<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
犯人や結末ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
犯人や結末ネタバレあり。
ストーリーはさておき、この作品を評価ポイントは、この作品が撮影された舞台が、アメリカの Danvers, Massachusettsに、実在してた『 Danvers State Mental Hospital 』という悪名高い精神病院だったからだ。
今は、もう取 り壊されてしまったが、ちょっと前までは、知る人ぞ知る廃墟スポットだった。
巨大なKirkbride 建築の精神病院。どこまでも続く迷宮のような地下トンネル。ロボトミー手術などが行われた悲惨な現場。
実在した場所で、撮影が行われたという点が、興味をそそられる。
ストーリーはフィクションではあるが、実在してた病院で作られた作品だから、それだけでも臨場感がある。
病院の巨大な平面図マップや、資料があるアーカイブをみながら、この作品をじっくり観賞した。
ストーリーは、悪くはないが、それより、私は、廃墟探索をしているような目線で、この作品を観賞した。この作品を観る人は、ぜひ、下記の参考資料にも目を通してほしい。
臨場感が高まるよ。
平面図:
参考資料:
https://www.danversstatehospital.org/maps-and-floorplans
ここから先は、ストーリーの重大なネタバレ感想になる。
ストーリーは、『Shining』 のような感じで、主人公が、過去の幽霊に憑りつかれて、仕事仲間を殺害したり、妻や娘を殺害したりする内容。徐々に憑りつかれていっていく感じかな。
登場人物が、何人かが出てくるのだが、実際に憑りつかれて、殺人を犯したのが誰なのかという謎解きもあった。実際は主人公が犯人だったいうオチ。元法学部のMikeや、Hunkに恨みをもっているPhilも、怪しかったんだけどね。でも、実際に憑りつかれたのは、主人公のGordon だった。
これ、本当に憑りつかれたのかな?
元々、病んでる人が、こういうダークな歴史がある現場で、毎日、長い時間、過ごしたら、おかしくなるんじゃないの?どんどん、負のエネルギーに囚われていくというか。
私は、別に、幽霊とかを信じていないわけじゃないけど、幽霊というより、どっちかっていうと、負のエネルギーというのもは信じている。つまり、メンタルの問題。
私達人間は、ネガティブな思考をしている人と一緒にいると、自分まで疲れる事があると思う。
その人が、ネガティブオーラを、つまり、負のエネルギーを知らない間にまき散らしているから。
だから、まわりも疲れていく。
とても健康で明るいメンタルの人は、影響されないこともあるだろうけどね。
負のエネルギーは、人間が放出する事もあるが、場所が放出する事もある。
特に、廃墟や精神病院というのは、それだけで負のエネルギーだ。
その病院のとても暗い歴史、そして、アスファルトという毒性がある現場、とにかく、『 Danvers State Mental Hospital 』という舞台は、メンタルとフィジカルの両面で、人体に悪影響を与える場所なのだ。
だから、メンタルをやられてしまうのは、しょうがない。
主人公のGordonは、元々、メンタルが疲れてたし。
他の同僚達も、金の問題だったり、健康の問題だったり、色々とあった。
誰もが心身ともに健康な人間ではなかった。
そいいう人達が、この廃墟で過ごすうちに、悲劇がおきてしまったのだ。
まあ、危険な精神病患者のMaryの怨霊に憑りつかれたと考えてもいいけどね。
ただ、私は、どっちかっていうと、『 Danvers State Mental Hospital 』という舞台の、負のエネルギー説が、もたらした悲劇という解釈をしたい。