2015年11月16日
真狩川最上流を遡行
pan style="font-size:large;">
data-ad-slot="2867931466"size:large;">
data-ad-format="auto">
目的のオショロコマは確認できず
先日のNHKテレビ番組「北海道自然百景」で真狩川が放映された。羊蹄山をバックに、「バイカモ」の生え揃う川底で産卵するオショロコマの姿が映っていた。
真狩川は、羊蹄山の伏流水が長い時間をかけ噴出して流れ出た川。真夏でも水温が10度を上回ることはない。この冷たい流れを好むオショロコマが棲息する川として知られている。
真狩川への釣行は蛇行を続ける中流域と、国道5号線に架かる橋の下の下流域から中流に釣り上がったことがある。その時は真夏という季節の問題か、アタリらしきものは一度もなかった。そうしたことが記憶として残り、その後は足を運ぶことがなくなった。
ただ、年間を通して水温が一定しているのならば、冬でもドライフライが可能では、ということで今回あらためて真狩川を訪ねた。
それも、川幅が広くて水深のある下流・中流域ではなく、伏流水の湧き出る上流域に絞った。当然、目的とする魚はオショロコマ。入渓地点は、羊蹄山麓・泉地区の「さけ・ますふ化場」付近。
このふ化場では、真狩川から引き込んだ冷涼な水でヒメマスを養殖しており、成長後は支笏湖に放流しているという。当然、真狩川には放流されていない。
泉地区の真狩川の川幅は、最大でも3メートルに満たない。水流も早く、とてもオショロコマが棲息している川とは思えない。また、川岸にはイタドリをはじめ、灌木がびっしりと埋め尽くしている。水温計は10度を指していて、ドライフライの釣りは問題ないはず。
さすがに晩秋のこの季節は、枯れたイタドリを取り除くことで、竿の出せるスペースを作ることができるが、夏はとても竿の出せ状況ではないだろう。そのため「この場所にはあまり釣人は入らない」と、この近所に住んでいる人が教えてくれた。
遡行は第1泉橋から開始した。次の第2泉橋までは100メートル足らずの距離。ポイントらしいポイントはないが、早瀬の脇から小さなやまめが飛び出た。第2泉橋から次の橋までは300メートルほどか。
この区間では、落ち込みから15センチの虹鱒がヒットしたほかはアタリがない。3番目の橋から上流は、川幅がさらに狭まり、鬱蒼と繁った灌木やイタドリが遡行の邪魔をする。
少し行くと、平瀬の続くポイントが現れた。その上流の落ち込みで20センチほどの虹鱒がようやくヒット。同じ場所で、同サイズのやまめと虹鱒が続けて上がった。それも上流に行くほどアタリは遠のく。
4番目の橋から上流で、バイカモの生い繁る姿が多く見られる。流れも本格的なチョークストリームで、川岸は湿地帯でズブズブ埋まる。そんな流れの奥に、30〜40センチはありそうな定位している魚が見えた。
上流からドライを流し込んだ3投目に、魚が底から浮かび上がりゆっくりとドライに食いついた。ヒットしたのは30センチほどの虹鱒。
ここから、5番目の橋までの釣果はこの1匹だけ。暗渠のような5番目の橋から上流は、バイカモが川底一杯に広がる。そのシーンが500メートル先の湧水池まで続くが、バイカモの作る川底の森から飛び出る魚はいなかった。
最後のポイントはその湧水池。フェンスで仕切られた湧水池は、上流部と下流部の2段に分かれ、底から伏流水が湧き出ている。その下流部の溜まりでライズが起きていた。岸の上からは確認できないが、流れの中に魚がいるようだ。
フライを#8のカディスに換えて上流からの流れに乗せる。先ほど起きたライズの場所まで来ると、突然浮き上がった魚がフライをひったくる。そして、間髪入れずに0・6号のティペットごと持って行ってしまった。一瞬の出来事で合わせを入れる暇もなかった。
その後も何度かライズが起きるが、フライには見向きもしなくなった。湧水池の周りには踏み跡がいくつも付けられており、ここに棲息する魚はすれているのかもしれない。ただ、冬でもドライフライを楽しむことができそう。魚種も虹鱒、やまめにオショロコマと豊富なので、冬の定番ポイントにしたいと思っている。
写真@:泉橋下の真狩川の流れ。川幅は狭いが流れは急だ、同A:バイカモの繁る最上流域のチョークストリーム、同B:オショロコマは釣れなかったが虹鱒は濃いようだ、同C:伏流水の流れ出る湧水池。#8のドライがティペットごと持って行かれた
にほんブログ村
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4410004
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック