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2020年01月23日

生きている証

今は立ち直っている高校生のY君。
だが中学のときは、大変手がかかった。
授業に参加しないのはもちろん、深夜徘徊、リストカット、自殺未遂…。
あらゆる悪しき行動に走った。

だが、私は、彼のおかげでずいぶん勉強になった。
そのときは試行錯誤だったが、そうした生徒とどう関わればいいのかという経験を積むことができたと思っている。

Y君は、今やもっとも信頼する人物でもある。

当時、彼に効いたことがある。
「どうして自分自身を傷つけるのよ。」

すると、彼は、
「血が出るのが面白いんです。」
と言い放った。
当時の彼は、テレビ番組でも、人が殺されるシーンや、死体の様子に興奮し、その様子を見て、ゲラゲラ笑った。

当時の私は、それを見て、
「何が面白いんだ。」
と、叱った。
すると彼は、
「血が出ていていい感じじゃないですか。」
と言った。

彼の心は、完全に地獄の世界と同通していたのだ。
それでも心穏やか時に、リストカットのことを尋ねると、
「血が出てくるのを見ると、生きている証を感じるんですよね。」
と、答えた。

ひとたび、存在意義について自問自答すると、「自分自身は、ここにいて良いのだろうか」、ということを反芻してしまう。だが、自分自身を傷つけ、血がにじみ出てくるのを見ると、自分の存在をかんじるのだと言う。

中2でも、ある女子生徒がこのところリストカットを重ねているという。
「明るくて、全然そういう風にみえないんですけどね…。」
と、ある先生が言ったが、その見方が一番危ない。

自分の存在意義の確認の裏返しは、「私の方を振り向いて」、という思いである。

明るく振る舞う中に、その思いを感じ取ってあげなくてはいけないのだ。

複雑な家庭環境の生徒は、すぐに行動に表れる…。




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