2015年09月18日
魚影薄くなる勇払川
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入渓のしやすさが原因か
支笏湖から苫小牧に向かう、道々を挟んで苫小牧川と対峙する勇払川は、サクラマスの産卵河川として知られているらしい。そして、以前は下流部でやまめ、上流部では大型虹鱒がよく釣れたという。ただ、林道を経由して簡単に入渓できたことから、魚影は年々減少を続けているようだ。
さすがに、数年前から上流に向かう林道ゲートが閉じられて、入渓者は減ったというものの、むしろ魚影はさらに減ってきているようにさえ感じる。
勇払川上流に入渓するには、浄水場のあるあっぺない橋からとなるが、車での入渓は林道ゲートの鍵が開けられていない限り不可能となった。そのため、あっぺない橋から川を遡行するか、徒歩で林道を行くかの方法しかない。ただ実際には、今回の釣行もそうだったが、あっぺない橋の林道ゲートは閉じられているものの、鍵は開けられたままとなっており、自由に林道を行き来できた。
勇払川には、これまで3度ほど入渓したことがある。その時の釣果は、あっぺない橋近辺で20センチクラスのやまめと、水道源流地上流で同サイズの虹鱒数匹で、かなりの貧果だったと記憶している。ママチ川や紋別川、苫小牧川に渓相が似ているのも、同じ森を流れていることからだろう。しかし、ママチ川ほど豊かな魚影ではない。
そうした、釣果の期待できない勇払川への入渓目的は、先日入渓した苫小牧川上流部との比較のため。同じ丸山の森の中を流れ、同じ涌水河川という兄弟のような川だが、魚影は苫小牧川とどう違うのか、ということを確かめたかったから。というのも、苫小牧川は魚の数が減少しており、この原因が特定できない。その答えを勇払川から導き出そう、という狙い。
勇払川は、あっぺない橋から1キロほどで苫小牧市の水道源流地に着く。この上流から、やまめが中心だった魚影が虹鱒に変わる。鍵の開いた林道ゲートを通り抜けて、車で2キロほど先にある勇振橋まで直行、橋の下から遡行を始める。川の流れは夏よりも早く、少し濁りが入っているが、ドライフライには支障がなさそう。水深のある平瀬や、蛇行でえぐれた深み、ぼさ下のよどみなど、虹鱒の好むポイントが次々に現れる。
そうしたポイントに丹念にドライを打ち込むが、全く反応がない。当然河原には多くの釣人の足跡が残されている。そうした状況が300メートル上流まで続いて、曲がり角の淵でこの日初めてヒットしたのは、10センチにも満たないやまめ。ここから魚影が回復するのではと、さらに遡行を続けるが、泳いでいる影さえ見えない。
遡行をあきらめて、今度は魚がいれば溜まっているはずの、下流の堰堤まで移動した。堰堤の上からドライを打ち込むと、端の落ち込みから20センチに満たない虹鱒がヒット、続いてさらに小さな虹鱒がドライに食いつく。魚がいたことを確認できたが、それ以降アタリはこない。この下流部にも竿を出すが、上流部と同じ無機質の川を相手にしているような反応。さらに、超競争地帯のあっぺない橋まで戻りフライを投じるが、釣れるはずもなくここで脱渓した。
感想からいうと、まだ苫小牧川のほうが魚影は濃い。いずれの川も、昨年9月の大雨の影響が一部に残っているにしても、それほど大きなダメージにはならなかったはず。では、魚影の薄くなった原因はというと、やはり多くの釣人が入ったことによるプレッシャーだろう。
特に勇払川は持ち帰りの釣人が多く入っており、その歴史の積み重ねがこうした魚影の薄さにつながったと思われる。その点、苫小牧川は入渓条件が厳しく、そしてリリースする釣人が多いことで、魚影が保たれているのではないだろうか。
写真説明@:勇払川上流に架かる勇振橋下から上流を見る、同A:途中に構築されている堰堤、同B:この堰堤でヒットした小さな虹鱒
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