2018年10月05日
尻別川上流から釣行を再開
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地震被災者の方々に思いを寄せる
9月6日に発生した北海道胆振東部地震から1か月を迎えようとしている。現地の厚真町や周辺町村の被害は予想を大きく上回り、被災した町民の方々の生活はまだ平常時には程遠い状況にある。
被災者に心を寄せるために、この1か月間のブログ更新は過去の釣行動画だけにした。被災者の皆さんが苦しんでいる姿を見て、新しい釣行記を掲載する気にはなれなかったからだ。
更新の再開は未定だったが、ようやく自分の心に踏ん切りがつき釣行記を再開することにした。ただ、思いはいつでも被災された方々に向いている。一刻も早く平常の生活に戻られるよう、切に願っています。
釣行を再開したのは10月3日で、尻別川上流に赴いた。ここには7月から8月にかけて何度か訪れた。狙いは、ウェットフライを駆使した型もののヤマメ。
ところが、川を取り囲む様子が以前とは異なっていた。この1か月の間に台風21号が通過、その後の地震の発生により川の姿は大きく変容した。
渇水状態で水量が少ないのは当然だが、対岸にあった崖が崩れ落ちて土砂が押し出されているほか、手前の河原も上流からの流木やごみが散乱、川の氾濫で流れが土手まで押し寄せた跡が残っていた。
すでに流れは落ち着いているが、深くえぐれていた対岸は川底がみえるほどに浅くなっている。そこにウェットフライを打ち込み、スィングさせて反応を探るが、何の手応えもない。
100mほど釣り下がったが、対岸の川底はさらに浅くなり、ポイントの役割を果たしていない。仕方なく、今度は上流にある淵をピンポイントで狙うことにした。
淵の上流から、大きめのウェットフライを流して逆引きを繰り返す。ここは、いつも釣人の絶えない人気ポイントで、前日も多くの釣人が入ったはず。なので、ほとんど諦めの心境だったが、5回目のスィングにアタリがきた。
ヒットしたのは小型のニジマスだったが、対応が遅れて途中でバレてしまった。そして、同じ場所で再びアタリが。今度はしっかりと針がかりした。上がってきたのは25センチ余りのヤマメ。今日はまだ、誰も入っていなかったのが功を奏したのかもしれない。
その後アタリは遠のき、場所を移動することにした。
次に向かったのは、ここから少し離れた中流域。いつもラフティング船団に邪魔をされる場所で、今回もそれを覚悟して入った。支流の流れ込むこのポイントは、これまで小さな虹鱒とヤマメしか実績がない。
しかし、ウェットフライを流してスウィングさせるのには丁度よい流れで、ドライフライを行うのならば入らなかった場所。
流芯にフライを乗せて、下流から逆引きを繰り返した何度目かのリトリーブにアタリがきた。ところが、耳にかけたビデオカメラの操作に手間がかかり、巻き上げ途中でバレてしまった。
手ごたえからして、それほど大きなサイズではなかったために、バラしたショックはなかった。
それから暫くして、先ほどよりも引きの強いアタリが。跳ね回る魚を無事ネットイン、それは30センチに欠ける虹鱒だった。
その後、アタリらしいアタリもなくなったことから、ドライフライに替えて上流の背脇に打ち込むも、いつもは反応する小さなヤマメのアタリさえこない。
そして不思議なことに、あれだけ騒ぎまくって川を下っていたラフティングの姿が、午前10時を回っても見られなかった。ここにも地震の影響が表れているのかもしれない。
季節はもう秋を迎えて、数の少ない釣り残された大物だけが対象となってきたようだ。
写真@景観の変わった尻別川上流の現在の姿Aここでヒットした25センチ余りのヤマメB支流の流れ出るポイントでウェットフライを流すCようやくヒットした泣き尺の虹鱒
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