昨日のFIPの記事(ココ)ですが、非化石価値という単語が出てきましたので、コレに特化して深堀してみたいと思います。
まずは言葉の定義から。
■非化石価値とは?
「非化石価値」は、電気の持つ「環境価値」の一種で、「非化石電源からつくられた電気である」という価値です。 この市場では、非化石価値は「証書」の形で見える化され、取引が可能になります。 非化石証書の取引は、まずはFIT電気の非化石証書からスタートします。
な、なるほど。再エネ電気というのはその電気の売買に加えて、発電証書みたいなものが発行され、それを切り出して市場で売買できる、というコトになります。ただし、昨日記事にした通り、我々FIT発電家の非化石価値はその権利が我々ではなく、最終的には国民(=賦課金の軽減)に使われている形になっているようです。つまり、卒FITして初めてその権利が発生する、というような理解でよろしいかと思います。
■この価値は何に対してどんな意味があるの?
企業非化石証書を 使用した電気を調達することにより、購入電力のCO2排出ゼロ化を推進することが可能になります。つまりその価値を購入した企業は、自社の電気を再エネで賄ったと認定されるので、RE100に直接寄与する取り組み、というお話になろうかと思います。
■どこで取引されてるの?
経産省の資料(ココ)にすべて書いてますが、卸電力取引所 (JEPX)という市場です。要は電気にも豊洲のような市場が存在しているわけでして、日々刻々と変わる需給に応じてオークション形式でやり取りがされているんですが、その市場内でこの非化石価値も取引されている、というコトになります。実際の取引は2018年の5月より開始されている形になります。
■実際いくらで売れるの??
気になる部分ですよね。経産省の資料からの抜粋です。
なるほどなるほど。おおむね1kWhあたり1.3円で成約しているようです。2019年の最新版も調べてみたところ、、、
やはり、1.3円でした。約定量も格段に増えているのもポイントかとおもいます。
■で、我々野立て発電家のメリットは何?
上述した通り、FIT電気の環境価値は我々に帰属しませんので、スコープ外のお話なのですが、仮に、エイっと卒FITしちゃったと仮定した場合、過積載100kw程度の発電所はどのくらいの収益になるんでしょうか。かなりざっくりですが、年間100,000kwほど発電しますので、単純計算で、、、
100,000kw × 1.3円 = 13万円/年
という感じでしょうかね。
ということで、現時点ではこの環境価値狙いで卒FITするのはナンセンス、という形になろうかと思いますが、今後、RE100熱の高まりに応じて、オークション価格も上がっていく可能性も大いにあると思いますので、我々発電家としましてはこのJEPXにおける非化石価値の価格については要注目、というコトになろうかと思います。
本当に再エネ関連のお話は流れが速くて面白いですね〜。さすが主力電源、次から次にいろんな施策が出てまいります。引き続きこのビックウェーブにしっかりキャッチアップしていきたいと思います〜!
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※編集後記※
余談ですが、この非化石環境に、なんとなんとアノ原発も割込んできている状況です。おいおいおいおい、マジですか。以前記事にしましたが(ココ)そもそもCO2ゼロの目的は地球温暖化防止、すなわち地球の海面温度の低下を目指していると理解しています。原発のような、毎日超絶な温度で沸騰していて、その格納容器を海を使って冷やしている=海を温めまくっている電源が、ゼロエミッションなんでしょうか?コレ、小学生にどう説明するんでしょうかねぇ。大の大人が何やってんだか。まあ、例の関電事件の話もあり、もはや原発は完全にオワコンですよね。試合終了に向けて我々もキッチリ適切に動いていきましょう〜!
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