2019年06月13日
ネットワークにパソコンが表示されない時の対処法一覧 Windows 10
Windows 7やWindows 10で構成されているネットワークで、急にファイル共有が出来なくなってしまった。という相談を受けることが増えています。
これには、Windows 10のアップデートが関係しているのです。ご存知の通りWindows 10は約半年ごとに大きなアップデートがあり、このたびにセキュリティレベルが上がっていいます。この為、今までの設定ではファイル共有が出来なくなっているのです。
症状別に上げると
◎最初からWindows 10パソコンから他のパソコンが見えない。
◎一部のパソコンやプリンターしか表示されない
◎共有フォルダーを開こうとするとIDとパスワードを聞いてくる。
◎共有フォルダーを開こうとするとエラー表示で開くことができない
Windows 10もバージョンが上がっていくたびに既存のネットワークでの問題が出てきています。この中で、新しいWindows 10パソコンを導入したり、クリーインストールを行ったらネットワークに他のパソコンが表示できなくなったという質問が非常に増えています。
そこで、新規にWindows 10パソコンを導入した時のネットワーク設定を最初から解説してみました。各設定を整理してみると、今問題が起こっている方も参考になると思います。
「Windows 10パソコンを既存のネットワークにつなぐ方法(まとめ)」をご覧ください。
これらの症状別に原因と解決策を上げてみます。
↓↓↓
この現象はWindows 7パソコンでもおなじみの物で、ネットワーク共有設定でネットワーク探索を有効にしてやれば解決するはずです。ただし、最初の設定で有効にしておいたはずなのに、バージョンアップのタイミングで「無効」に変わっていることがあるのでもう一度確認してください。この時ファイルとプリンターの共有も有効になっていることを確認してください。
特に、Windows 7から10にアップグレードしたパソコンで、自動でこの設定が引き継がれた時、アップデートで設定が変わることがあるようです。
この場合は、ネットワークをクリックすると「ネットワーク検索を有効にしてください。」とエラーメッセージが出るのですぐ気が付くと思います。
エラーは表示されず、ルーターやプリンターは表示されるのにコンピュータ欄には自分のパソコンしか表示されない。
このような症状が出た場合は、サーバーメッセージブロックプロトコルを疑ってください。
Windows 10Ver1803からだと思うのですが、このサービスのバージョンの1.0(SMBv1.0)が無効に設定されています。このSMBv1.0は今までもたびたび脆弱性が見つかり対策が行われてきましたが、Windows 10には脆弱性が少ないSMBv2やSMBv3が搭載されています。Microsoftでは、早期にSMBv2以降に切り替えるようにとアナウンスしていますので、バージョンアップのたびにSMBv1.0を無効化しています。しかし、古いNASやUNIX系のサーバーなどはSMBv2以降には対応していませんのでこのような機器を含んだネットワークではいきなり切り替えするわけにもいきません。
そこで、Windows 10でもSMBv1.0を有効にして、ネットワークのすべての機器がSMBv2以降に対応できるまではこの方法で対応するしかありません。なお、SMBv1.0は簡単に有効にできますが、Windows 10のバージョンがVer1803では、有効にしても一定の時間が経過すると再び無効になってしまいます。
Ver1809になってからはこの自動で無効に設定する機能自体を無効に設定できるようになりました。
SMBv1.0を有効にする方法
コントロールパネルを表示して「プログラムと機能」を選ぶ(表示を小さなアイコンに切り替えると表示されます)
コントロールパネルの表示方法は「スタートボタン」の右横の「検索窓」に「コントロールパネル」と入力すれば表示されます。
この画面の「Windowsの機能の有効かまたは無効化」を選択する。
Ver1803の場合は「SMB1.0/CIFSファイル共有サポート」の項目を探してチェックを入れるだけで、「SMB 1.0/CIFSクライアント」と「SMB 1.0/CIFSサーバー」の両方にチェックが入りますので、「OK」をクリックして再起動してやれば有効になります。
Ver1809の場合は同じく「SMB1.0/CIFSファイル共有サポート」にチェックを入れて左の + をクリックすると表示される「SMB1.0/CIFS自動削除」のチェックを外しておいてください。これで、時間がたっても自動削除されません。
これで、Windows 10パソコンから他のパソコンが見えるようになりますが、あくまでも緊急対策であってSMBv1.0の脆弱性はなくなるわけではありませんので、なるべく早くすべての機器を一新してSMBv2以上が使えるようにしたいものです。
これは本来なら当然のことですが、Windows 7など旧OSと混在している既存ネットワークでは1台のパソコンを複数の人が使うためにパスワードを設定しないで運用していることが多いため存在しないパスワードを聞かれても、入力しようがなくパスワードのないパソコンでは共有フォルダーを開くことができないことになってしまいます。
この症状はWindows 7でもあったので、経験のある人も多いと思いますが、「パスワードの保護共有を無効」にしていないことが原因です。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「共有オプション」→「すべてのネットワーク」→「パスワード共有保護を無効にする」にチェックを入れて「変更を保存」をクリックする。
パスワード共有保護が変更できない時
しかし、Ver1809でこの問題が起こった時は注意が必要です。ここで「無効」に設定しても設定が保存されなくて解決できない問題が起きています。
この時は、ユーザー「Guest」のパスワードを「空白」に設定しなおしてやってから、設定変更を行ってください。変更できるはずです。ここで注意すべきは自分のユーザーパスワード設定ではなく、ユーザー名「Guest」のパスワードを空白に設定することです。
ユーザー名「Guest」のパスワードを空白にする方法
その方法は、「コンピュータの管理」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」→Guestの上で右ボタンクリックして表示されるメニューよりパスワード設定をクリックして表示される注意事項を無視して「続行」をクリックしてパスワード欄を空白のままで「OK」を押す。
詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。これで、問題は解決するはずです。
この場合も最初に上に書いてあるユーザー名「Guest」のパスワードを空白にして見て下さい。その後すべてのネットワークのパスワード共有保護を無効にしてそれでもダメな場合のみ次のレジストリーの変更を試してください。
Windows 10のバージョンが1809で発生することがある現象で、セキュリティー強化のためゲストアクセスを無効に設定してあることが原因です。
他の方法を試してみたがダメな場合これが原因だと思われます。この現象を回避するには、レジストリーの変更が必要になるから少し大変です。レジストリーの変更は間違えるとパソコンが起動しなくなったり思わぬ重大な結果になることもあるので、ここからは自己責任で行ってください。
レジストリーエディタ変更方法
「スタートボタン」→「Windows管理ツール」→「レジストリーエディター」をクリックして開きます。
レジストリーエディターが開いたら「HKEY_LOCAL_MACHINE」を開きます。
「sytem」を開きます。
「CurrentControlSet」を開きます。
「Services」を開きます。
「Lanmanworkstation」を開きます。
「Parameters」を開きます。
「AllowInsecureGuestAuth」の値が(0)になっていますので、クリックして値の編集画面を表示させます。
「値のデータ」欄に ”1” を入力して「OK」をクリックしてからレジストリーエディターを閉めてください。
これで、設定は終わりましたので、今まで開けなかったフォルダーをクリックして見て下さい。開けるようになったと思います。
これらの問題は、Windows 10がバージョンアップのたびにセキュリティー設定が厳重になっていることから起こる問題で、悪い事ではないのですが、そう簡単にすべてのパソコンを最新に切り替えることのできない中小企業のシステム管理者さんにとってはこれからもバージョンアップのたびごとに頭の痛いことが起こることが予想されます。頑張ってください。
シニアにも役立つ豆知識トップへ移動する
楽天市場で商品を検索するならここをクリック
これには、Windows 10のアップデートが関係しているのです。ご存知の通りWindows 10は約半年ごとに大きなアップデートがあり、このたびにセキュリティレベルが上がっていいます。この為、今までの設定ではファイル共有が出来なくなっているのです。
症状別に上げると
◎最初からWindows 10パソコンから他のパソコンが見えない。
◎一部のパソコンやプリンターしか表示されない
◎共有フォルダーを開こうとするとIDとパスワードを聞いてくる。
◎共有フォルダーを開こうとするとエラー表示で開くことができない
Windows 10もバージョンが上がっていくたびに既存のネットワークでの問題が出てきています。この中で、新しいWindows 10パソコンを導入したり、クリーインストールを行ったらネットワークに他のパソコンが表示できなくなったという質問が非常に増えています。
そこで、新規にWindows 10パソコンを導入した時のネットワーク設定を最初から解説してみました。各設定を整理してみると、今問題が起こっている方も参考になると思います。
「Windows 10パソコンを既存のネットワークにつなぐ方法(まとめ)」をご覧ください。
これらの症状別に原因と解決策を上げてみます。
↓↓↓
Windows 10パソコンから他のパソコンが見えない。
この現象はWindows 7パソコンでもおなじみの物で、ネットワーク共有設定でネットワーク探索を有効にしてやれば解決するはずです。ただし、最初の設定で有効にしておいたはずなのに、バージョンアップのタイミングで「無効」に変わっていることがあるのでもう一度確認してください。この時ファイルとプリンターの共有も有効になっていることを確認してください。
特に、Windows 7から10にアップグレードしたパソコンで、自動でこの設定が引き継がれた時、アップデートで設定が変わることがあるようです。
この場合は、ネットワークをクリックすると「ネットワーク検索を有効にしてください。」とエラーメッセージが出るのですぐ気が付くと思います。
ネットワークに一部のパソコンしか表示されない
エラーは表示されず、ルーターやプリンターは表示されるのにコンピュータ欄には自分のパソコンしか表示されない。
このような症状が出た場合は、サーバーメッセージブロックプロトコルを疑ってください。
Windows 10Ver1803からだと思うのですが、このサービスのバージョンの1.0(SMBv1.0)が無効に設定されています。このSMBv1.0は今までもたびたび脆弱性が見つかり対策が行われてきましたが、Windows 10には脆弱性が少ないSMBv2やSMBv3が搭載されています。Microsoftでは、早期にSMBv2以降に切り替えるようにとアナウンスしていますので、バージョンアップのたびにSMBv1.0を無効化しています。しかし、古いNASやUNIX系のサーバーなどはSMBv2以降には対応していませんのでこのような機器を含んだネットワークではいきなり切り替えするわけにもいきません。
そこで、Windows 10でもSMBv1.0を有効にして、ネットワークのすべての機器がSMBv2以降に対応できるまではこの方法で対応するしかありません。なお、SMBv1.0は簡単に有効にできますが、Windows 10のバージョンがVer1803では、有効にしても一定の時間が経過すると再び無効になってしまいます。
Ver1809になってからはこの自動で無効に設定する機能自体を無効に設定できるようになりました。
SMBv1.0を有効にする方法
コントロールパネルを表示して「プログラムと機能」を選ぶ(表示を小さなアイコンに切り替えると表示されます)
コントロールパネルの表示方法は「スタートボタン」の右横の「検索窓」に「コントロールパネル」と入力すれば表示されます。
この画面の「Windowsの機能の有効かまたは無効化」を選択する。
Ver1803の場合は「SMB1.0/CIFSファイル共有サポート」の項目を探してチェックを入れるだけで、「SMB 1.0/CIFSクライアント」と「SMB 1.0/CIFSサーバー」の両方にチェックが入りますので、「OK」をクリックして再起動してやれば有効になります。
Ver1809の場合は同じく「SMB1.0/CIFSファイル共有サポート」にチェックを入れて左の + をクリックすると表示される「SMB1.0/CIFS自動削除」のチェックを外しておいてください。これで、時間がたっても自動削除されません。
これで、Windows 10パソコンから他のパソコンが見えるようになりますが、あくまでも緊急対策であってSMBv1.0の脆弱性はなくなるわけではありませんので、なるべく早くすべての機器を一新してSMBv2以上が使えるようにしたいものです。
共有フォルダーを開こうとするとIDとパスワードを聞いてくる
これは本来なら当然のことですが、Windows 7など旧OSと混在している既存ネットワークでは1台のパソコンを複数の人が使うためにパスワードを設定しないで運用していることが多いため存在しないパスワードを聞かれても、入力しようがなくパスワードのないパソコンでは共有フォルダーを開くことができないことになってしまいます。
この症状はWindows 7でもあったので、経験のある人も多いと思いますが、「パスワードの保護共有を無効」にしていないことが原因です。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「共有オプション」→「すべてのネットワーク」→「パスワード共有保護を無効にする」にチェックを入れて「変更を保存」をクリックする。
パスワード共有保護が変更できない時
しかし、Ver1809でこの問題が起こった時は注意が必要です。ここで「無効」に設定しても設定が保存されなくて解決できない問題が起きています。
この時は、ユーザー「Guest」のパスワードを「空白」に設定しなおしてやってから、設定変更を行ってください。変更できるはずです。ここで注意すべきは自分のユーザーパスワード設定ではなく、ユーザー名「Guest」のパスワードを空白に設定することです。
ユーザー名「Guest」のパスワードを空白にする方法
その方法は、「コンピュータの管理」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」→Guestの上で右ボタンクリックして表示されるメニューよりパスワード設定をクリックして表示される注意事項を無視して「続行」をクリックしてパスワード欄を空白のままで「OK」を押す。
詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。これで、問題は解決するはずです。
共有フォルダーを開こうとするとエラー表示で開く事ができない
この場合も最初に上に書いてあるユーザー名「Guest」のパスワードを空白にして見て下さい。その後すべてのネットワークのパスワード共有保護を無効にしてそれでもダメな場合のみ次のレジストリーの変更を試してください。
Windows 10のバージョンが1809で発生することがある現象で、セキュリティー強化のためゲストアクセスを無効に設定してあることが原因です。
他の方法を試してみたがダメな場合これが原因だと思われます。この現象を回避するには、レジストリーの変更が必要になるから少し大変です。レジストリーの変更は間違えるとパソコンが起動しなくなったり思わぬ重大な結果になることもあるので、ここからは自己責任で行ってください。
レジストリーエディタ変更方法
「スタートボタン」→「Windows管理ツール」→「レジストリーエディター」をクリックして開きます。
レジストリーエディターが開いたら「HKEY_LOCAL_MACHINE」を開きます。
「sytem」を開きます。
「CurrentControlSet」を開きます。
「Services」を開きます。
「Lanmanworkstation」を開きます。
「Parameters」を開きます。
「AllowInsecureGuestAuth」の値が(0)になっていますので、クリックして値の編集画面を表示させます。
「値のデータ」欄に ”1” を入力して「OK」をクリックしてからレジストリーエディターを閉めてください。
これで、設定は終わりましたので、今まで開けなかったフォルダーをクリックして見て下さい。開けるようになったと思います。
これらの問題は、Windows 10がバージョンアップのたびにセキュリティー設定が厳重になっていることから起こる問題で、悪い事ではないのですが、そう簡単にすべてのパソコンを最新に切り替えることのできない中小企業のシステム管理者さんにとってはこれからもバージョンアップのたびごとに頭の痛いことが起こることが予想されます。頑張ってください。
シニアにも役立つ豆知識トップへ移動する
楽天市場で商品を検索するならここをクリック
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8885480
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック