2016年11月27日

キャットアイ 加速度センサー式のブレーキランプが登場

自転車のブレーキランプは、ただの点滅リアライトと違い自動車のように後続にブレーキのタイミングを知らせることが出来る一方、市販製品が少なく導入が難しいという難点がある。



以前までは自転車のブレーキランプといえば、ブレーキワイヤーなどに連動させて物理的にスイッチを接触させライトを点灯するタイプだった。これは自作(DIY)も可能な仕組みで実際の所ネット上やYoutubeなどで事例がちらほらある。この他海外メーカー製となるが、製品化されたものもあり1000円から2000円ぐらいで比較的安価に購入可能だ。

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ただし、この手だとブレーキの種類や設置位置によりすべての自転車も対応できないという点や、ランプ(LED)が暗くて特に日差しの強い昼間ではほとんど見えないという問題があった(※最近のLEDではなく、初期の頃の砲弾型LEDは昼間よく見えない)。

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その後、自転車のブレーキランプに画期的なものが登場する。ゲーム機のコントローラーやスマートフォンにも用いられる「加速度センサー(モーションセンサー)」をブレーキングの検知に利用し、どんな自転車にも導入できるようにしたタイプだ。これだとスイッチの仕組みが不要で、どんな自転車にも対応できる。また、高級路線なのか明るいタイプのLEDが搭載されており、これなら日差しの強い昼間でもブレーキランプを確認できるようになった。

そして2016年。自転車のリフレクターやライト。サイクルコンピューターで有名な国内メーカーのキャットアイから、この加速度センサーを用いたブレーキランプ(※テールランプ機能含む)が発売された。名前は「TL-LD710K RAPID X2 KINETIC」。

TL-LD710K.jpg



製品概要は次のとおり(公式ページから)

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■加速度センサー内蔵で、減速を感知するとハイモード(約50ルーメン)で約2.5秒間自動点灯するキネティックモード搭載。*1
■デイタイムライトとしても使える、面発光で約50ルーメン(キネティックモード時)の明るさのUSB充電式セーフティライト
■ラバーバンドで簡単に取付でき自転車にピッタリフィット*2
■3モードの発光パターン(ロー・点滅・ラピッド)
■リチウムイオンポリマー充電池
■モードメモリ機能により消灯時のモードで点灯開始
■バッテリーインジケータ搭載
■電池残量が少なくなると発光パターンが点滅に切替るバッテリーオートセーブ機能*3
■充電用MicroUSBケーブル付属
■オプションのシャープエアロ用ラバーベースで、より鋭角なシートポストにも取付可能(対応パイプ周長 約95〜155 mm)
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このようにかなり高性能(?)を謳うようで、その分価格は高めの希望小売価格6000円。ネット通販だと5000円前後で売られている。文章だけではわかりづらいので公式動画もみてみよう。



動画によれば街中で車道走行中に、後続の車に対してアピールできほか複数でサイクリング中にカーブや何か障害物をさけるようなシチュエーションで手信号が使いづらいときでも後ろの自転車に(安全に)ブレーキを知らせることができるようだ。自転車ではハンドサインでブレーキや危険物を知らせることがあるが、急な障害物やカーブ中には対応できないこともおおい。そんな時この製品ならハンドサインのために手を話すこと無くそれが可能とのこと。

これを見た限りでは確かに街乗り以外にも集団でサイクリングしているときには有用そうなアイテムに感じる。ただ、Amazonのレビューを見ると「電池が持たなさすぎ」とのコメントが多くあった。どうやら加速度センサーがかなりの電池消費をするらしく、これがブレーキランプの連続使用時間を縮めているようだ。とあるレビューでは

「点滅モードでも実質5〜7時間くらい」

とのことなので、通勤や通学で使う場合は毎日充電すればいいかもしれないが、ブルベなどイベント等での長距離ライドではちょっと厳しいかも。ただ、製品としては優れいていることは間違いないので、これからの改良に期待したいところである。

TL-LD710K_2.jpg



あれ...そういえば以前ブレーキランプとウィンカーを実用化してほしいとキャットアイにメールを送った記憶があるのだが、とりあえずブレーキランプだけは実用化してくれたのかなぁ..?

2016年11月16日

2016年 北海道で冬の交通安全運動が実施中

警察が行う交通安全運動は春・夏・秋・冬の計4回。このうち自転車にも関連するということで春・夏・秋を記事として取り扱ったが、今回は注意喚起という意味も含めて「冬の交通安全運動」を取り上げたいと思う。

ご存じの方も多いと思うが北海道では冬期間、積雪により基本的には自転車にまったく乗れなくなる。基本的というのはママチャリやロードバイクなど舗装路用の自転車のことで、昨今ではタイヤの太い「ファットバイク」あるいはスパイクタイヤをはかせたマウンテンバイクなど一部冬のレジャーとして冬期間でも自転車を楽しむ人が出てきている。

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さて、本題に戻って冬の交通安全運動では冬期間に最も注意しなければいけない「凍結路面等のスリップ事故」が重点項目としてあげられている。冬期間では降り積もった雪が日中の間に溶けて夕方から夜間、曹長にかけてツルツルの氷に変ることがあり、こうなると冬タイヤの制動距離が大幅に伸びたり、ものすごく止まらない状態になる。非積雪地帯に住んでいる人でスタッドレスタイヤならどんな雪でも滑らないと思っている人もいるかもしれないが、たしかにただの雪ではほとんど滑ることはない。しかしながらこの雪が変化し、特に水分を含んだ氷に変化するとスタッドレスタイヤが最も不得意とする路面となり場合によっては新品でもほとんど機能しないという路面に出くわす場合がある。イメージ的には冷凍庫から出した氷をイメージしてもらうといいのだが、出してすぐは表面が乾燥しているので全然滑らない。そこから少し溶け出して水分が表面に付くとツルツルとすべるようになる。これが冬期間の路面上で起こるのである。

そして、北海道では地域によってこのアイスバーンかただの積雪が多いのかかが異なる。一般的に気温の高い沿岸地域では積もった雪がすぐに溶けてアイスバーンに。内陸の寒さが厳しいところでは氷にならずそのまま積もった状態になることが多い。ただ、今年はちょっと違ってこの11月では旭川市でも気温が高いのに雪が降る時期がはやく、前述の「水分を含んだ氷」の路面になるケースが多くなっている。こうなると時速40kmでも普段のように止まれないケースが出てくるので特に注意して運転しなければならない。市内では異例の大雪が10月末にあったが、気温が高かったため翌朝これがアイスバーンに。市内では事故が多発した。

冬の交通安全運動は11月11日〜20日まで。通勤時間帯には他の交通安全運動と同じように要点の交差点で警察官が指導に立つ。

2016年11月05日

旭川市 2017年度から矢羽型の自転車区分を整備 

北海道のローカル新聞である「北海道新聞」の11月2日の朝刊、旭川欄に次のような記事が載っていた。

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いわゆる自転車レーンに関する記事なのだが、要約すると札幌市にあるような矢羽型を市内の車道(国道、道道、市道)にペイントし、これを自転車区分とするもの。整備事業そのものは今年策定した「旭川市自転車ネットワーク」に盛り込まれているもので、ようやく来年度からの整備実施となるようだ。

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※旭川市自転車ネットワーク計画P5より


記事によれば旭川市(人口約34万人)は北海道の中でも自転車利用率(※2010年国勢調査より算出)は11.2%と人口で遥かに上回る札幌市(約190万人)よりも高く、道内の人口10万人以上の都市の中でも最多となる。一方で昨年市内で発生した交通事故645件のうち、自転車がからむのは17.2%の111件でおよそ1/6は自転車が関係しているとのこと(旭川市交通安全推進委員会統計より)。さらに年齢別では若者と高齢者が多い。

市の計画ではとりあえず17年度に数百メートル〜1km程度、モデルとなる1路線にペイントを施し自転車が実際に通行するか効果を検証。ペイント以外では市主催の自転車レーン走行イベントなどを通じて交通ルールやマナー普及を進め2018年度以降の路面標示整備の優先順位の検討指標とするようだ。

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実際に整備される自転車レーンは自転車ネットワーク計画のP16にもあるように、一番右の「車道混在型」。いわゆる矢羽(自転車ナビライン)などをペイントするタイプで、すでに札幌市では昨年などに西5丁目で社会実際が行われている。道新の写真はその時のものと思われ、旭川市もこれに似たような形となりそうだ。

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なお、本来であれば歩道や車道を再整備し、独立した自転車レーンとするのが望ましいのだが予算の厳しい旭川市ではそれが難しく、また冬期に積雪で自転車レーンが機能しなくなるという地域特性においては法的拘束力のある「構造的な分離型」と「視覚的な分離型」では難しいようだ(市の関係者談)。具体的には上記2つは自転車はかならずそこを走らなければならず、自転車以外は走行が認められない道路となる。これが冬期においては雪の堆積で特に自転車レーンの場所である車道両脇が通行不可(除雪車は本格的な排雪が行われるまで、降り積もった雪を一時的に両脇に溜める)になり、かつ悪路になっている積雪路面の自転車レーンを絶対に走らなければならないという危険な部分がある。

このため旭川市では法的拘束力のない「車道混在型」となる。そして、市の方針としては「すべての自転車を車道に降ろして利用させるのではなく、自転車本来の機能(スピードを出す)を出したい人から車道を利用してもらう。また、絶対に車道を走らないといけいないと思っている人は状況に応じて歩道も利用できることを周知し、歩道利用の際には徐行を徹底してもらう」とのこと(市の関係者談)。そして道路のペイントのほか、モデル路線での走行会、広報(旭川市広報、新聞、テレビ、ラジオ)の活用、自動車運転免許更新時に資料配布、各種イベントでのパンフレット配布や安全教室の実施等でルールやマナーの周知を行う(自転車ネットワーク計画より)。

旭川市の自転車レーンはいわゆる本州で一般的に整備されている完全独立型とは異なるが、とりあえず整備にも時間をあまり要しないこの矢羽型を整備し、将来的には独立したレーンを設けていくそうだ。整備されると北海道内でも珍しい事例となり車道を利用する自転車乗りには嬉しい半分、自動車との兼ね合いによる問題点も生まれそうで自動車利用者に対する周知徹底の他、スピード超過など車道上の自転車の危険因子となりそうな自動車に対する取り締まりも強化する必要が出て来るなど確実に今までよりは変化が起きそうな事案である。
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