2018年06月22日
尻別川支流でウェットフライ釣行
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上流でトラウト3種が好調にヒット
当初、白老地区の渓流を予定していた21日の釣行を、太平洋沿岸の大雨予報から尻別川流域に変更した。赴いたのは、尻別川上流部に流れ出る、里川と山岳渓流の両方の顔を持つ支流。
流域は短いが、上流と下流とでは趣きが異なり、短い遡行時間でドライフライと本格的なウェットフライを楽しむことのできる、フライフィッシャーにとっては嬉しい河川。
ただ、今年の尻別川本流は魚の活性が遅れているようなので、この影響が今回の支流にも現れているのでは、と警戒しながら入渓した。
そして思っていたとおり、尻別川との出会いに近い下流部の淵やヒラキ、ボサの影などの魚の溜るポイントでは、ドライフライに反応しない。
初めは、水温が低くて活性が遅れているためではないかと思った。しかし、水温計を見ると12℃。問題なくドライに飛び出るはずなのだが。
現れた大淵に、ドライフライからチェンジしたニンフを流し込んで様子を見ることにした。
ビーズヘッドのヘアーズイヤーを淵の端まで流し込み、そこから逆引き。その繰り返しの3度目に、20センチ余りの岩魚がヒットした。 この下流には、魚はいるが魚影は薄い模様。上流までの遡行を予定していたが、急遽上流に移動することにした。
上流部には、尻別川の孫川にあたる渓流が支流に流れ出ている。この渓流から、支流との出会いを目指して釣り下ることにした。
出会いまでは約400メートルの距離だが、大岩小岩、ボサが行手の邪魔をする。そして、投じたドライフライにも魚が姿を見せない最悪の状態。
ようやくドライに反応があったのは、300メートルほど下ったヒラキから。
ただ、余りに小さくて#10のカディスには食いつけない。そのすぐ後に10センチほどの岩魚がヒットしたが、その後は支流との出会いまで反応がなくなった。
合流した支流は、流れが速く水量も多いが、岩陰や落ち込みがあちこちに見られる。魚が活性していれば、釣果が期待できるはず。
そのとおり、孫川であれだけ苦戦したのに、出会いのすぐ上流の平瀬に打ち込んだドライの1投目に、20センチ余りの虹鱒がヒット。淵の底に流したニンフには20センチほどの岩魚が飛びついた。
特別に大物が棲息する川ではないので、このサイズにも満足。そして、ここから1キロほど先の下流に架かる橋まで釣り下ることに。
今回は、ウェットフライだけで通すことにして、平瀬や早瀬、荒瀬の連続する流れに打ち込みながら釣り下っていく。
ドライには反応しないだろうと思われるヒラキから虹鱒が飛び出て、淵への流し込みでは岩魚がヒットする。これもウェットフライの効果か。
型は、決まったように15センチから20センチだが、ヒットした瞬間のぐいぐいと引っ張る魚の感触が心地よい。
暫らく行くと、流芯からもヒットが出始めた。アタリの主役は15センチクラスのヤマメだ。虹鱒や岩魚との棲み分けができているようで、流れの遅い平瀬や淵からは岩魚と虹鱒だけが出てくる。
上流に入渓してから、2時間ほど釣り下って目的地の橋に到着、ここで脱渓した。結局、下流であれだけ苦戦したのに、上流では型はともかく、予想以上の釣果を得ることができた。それもこれも、この川の持つ多様な顔からだろう。
車を置いた上流部に向かう林道の脇に「熊出没中、注意」の真新しい看板が倒れていた。ここも熊の出る場所なのだと、あらためて警戒を強めた。
なお、帰り道を美笛峠方面に変更した。中山峠よりも時間はかかるが、尻別川の最上流部で竿を出したいという衝動に駆られたからだ。
尻別川上流は、水量がまだ少し多いものの、前日の雨にも関わらず澄み切った流れ。水温は11℃で若干低いが、釣りに支障のでるほどではないはず。
ところが、大淵や流れ出し、落ち込み、倒木周りといった1級ポイントに流したドライには、全くアタリがこない。平瀬でウェットフライ、淵でニンフも試したが、これにも反応がない。特別に魚影の濃い場所では無いにしても、これほどアタリが来ないのも珍しい。だから、尻別川本流も不調なのか、と納得したが、果たしてどうなのか。
写真@今回入釣した尻別川支流。澄み切った流れが魅了だが、アタリは来ないAこの川の支流、尻別川にとっては孫川にあたる渓流。ここでも苦戦したB尻別川支流の上流部。大淵や流れ出し、流れ込み、ヒラキなどのポイントが連続するCDE上流で、ウェットフライにヒットした岩魚と虹鱒それにヤマメ
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