検診に導入されるにあたって
どのような現状と課題があるのかみていくことは
大腸CT検査の将来にも大切です。
そこで、今回は対策型検診としての大腸内視鏡検査に
必用なことや課題を考えていきたいと思います。
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。
【アブストラクト】
大腸内視鏡検査は大腸がん検診のリファレンススタンダードであり
検診法としても注目を集めている。
しかし、受診率の低さによって大腸内視鏡検査の
利点が少なくなる可能性がある。
対策型検診としての大腸内視鏡検査の不利益として
内視鏡検査自体あるいは鎮静剤による偶発症、
心理的負担、過剰診断、
そして社会的な経済負担などが挙げられる。
偶発症は高齢者や併存疾患がある人で
増加する可能性がある。
対策型大腸内視鏡検診における有害事象は
利益を相殺してしまう可能性があるため
有害事象を管理し、モニターしていく必要がある。
対策型大腸内視鏡検診が採用されるためには
利益・不利益バランスについてコンセンサスが得られる必要があり
死亡率減少効果といった利益と並んで
不利益、受診者の好み、経済性合理性、
そして内視鏡の品質向上について十分に検討されなければならない。
標準以下の内視鏡検査の品質が対策型検診として
大きなピットフォールになりえるため、
内視鏡医のトレーニングと認定は
標準化のために最低限必用な最初のステップである。
(感想)
大腸内視鏡検査の利益については近い将来
科学的に示されると思いますが、
課題はその不利益をどのように最小限にできるか
標準化によって利益を上回ることができるのかという点なのでしょうね。
これはそのまま大腸CT検査にもいえることだとおもいます。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
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内視鏡検査自体あるいは鎮静剤による偶発症、
心理的負担、過剰診断、
そして社会的な経済負担などが挙げられる。
偶発症は高齢者や併存疾患がある人で
増加する可能性がある。
対策型大腸内視鏡検診における有害事象は
利益を相殺してしまう可能性があるため
有害事象を管理し、モニターしていく必要がある。
対策型大腸内視鏡検診が採用されるためには
利益・不利益バランスについてコンセンサスが得られる必要があり
死亡率減少効果といった利益と並んで
不利益、受診者の好み、経済性合理性、
そして内視鏡の品質向上について十分に検討されなければならない。
標準以下の内視鏡検査の品質が対策型検診として
大きなピットフォールになりえるため、
内視鏡医のトレーニングと認定は
標準化のために最低限必用な最初のステップである。
(感想)
大腸内視鏡検査の利益については近い将来
科学的に示されると思いますが、
課題はその不利益をどのように最小限にできるか
標準化によって利益を上回ることができるのかという点なのでしょうね。
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2019年07月02日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んでどのくらいの速さで報告すべきか?
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日本消化器がん検診学会
第79回関東甲信越支部地方会が
2019年9月29日に萩原廣明先生の会長のもと
群馬県前橋市で開催されます!
ナガイチは講演を担当させていただきます。
是非ご参加くださいね。
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PubMedから、今日のつぶやき − 515 −
Obaro AE, et al. Computed tomographic colonography: how many and how fast should radiologists report? Eur Radiol. 2019 Apr 8. doi: 10.1007/s00330-019-06175-y. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。
今回でこの論文のご紹介は終わりにしますね。
【考察】
本研究にはいくつかのリミテーションがある。
第1に、2施設での7名の読影医を対象とした検討であり
一般化できるほどの規模ではない。
第2に、後ろ向きの観察研究であること。
そのためバイアスの存在が否定できない。
例えば、その日の読影の最初にあたっている症例は
「要至急」「緊急」などというマークが貼られている
症例であるなど、その日の読影順に何らかの意味付けが
なされ値る可能性がある。
けれども原則として読影順は、
その日に実施された検査の順となっている。
第3に病変がない症例の読影時間は直接的に計測されたものではないことである。
つまり本研究では読影依頼データを確認してから
レポートが作成されるまでの時間で読影時間として
計測した。
そのため、極端に短い時間や長い時間の症例は除外した。
(読影を開始してから依頼を確認した場合、途中で退席した場合
など考えられますよね)
また腸管外臓器の読影時間も含まれてしまっている。
(感想)
つぶやき508で書きましたが
対象症例の背景(年齢層、検査理由(検診なのか、便潜血陽性や有症状での精検目的なのか)など)に関する言及がありませんね。
対象となる集団の陽性率の違いによって、結果はだいぶ変わってくる可能性があります。
とても面白い研究ですが、追試が必用ですね。
やりたいことが増えてしまいます汗
それでは、また。
原文
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日本消化器がん検診学会
第79回関東甲信越支部地方会が
2019年9月29日に萩原廣明先生の会長のもと
群馬県前橋市で開催されます!
ナガイチは講演を担当させていただきます。
是非ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 515 −
Obaro AE, et al. Computed tomographic colonography: how many and how fast should radiologists report? Eur Radiol. 2019 Apr 8. doi: 10.1007/s00330-019-06175-y. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。
今回でこの論文のご紹介は終わりにしますね。
【考察】
本研究にはいくつかのリミテーションがある。
第1に、2施設での7名の読影医を対象とした検討であり
一般化できるほどの規模ではない。
第2に、後ろ向きの観察研究であること。
そのためバイアスの存在が否定できない。
例えば、その日の読影の最初にあたっている症例は
「要至急」「緊急」などというマークが貼られている
症例であるなど、その日の読影順に何らかの意味付けが
なされ値る可能性がある。
けれども原則として読影順は、
その日に実施された検査の順となっている。
第3に病変がない症例の読影時間は直接的に計測されたものではないことである。
つまり本研究では読影依頼データを確認してから
レポートが作成されるまでの時間で読影時間として
計測した。
そのため、極端に短い時間や長い時間の症例は除外した。
(読影を開始してから依頼を確認した場合、途中で退席した場合
など考えられますよね)
また腸管外臓器の読影時間も含まれてしまっている。
(感想)
つぶやき508で書きましたが
対象症例の背景(年齢層、検査理由(検診なのか、便潜血陽性や有症状での精検目的なのか)など)に関する言及がありませんね。
対象となる集団の陽性率の違いによって、結果はだいぶ変わってくる可能性があります。
とても面白い研究ですが、追試が必用ですね。
やりたいことが増えてしまいます汗
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30963278
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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メリット
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【106名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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2019年07月01日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査においても検査の品質管理のための標準化は絶対に必要!
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第15回消化管先進画像診断研究会(GAIA)が
当番世話人の平山眞章先生(斗南病院)のもと
2019年9月8日(日)に開催されます!
身につけるべき最新情報を
今回も企画しています!
是非ご参加くださいね。
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受付専用メール: gaia15.sapporo@gmail.com
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PubMedから、今日のつぶやき − 514 −
Obaro AE, et al. Computed tomographic colonography: how many and how fast should radiologists report? Eur Radiol. 2019 Apr 8. doi: 10.1007/s00330-019-06175-y. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。
【考察】
直接的な比較がしやすい大腸内視鏡検査でみると
大腸粘膜面の観察時間が長ければ
病変の検出率を最大化することができると
長い期間をかけて認識されるようになってきた。
内視鏡医は大腸の引き抜き時間が
6分に満たない場合には、
それ以上の時間をかけて観察している他の医師に比べて
病変の検出率が半分以下だと報告されている。
イギリスの消化管がん検診プログラムからの報告では
10分以上かけたほうが検出率の向上につながるとも述べている。
観察時間をかけることで
内視鏡後発見癌や中間期癌を減らせることも分かっている。
(捕捉)
以前のつぶやきでご紹介しましたね。
病変がない症例における引き抜き時間は
大腸内視鏡検査の重要検査評価指標
KPI, key performance indicatorとして
イギリス、ヨーロッパ、アメリカで取り入れられている。
(感想)
KPIはマーケティングや営業などビジネスの現場で取り入れられている概念ですね。
医療現場でも品質を高めるためにはKPIを定めて
評価していくことは大切ですね。
大腸CT検査においても検査の品質管理のための
標準化は絶対に必要です。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30963278
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。
【考察】
直接的な比較がしやすい大腸内視鏡検査でみると
大腸粘膜面の観察時間が長ければ
病変の検出率を最大化することができると
長い期間をかけて認識されるようになってきた。
内視鏡医は大腸の引き抜き時間が
6分に満たない場合には、
それ以上の時間をかけて観察している他の医師に比べて
病変の検出率が半分以下だと報告されている。
イギリスの消化管がん検診プログラムからの報告では
10分以上かけたほうが検出率の向上につながるとも述べている。
観察時間をかけることで
内視鏡後発見癌や中間期癌を減らせることも分かっている。
(捕捉)
以前のつぶやきでご紹介しましたね。
病変がない症例における引き抜き時間は
大腸内視鏡検査の重要検査評価指標
KPI, key performance indicatorとして
イギリス、ヨーロッパ、アメリカで取り入れられている。
(感想)
KPIはマーケティングや営業などビジネスの現場で取り入れられている概念ですね。
医療現場でも品質を高めるためにはKPIを定めて
評価していくことは大切ですね。
大腸CT検査においても検査の品質管理のための
標準化は絶対に必要です。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30963278
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
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2019年06月30日
大腸CTアカデミア 今週の体力つくり
2019年06月29日
おすすめの書籍です!
2019年06月28日
大腸CTアカデミア 大腸CT(CT colonography)検査の読影では、1件の読影にかける時間を担保すること! 連続して多くの読影を行わないこと!!
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PubMedから、今日のつぶやき − 513 −
Obaro AE, et al. Computed tomographic colonography: how many and how fast should radiologists report? Eur Radiol. 2019 Apr 8. doi: 10.1007/s00330-019-06175-y. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。
方法と結果はアブストラクトでご紹介したので
考察を拾い読みしたいと思います。
【考察】
大腸CT検査は読影に時間と負担がかかる検査である。
1日あたりの読影件数が多い場合、
5件目以降の検査では
ポリープの検出率はおおよそ40%低下する。
陽性適中率には影響がないものの
読影に時間をかけた場合に比べて
短時間で読影した場合にはポリープの検出率が低い。
今回のこうした結果から
読影医は読影レポートを早く提出するような要求や
負担が増すような要求から守られるべきである。
大腸CT検査の第1の目的は大腸がん
(や腹部症状を引き起こす憩室など)の
存在を否定することにあるが、
癌の前駆病変(腺腫やSSA/Pなど)を検出し
そのあとの内視鏡検査につなげることで
将来の大腸癌を減らすことにも意義がある。
従って、読影医は
腹部症状を引き起こす粗大病変だけでなく
見つけなければそれなりの期間をおいてから
再度病院に来る必要のあるようなより小さな病変についても
注意深く検出しなければならない。
われわれの知見から言えることは
読影医のワークフローを少し変えること
つまり
1件の読影にかける時間を担保すること
連続して多くの読影を行わないこと
はシンプルだけれど価値があるといことである。
(感想)
当たり前のようにも感じますが
それを科学的根拠に基づいて
述べていることがすごいですね。
ただ、現場ではドンドン舞い込んでくる検査を
断ることは至難ではあります。
上の立場の先生の理解や
制度がついてこなければ現実的にはなかなか難しいのかもしれません。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30963278
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
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それでは、論文
「大腸CT検査は、どのくらいの症例数を読んで
どのくらいの速さで報告すべきか?」のご紹介です。
方法と結果はアブストラクトでご紹介したので
考察を拾い読みしたいと思います。
【考察】
大腸CT検査は読影に時間と負担がかかる検査である。
1日あたりの読影件数が多い場合、
5件目以降の検査では
ポリープの検出率はおおよそ40%低下する。
陽性適中率には影響がないものの
読影に時間をかけた場合に比べて
短時間で読影した場合にはポリープの検出率が低い。
今回のこうした結果から
読影医は読影レポートを早く提出するような要求や
負担が増すような要求から守られるべきである。
大腸CT検査の第1の目的は大腸がん
(や腹部症状を引き起こす憩室など)の
存在を否定することにあるが、
癌の前駆病変(腺腫やSSA/Pなど)を検出し
そのあとの内視鏡検査につなげることで
将来の大腸癌を減らすことにも意義がある。
従って、読影医は
腹部症状を引き起こす粗大病変だけでなく
見つけなければそれなりの期間をおいてから
再度病院に来る必要のあるようなより小さな病変についても
注意深く検出しなければならない。
われわれの知見から言えることは
読影医のワークフローを少し変えること
つまり
1件の読影にかける時間を担保すること
連続して多くの読影を行わないこと
はシンプルだけれど価値があるといことである。
(感想)
当たり前のようにも感じますが
それを科学的根拠に基づいて
述べていることがすごいですね。
ただ、現場ではドンドン舞い込んでくる検査を
断ることは至難ではあります。
上の立場の先生の理解や
制度がついてこなければ現実的にはなかなか難しいのかもしれません。
それでは、また。
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